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ONEPIECE 885「ブリュレだよっ!!!」

幾分か冷静さを取り戻したカタクリは、やはり強い。

ルフィが見抜いたカタクリの強さの秘密はまさに当たっていたが、それは同時に、カタクリの「見聞色の覇気」が正常に機能している間は、やはりルフィに勝ち目がないことを裏付けていた。

それでも光明が見えたからには、そこを攻めるしかないのだが、皮肉にもギア4thの時間切れをカタクリから告げられて、急遽「逃げ」に転ずるルフィ。

ルフィは、ギア4thを使うと10分間覇気を使えなくなる。

vs.ドフラミンゴ戦で萎んだルフィは、まぶたを開けるのも億劫なほどフラフラになっていた。今回も当然そうなるという前提で僕はあれこれ思案をしたので、前回「決着は近い」と書いたが、どうやら今回は萎んだだけで、走って逃げる力が残っているらしい。

ギア4thのリスクは、タイムアップのあと「10分間”覇気”が使えなくなること」であり、ドレスローザでグニャグニャになっていたのは、体力も精神力も限界まで使い尽くした、という表現だったと考えるしかない。

今ここで倒さないと仲間や大勢の人が苦しむことになる、という意味では、じゃあ「今だって同じくらい死力を尽くせよ!」と思わないでもない。
被害者が身内かどうかや、被害の規模などで対応を変えるルフィではないが、ルフィはカタクリの「外道」な顔を見ていないし、個人的に怨みや怒りを抱いているわけでもない以上、ドフラミンゴ戦とでは背負い込む念の重さに、ある程度の差が生じるのは仕方ないことかもしれない。

危機一髪。脱出方法(道具)を発見したルフィ。
地味だが、カタクリが「?」と思っていることに注目せよ。これはカタクリが「見聞色の覇気」を解いていることの証だ。通常のカタクリであれば、ブリュレがそこに居ることも、ルフィがそれを利用しようとすることも予見できたハズ。弱体化して逃げるルフィを相手に「見聞色の覇気」で警戒する必要が無いと油断したのだ。「もう二度とスキは見せん」と言った舌の根も乾かないうちにな…。

かくしてルフィは鏡世界から脱出。当面の脅威は去った…かに思われた。
しかし、ルフィが鏡世界から抜け出た先は…

ママが絶賛大暴れ中のナッツ島。

ペロスペローとアマンドに見つかり、覇気が使えないルフィはブリュレを捕まえたまま逃げ、鏡を探している。

サニー号の鏡はすべて破壊したはずなので、これはナミたちに合流するためではなく、覇気が使えない10分間を凌ぐルートとして、とりあえず鏡世界へ行こうとしているのだろう。

カタクリはブリュレがいない限り鏡世界に閉じ込められたままなので、ブリュレを捕まえておくのは正解だが、鏡世界にふたたび逃げ込むことには、相応のリスクがある。いかに広い鏡世界といえども、カタクリは「見聞色の覇気」の使い手。ルフィの居場所など立ちどころに把握されてしまう。

あと10分足らず、ルフィに戦う道はない。ルフィはどこへ逃げるのか。


その頃ショコラタウンのお菓子工場では、ケーキの下準備がすべて完成。

比喩ぬきで、本当に「死ぬほど美味い」ケーキをママにお見舞いするべくサンジたちも船を出す。

しかし、サニー号は現在予定の航路を外れており、肝心のママもサニー号を追っていない。おまけに、ビッグ・マム海賊団が総力を上げて「麦わらの一味」「ファイアタンク海賊団」「タイヨウの海賊団」討伐戦ののろしを上げた。

さぁ、事態の決着はどこで、どのようにつけられるのか。次回休載!!

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