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ONEPIECE 852「ジェルマの失敗作」

ジンベエに救われたルフィとナミ

モンドールの本は燃やすことだけが唯一の脱出手段 とは、
栞を挟むことで、第三者も出入りできるが、
ピンで止められ、説明文を記載され、図鑑に正式に「掲載」されてしまったら
それはもう「本」の一部となってしまう。ということだろうか。
ちなみにナミが言ってるのは、
Mr.3のキャンドルサービスセットから脱出したときのことだ。

あのときはシャツが燃えて下着は残っていたが
現在のナミは基本ノーブラなので、酷い恰好に・・・
その辺で焦げてる囚人から服を拝借したようだ。ナミさん逞しいぜ。
さて本題だ。
目を覚ましたレイジュから明かされる、サンジの秘密。

父王ジャッジは、これから生まれてくる四つ子を無感情のマシーンにするため
妻:ソラの胎内の受精卵(もしくは胎児)に対して、血統因子の操作を施した。

心を持たないマシーンとして産むことを嫌ったソラは
それを失敗させるために、血統因子に影響を及ぼすほどの劇薬を飲んだ。
そして、その成果はサンジにだけ現れ、

サンジだけが、異常に強靭な肉体とも縁なく生まれ、
人間らしい感情を持って育った。
母:ソラはその劇薬の後遺症で命を落とすことになったが
誰よりも優しい心を持ってサンジが育ったことが、この上ない喜びだった。
四つ子が産まれるまで、健康な母の愛を一身に受けていたレイジュは
その嬉しそうだった母を忘れない。
ちなみに
レイジュに「情」が残っていたのは、そういう操作を受けていなかったためだ。
おそらくは、生まれてからの血統因子操作では、
体細胞の改造はできても、精神をコントロールすることができなかったのだろう。
その反省を踏まえて、四つ子には生まれる前に操作を施した、と考えられる。
プリンの企みを知ってしまった今、
もはやサンジが人身御供となる意味はなくなった。
明日、ジェルマは滅び、ビッグ・マムは念願のジェルマの科学力を手にする。
もとより殺すつもりのサンジを婿に必要とは思わないし
欲しいものさえ手に入れば、ゼフの命にもさほどの興味はないはずだ。
サンジの手首に付けられた爆弾も、実はレイジュがすり替えた偽物。
もはやサンジがここに残らねばならない理由はない。

自分も含め、ジェルマは滅ぶべき存在。
サンジはかけがえのない仲間とともに逃げるべきだ。とレイジュは言う。
ルフィも、サンジさえ連れ戻すことができれば、
今ここでビッグ・マムと事を構える気はないかもしれない。
多少の不確定要素はあるが、レイジュが言っていることは概ね正論。
サンジはもう自由に振る舞っていいのだ。
ただし
プリンが吐露した計画が、本当にビッグ・マムの意思に沿っているかどうかと、
殺される未来が待っている「家族」をサンジが捨てることができる事が前提となる。

スムージーが明日の結婚式のことを「明日の”計画”」と表現しているので
ジェルマ皆殺しがママの意思であるのは間違いなさそう。
しかし、プリンがママに対し叛意を秘めている疑いが晴れない以上
まだ大きな「ちゃぶ台返し」が待っているように思えてならない。
そして何より、サンジにはレイジュを見捨てることはできないハズだ。

母の面影に生き写しであるレイジュの「情」は
サンジにとって、母:ソラの愛そのものなのだから。
さぁ、サンジはどうする

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