コミックス 43巻03章の終盤〜08章の半分まで、44巻05章の中盤から06章中盤まで に相当。
人間ひとりを捕らえて逃がさない鉄塔のスタンド「スーパーフライ」。
仗助の代わりに未起隆が捕らえられ、元の住人だった鋼田一豊大(仮名)は、今や逃げようとしている。
しかし、われらが仗助は、未起隆を見捨てることも、他人を騙して自分だけ助かろうとする非道の男を見逃すことも、吉良吉影の手がかりをみすみす逃すことも許さない。
鉄塔に傷をつけることによる反発エネルギーが、反射を繰り返して襲ってくる。
初撃数弾はクレイジーDで弾き飛ばしたが、元はナイフで切りつけた傷のエネルギーなので、
言うなれば見えない斬撃が反射してどこから迫ってくるか分からない。
だが決着はすでに付いていた。
おれの「スタンド」は、破壊された「物」や「エネルギー」を直すッ!
そう。
見えない斬撃数発を弾き飛ばしている間に、傷のエネルギーを修復、すなわち飛んでくる斬撃を元の傷の場所へ逆行させていた。
つまり・・・
いや、傷の場所に戻ってませんがな・・・
ってか「エネルギー」を直すって、初耳のような・・・。
傷そのものを物理的に修復すれば、そこから出たエネルギーは消失するだろうが、傷から発生したエネルギーを殴ったとて、傷へ戻る・傷が直るとは、ちょっと考えられない。
そもそも「エネルギー」を直すってのが、いまいち理解できないんだが…まぁ、感覚的なものは仕方ないのかなぁ・・・荒木先生だし。
この男はもともと他人が嫌で鉄塔に住み始めたが「写真のオヤジ」の、外の世界での生活の面倒を見るという甘言にそそのかされた
もう懲りごり、ずっと鉄塔の中に居たい。
アニメで豊大(仮名)が告白した事実はこれだけだ。
前回コメントで意見を頂いたように、
「やり飽きたビリヤードのように」鉄塔のエネルギー反射を知り尽くしているので少なくとも親父に数日前に射抜かれたスタンド使いではない、という疑いは甚だ濃く、豊大(仮名)が、いったいいつからスタンド使いなのかは、結局はっきりしない。
前回は「実は仕方なく生活してた」というセリフがカットされ
そして今回は「今までこの『鉄塔』から出ることだけを考え、完璧に計画した」
というくだりが全カットされているため、豊大(仮名)が鉄塔の外に出たかった理由が「吉良親父のそそのかし」だけになってしまっているのは、豊大(仮名)の人物像・バックストーリーを、アニメ化に際し、ほぼすべて切り捨てた、ということだ。これは残念。
ただ、吉良親父の残した言葉が、「息子吉影はすでに見つけた。これからは積極的にこっちから攻める番だ」
なるほど、今回の三本同時進行のエピソードは、一つの不安が解消した吉良親父が、積極的に攻勢に出たことを表しているらしい。
その敵:吉良勢力のスタンスの変化を表すために、密度とテンポが優先され、結果、豊大(仮名)の過去背景が薄っぺらいものにされてしまったようだ。この評価は割れるんじゃないかな。(そうでもないかww
吉良親父が残したもうひとつの言葉
「新手のスタンド使いが、今朝コーイチというスタンド使いを始末した」
いなくなった康一を捜して、仗助は噴上裕也に助力を求める。
追いかけて肩を掴んだ瞬間、その男は仗助の母:朋子に姿を変えた。
「変身」ではない。男は居なくなり、代わりに朋子が現れたのだ。
人間ひとりどっかから持ってくるなんて、承太郎だって不可能だ!
・・・いや、DIOは普通にやってたけどね。
姿を隠したまま、スタンド「エニグマ」は観察する。人間が恐怖したときに無意識に出る行動。
一度確認したその「恐怖のサイン」をふたたび示させることで、
朋子の上着のポケットから出てきた紙
それを開くと・・・いったいどうなる・・・!!
次回:7月15日(木) その3
「チープ・トリック」については、次回まとめて・・・かな?
おことわり)
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」 のレビューは
「原作準拠」の検証の目的で、コミックとの比較をするスタンスで書いていましたが
第四部は、三部までほど「原作準拠」に拘っていないようなので、比較はもちろんしつつ、
筆者の勝手な推察や持論を、多めに盛り込んで書いてゆきます。
基本的に、揚げ足取り中心の文章となることはこれまでと変わりないので
ファンの方には、しばしば不愉快な思いをさせることがあると思いますが、
筆者は決して悪意を持ってはいないことをご理解の上読み進めていただけると幸いです。
また、検証・認識の甘さから、的はずれなことを書くかもしれません。
その場合は、遠慮なくご指摘ください。
ご指摘・お叱り・応援、あらゆるご意見を歓迎します。