コミックス 41巻08章~10章、41巻01章〜03章冒頭少し に相当。
オレの「臭い」を覚えただと!?
どこまでも追ってきて、触れられた途端オレの「養分」を吸うだと〜!?
そう。今回の敵ハイウェイ・スターはそういうスタンド。
「触れられたら養分を吸われる」ってのは聞いてないはずだけど、回を跨いだし、理解しやすいからまあいいか。
無い知恵を絞って、ハイウェイ・スターの限界速度60キロを引き離したアドバンテージで康一に電話しようと思ったら
まぁ実際には時速80キロで8分走った距離を、時速60キロで走破するには10分40秒ほどかかるので仗助が考えるほどに単純ではないものの、大まかには間違っていない。とはいえ…
敵はスタンドなので出したり消したりは自在。仗助がいると思われる大まかな位置に出現させてから臭いで追跡…と、仗助は推論付けた。
とにかく仗助は、時速60キロ以上をキープしてひたすら走り続けなければならない。
以前も少し触れたことがあるが、ジャンプにこの話が掲載された1994年頃は、まだ世のほとんどの大人が当たり前にケータイ持ってる時代じゃなかった。しかし、作中の時代設定である1999年には、まあまあ普及していたのでこういう描写が活きてくる。
走り抜けざまに携帯をキャッチする手が左手に変更されているのもGOOD。
今は、アクセルから手ェ離せないハズだからな。
ただ、1999年ってDocomoの「iモード」が始まったばかりの頃なので、こういうタイプの二つ折り携帯は、まだ無かったんじゃないかなぁ・・・。
「二ツ杜トンネル」に因縁があって「養分」を吸い取るスタンド。
康一の推理は、二日前にトンネル入口で事故を起こした少年A。
重体の少年Aがスタンド使いになり、自分のケガを治すために他人の「養分」を必要としている。
まず罠に取り込んで「臭い」を覚えないと何もできないところや、バイクの通り道を先回りしたりすることなく、対象が近すぎると遮蔽物があることにも気付かないあたり、プログラムされた自動的な攻撃と考えられる。
トンネルで網を張っていたのは、「そこで能力を発現したから」のようだが、しかしあれではスタンド使いしか罠にかかることはないのだし、スタンド使いの絶対数を考えれば、何とも効率の悪い話だ。
仮に一般人相手ではろくな回復を見込めないのだとしても、いつ罠にかかるか分からない、数少ないスタンド使いを待つよりも、病院を訪れる無数の一般人を相手にした方が安全確実だと思うんだが。
重症で意識朦朧の少年Aに「偽善的なスタンド使いどもが網にかかるから、奴らから養分を吸い取ってやれ」とでも吉良親父が言ったのかなぁ・・・。
親父、息子が罠にかかったらどうするつもりだったんだろうか・・・。
仗助が「臭い」を覚えられるところまでは見ていたようだから、息子を探すついでに、罠にかかりそうになったら教えてやるつもりだとしても、あんた、今の息子の顔知らないだろう・・・。
病院に到着した仗助は、噴上の病室へ向かうも
直前でハイウェイ・スターに触れられ、力尽きた。
病室にあった点滴を飲んでほんの少しだけ回復した仗助、点滴の栄養ってのは飲んでもほとんどカロリーにはならないそうだが…
ミイラになったルフィが水の塊ふたつで完全復活できるジャンプ漫画の世界だから深くは追求しなくてもいいだろう。
けが人をぶちのめすのは、男らしくないし心苦しいからと仗助は噴上のケガをすべて治してから
改めて決着。
噴上裕也、入院続行。
次回:猫は吉良吉影が好き
余談だが:
前回の杜王町RADIOでは、少年Aの事故原因が飲酒運転であることに触れてなかったから、本編中でもスルーかと思ったら、しっかり飲酒運転だと言っていた。「少年A」と報道されるということは、噴上裕也は当然未成年だ。
未成年の飲酒喫煙への(ある種行き過ぎた)配慮が、度々僕をげんなりさせてくれるジョジョアニメだが、実際そのシーンを描写さえしなければセーフらしい。
たとえば三部では、承太郎の喫煙はしっかり描写されていたな。テレビ放送ではそれを黒く塗りつぶして見えなくしていただけだ。ってことは、「未成年が飲酒(喫煙)したという明確な事実」があっても、その決定的な「ブツ」さえ見せなければOKということだ。
・・・なんだかなぁ・・・。
だが今回、実はもっと問題なことがあって・・・
1983年生まれで双子座の仗助は、作中の1999年6月現在16歳になったばかりか、もしくはまだ15歳。
4月以降あわただしい毎日の仗助が、バイク免許持ってるとはとても思えない。
無免許運転だね。
まぁ16歳になって速攻で、一発試験で取得という可能性もないわけではないが…
ついでに言うと、億泰はてんびん座なので実はまだ15歳。運転するシーンこそ描写されていないが、チリ・ペッパー戦において、自分のバイクに乗って来てたし、「おれのバイク」と言ってた。
しかし億泰のこれは不良少年のすることだし、実際そのシーンを描写したわけでもないから、前述の理屈に照らせばセーフということになる。
だが、仮に仗助が免許を持っていたとしても、ヘルメット着用義務違反、制限速度違反、信号無視、横断歩行者等妨害等違反、窃盗(携帯電話×2、ガソリン)、河川法違反(バイクによる用水路走行)、バイクによる建造物侵入・・・と
軽く思いついただけで、これだけの犯罪を今回の仗助は犯している。(間違ってたり、まだあったらゴメン
主人公様が、これら犯罪を犯す様を延々見せつけられたわけだが、アニメスタッフは、それをどう考えているんだろうな。
まぁ、何度も書いてきたが、僕はこれらを規制しろと言っているのではなく、逆に、飲酒喫煙への異常な規制をやめるべきと言いたいだけなので、三部と比較してそういうシーンが極めて少ない四部のスタッフに言うのは、お門違いかもしれないが・・・。
愚痴でした。お目汚しスンマセン。
おことわり)
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」 のレビューは
「原作準拠」の検証の目的で、コミックとの比較をするスタンスで書いていましたが
第四部は、三部までほど「原作準拠」に拘っていないようなので、比較はもちろんしつつ、
筆者の勝手な推察や持論を、多めに盛り込んで書いてゆきます。
基本的に、揚げ足取り中心の文章となることはこれまでと変わりないので
ファンの方には、しばしば不愉快な思いをさせることがあると思いますが、
筆者は決して悪意を持ってはいないことをご理解の上読み進めていただけると幸いです。
また、検証・認識の甘さから、的はずれなことを書くかもしれません。
その場合は、遠慮なくご指摘ください。
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