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ONEPIECE 858「会議」

ヴィンスモーク家を殺させず、結婚式を含むママの茶会をぶち壊す。

その目的を達成するためには、この際ベッジと手を組むべき。
ジンベエからの意表をつく提案だったが、
意外にも、ルフィは同意。

ファイヤタンク海賊団と手を組むかどうかの会談が持たれることとなった。
互いに思うところがあるので話はなかなか先へ進まないものの

ジンベエが巧く取りなし、
共通の敵に向かって、なんとかはじめの一歩を踏みだした。
具体的な話はすべて次回以降だ。

キャロットの恵体、まさに眼福!至福!
ってか「濡れうさぎ」ってのが・・・たまらん可愛い。
僕は別に「けも属性」じゃないと思ってたけど、
そういえば、昔フェリシア使ってたこともあったっけ。
ベッジの妻:シャーロット・シフォンはローラの双子の姉妹。
腹黒かったらヤだな…と思ってたが、
どうやら性格もローラとよく似ている。
シフォンからの情報:

トットランドに巨人族がひとりもいないのは
ママが世界中の巨人族に嫌われているからなのだとか。
理由はいずれ明かされるのだろう、たぶん。
また、ローラが逃げたという、
ビッグ・マム海賊団史上最大の政略結婚の相手というのが
なんと、巨人国エルバフの王子だったそうだ。
ローラがエルバフの王女となれば、巨人族との長年の確執も埋まり、
巨人族エルバフの軍隊が味方にできると、涙目で喜んだというから
どうやら、ママが巨人族を毛嫌いしているわけではないようだ。

シフォンは、居なくなったローラの代わりを務めることは当然できず
ママの嫌悪の対象として、殺されるかと思うような仕打ちを何度も受けてきた。
そのためママへの愛情は薄れ、
ベッジがママを暗殺すると聞いても何も感じなかったという。
ローラを恨んでいないことだけは幸いだ。

さて、身支度を整えていざ会談の席にいるパンク頭のシザーハンズ・・・
前回コメントでご指摘いただいた通り
シーザーだった。

最終コマのアオリでは「戦線鼎立」と謳われているように
どうやら、ベッジの今回の作戦に必要な駒のようだ。
「鼎立」とは三勢力が均衡し互いに牽制しあって、
良くも悪くもバランスが取れた状態のことを指すと思うが
この場合、シーザーはベッジの言いなりになるしかない立場なので
「鼎立」の喩えが正しいかどうかは、いささか疑問ではある。
しかし、シーザーの能力は、眠らせたり、窒息させたり、
有毒ガスで攻めたりと、閉鎖空間でめっぽう有効なので
茶会や結婚式の会場が室内の場合、非常に役に立つ能力者ではある。
「鼎立」という表現を使っているからには
単なる駒ではなく、自分の意思で参戦して貰いたいものだ。
さて、件のシーザーだが
今更ながら少しおさらいしてみよう。
シーザー・クラウンは、昔、政府所属の科学者だった。
自らを「天才」と称するだけあり、優れた科学者だったようだが、

犠牲や人体実験をも厭わない危険思想から追放となり、
強行した大規模な実験災害の咎を受け、罪人となり地下へ潜った。
闇科学者となった彼にとある研究を依頼したのが、ビッグ・マムである。
ママがシーザーに求めたものは、「家族を巨大化させること」。
政府の研究所時代、
ベガパンクによる人類巨大化の研究が進んでいない事を見ていた頃より
独自の方法論を持っていたシーザーは、
ベガパンクの理論を発展させる可能性を排除した。
当然、成果は思うように上がらない。
そのうち、金に糸目をつけないママを騙して、
研究費名目の出資を無心し続けるようになっていた。
その頃シーザーはママと同様にドフラミンゴの援助を受けており、
ドフラミンゴの膝下で人類巨大化の研究も進めていた。
ドフラミンゴは「人造悪魔の実」の製造を依頼。
これは「人類巨大化」とは違い、明らかな成功例のサンプルが存在した。
しかしながら、
完成したシーザー版人造悪魔の実「SMILE」は天然のものよりもリスクが高いらしく、
その製造課程に、この世でシーザーにしかできないガス精製技術が含まれていることから分かるように、ベガパンクが作ったオリジナル人造悪魔の実とは、その原理を異とするものである。
シーザーは、ベガパンクの発見した「血統因子」を応用しながらも
自身の独自の理論に基づいて、技術行程の足りない部分を補完し
ベガパンクのものとは似て非なる人造悪魔の実を作り上げたのだ。
意外にやるなシーザー。
クライアントであるドフラミンゴとカイドウが納得しているのだから、
結果良ければプロセスは問われなさそうなものだが、
おそらくシーザーは満足していないはずだ。

パンクハザードでは、オリジナル人造悪魔の実をカプセルに入れて恭しく保存し、
しかしそのベガパンクの研究室を封印していたところから察するに、
完成品のサンプルを与えられながら同じものを作れなかったことに、
ある種の敗北感や劣等感を持ったことが想定され、
公然と認めることは決してなかろうが、シーザーが、
本心ではベガパンクに敵わないことを自覚しているのではないか、とさえ思える。

そのシーザーが、今ふたたび「人類巨大化」の難題に相対している。
二週間という生命の刻限まで設けられた。反逆する動機としては充分だ。
ベッジの作戦に乗り、ビッグ・マムを打ち倒した暁には
もう無謀な「人類巨大化」に取り組む意味もなくなるのだが、
「人類巨大化」は、かのベガパンクが未だ成し遂げていない研究。
それを完成させる意味は、少なくとも彼の中には十分すぎるほどあるだろう。
そこでジェルマだ。
ジェルマの総帥、ヴィンスモーク・ジャッジは
若い頃ベガパンクと研究を共にしていた科学者だった。

ベガパンクと袂を分かった以後も独自に研究を発展させ、
ジェルマ66を科学戦闘部隊として確立させた。
「血統因子」の理論を、闇の科学傭兵部隊としてのジェルマに特化させたものが、
クローン兵であり、5人の子供たち(ひとり例外)なのだ。
つまりジェルマの科学には、
ベガパンクの「血統因子」研究の源泉に近い理論や技術が脈づいている可能性がある。
これはシーザーにとって、喉から手が出るほど欲しいものではないだろうか。
シーザーにも、他人の言いなりではなく、
己の野望のために前向きに戦ってもらえれば、
ルフィの理解を得ることもあるかもしれないのになぁ・・・と思ったりする。
余談だが:
ベガパンクは「人類巨大化」を実現できないのではなく、
あえて理論を完成させていないんじゃないか、と僕は考えている。
政府に与する振りをして、最後の一線で魂は売り渡していないんじゃないか、とね。
だから、ジェルマの研究を手に入れれば
シーザーになら、ベガパンクがあえて進めていない研究を先へ進めることも
できるかもしれないよなぁ・・・なんてな。
それが人類のために良いことか否かは別として・・・な

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