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ONEPIECE 855「ぐぎゅるるる!!!」


鏡の中からブルック救出にやって来たチョッパーたちは、
目の当たりにしたビッグ・マムの威圧感に圧倒される。
今回の目的に、ママを倒すことは、当面含まれていないので、
ママに気づかれることなく用事だけを済ませるに越したことはない。
ところが、いざ敵として対峙すれば肝も括れようが、

天災レベルの迎撃システムを掻い潜って、

ママの腕に抱かれたブルックを秘密裏に救い出すのは至難の技だった。
・・・というよりも、

ドリフ並みのドジとドッキリで進捗ままならないという感じだ。
なんとか救出されたブルックは、やはり、歴史の本文の写しを既に取り、隠し持っていた。

ちょっと余談:
以前にも触れたが、紙というものは折りたためる回数に限界がある。
ブルックの身長266cmから推測して写しの一辺は約300cmと仮定して、
8回折りたたんでようやく一辺が18.75cm。
(厳密には折り代の分もう少し大きくなる)
これでも微妙に頭蓋骨には収まりそうにないので、
あと1〜2回畳む必要があるだろう。
ちなみに8回畳むと厚みは256倍、10回だとなんと1024倍。
墨なりを含ませた紙を手で折りたたむなら
シワなどもできるだろうし厚さは更にかさむ。
それが三枚。頭蓋骨に格納するのは、物理的にとても無理っぽいんだが、
まぁ別に本編では「紙」とは言ってないし、
ミクロン単位の超薄でしなやかで破れにくい未知の素材なのかもしれない。
麦わらの一味加入の際に「封印」した、
ルンバー海賊団の思い出が詰まったトーンダイヤルは、

特に根拠はないが、肌身放さず持っているものと僕は考えていたんだが、
さすがに入りきらないだろうから、
今は他の私物と一緒にサニー号に置いてあるんだろう。

四皇が持つ歴史の本文の写しを入手するという大金星を、
あっさり報告するブルックが男前と言うべきか、感動が無いと言うか。

まぁ、一味加入のときからずっとあっさり味なので、
これはブルックの持ち味なのだろう。
ただ、あっさり報告しすぎて、
ブリュレたちにそれを知られてしまったのはあまり感心できない。
あと、写メ機能付き電伝虫を使わなかった理由だが、
考えられるとしたら、
1)写真や手書きの写しでは、最終的に座標を導き出す際などに
 正確に数値が出ないとか、
2)コアラが使っていた写メ電伝虫は革命軍の最高機密スパイウェアで
 一般には流通していないとか

3)ママの帽子ナポレオンが念波に反応することをペドロが知っていて、
 電伝虫経由のデータ通信を傍受・妨害されることを懸念して
 あえてアナログな手法を取ったとか
まぁ、いろいろ考えられるな。

その頃サンジは、ルフィに食事を届けるために、約束の場所へ来た。
四面楚歌で八方塞がりの局面で、自分が今するべき事に確信が持てないサンジが、
自分が作った料理を心待ちにしていてくれる存在を求めて、
嵐のなかバスケットを抱えてさ迷う様は、幼少期の思い出にリンクする。

今のサンジには何の障害にもならないはずの
野犬に道を阻まれるシーンがわざわざ挿入されているのも、

母親の元へ苦労して手料理を届けたあのときの、
自分の居場所も自らの存在意義すら見失っていた頃と同様の不安を象徴している。
家族で唯一サンジを認めてくれた
母親の「また作ってくれる?」の言葉には、応えられないまま
母は他界してしまったが、
今サンジには、王族としてでも科学部隊としてでもなく、
料理人としての自分を必要としてくれる仲間がいる。

今がルフィとの、そして母親との約束を果たすとき。
邪魔者が入らなければいいのだが・・・?

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