コミックス 45巻09・10章、46巻01〜03章に相当。
猫草の空気弾で吉良吉影を殺す、早人の作戦は運悪くも失敗した。
そして、幾度か時間を繰り返した経験を活かして、早人が策を弄していることを知られてしまった。
これ以上同じ時間を繰り返させるのは危険と判断した吉良吉影は、このあと露伴たちの死を確認したら、いったん「バイツァ・ダスト」を解除すると言う。
解除されてしまったら、その人物の死は過去の「確定した事実」となってしまい、その運命を覆す方法はなくなってしまう。
早人、万事休す。
この事態を自力で切り抜けるには「バイツァ・ダスト」が解除される前に、これまでに「バイツァ・ダスト」に殺された以外の誰かに事情を話すなどして、強引に「バイツァ・ダスト」を起動させ、もう一度8時前からやり直すしかない。
それができれば、早人も少しは冷静になる余裕ができるし、吉良吉影は相も変わらず状況を把握していないままなので、次回はより完璧に吉良吉影暗殺を実行できるはずだ。
いや、ひょっとすると一度失敗した暗殺方法は、何度やっても失敗する「運命」になってたりする・・・のか?
猫草以上の暗殺手法など30分では思いつかんか。・・・やはりムリゲーか。
ただ、仮に理論的に可能だったとしても、それをするには吉良吉影に邪魔されず、誰かに真実を告げなければならないし、それはすなわち、その誰かの死を見届けるということだ。
露伴の死をもう一度見なければならないことも、時間的に免れないだろう。
ストレスが半端ないな。
ところが・・・降って湧いた「僥倖」ッ!!
余裕ぶっこいて、吉良吉影が自ら本名を名乗ったところに
今よおー、ブッたまげる『名前』をよぉ
こいつがしゃべったんだぜッ!
早人は、朝、ダイニングで電話を取ったあと電話帳で調べた仗助の家へ電話をかけていた。
遅刻したと言っていたから、遅れないように。事情を話さないように、コールだけ。
確かに前回の世界線で、仗助は自分の名前を言っていた。
よく覚えていたものだ。
身を守るために、やむを得ずキラークイーンを戻した吉良吉影。
「バイツァ・ダスト」は解除され、露伴や仗助たちが死ぬ運命は未確定要素となった。
早人の身体も、もうトラップではない。
早人が吉良吉影を殺すために持ってきた猫草の空気弾を
キラークイーンが制御し、攻撃に利用したからだ。
しかも仗助が作ったバリケードで爆発することなく、すり抜けて点火した。
キラークイーンの爆発は、触れたものを爆破するとは限らない。←わかる
「自由な距離」で爆撃ができるのだ!←わかる
石壁や鉄板でガードしようとも、すり抜けて自由に爆撃できる。←…は?
たしかにさっきのバリケードは仗助の補修が甘かったのか隙間があった。隙間があれば「空気」がすり抜けるのは理解できるんだが、鉄板をすり抜けるってのは・・・何を根拠に言ってるんだろうか。
さっきはじめて使ったくせにな・・・。
一応原作にも
「長所は空気の通る所どこまでも突き抜けてガードされず爆破できる」って書いてあるんだが、あとで壁とか普通に抜けるんだよなぁ・・・
爆弾にされたかもしれない瀕死の億泰を、クレイジー・Dで治すべきか。
躊躇する仗助と煽る吉良吉影をよそに、早人の機智、素早い決断と行動力が膠着した状況を動かす。
おかげで、億泰は爆弾ではなくなったし
キラークイーンが爆弾を一発ずつしか起爆できないことがわかった。
しかし・・・
ここまで粉々になってても「治せる」もんかねwww
ケガっていうレベルじゃねぇぞ。クレイジー・Dも成長してるってことか。
死んでなんかいるものかッ!
億泰は絶対に目を覚ますッ!!
ひとまず民家へ逃げ込む仗助。状況打開なるか。
次回:クレイジー・Dは砕けない その2
おことわり)
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」 のレビューは
「原作準拠」の検証の目的で、コミックとの比較をするスタンスで書いていましたが
第四部は、三部までほど「原作準拠」に拘っていないようなので、比較はもちろんしつつ、
筆者の勝手な推察や持論を、多めに盛り込んで書いてゆきます。
基本的に、揚げ足取り中心の文章となることはこれまでと変わりないので
ファンの方には、しばしば不愉快な思いをさせることがあると思いますが、
筆者は決して悪意を持ってはいないことをご理解の上読み進めていただけると幸いです。
また、検証・認識の甘さから、的はずれなことを書くかもしれません。
その場合は、遠慮なくご指摘ください。
ご指摘・お叱り・応援、あらゆるご意見を歓迎します。