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宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第三章「純愛篇」その1

 




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今回の第三章は、ほぼ全編通して旧作との関わりがないオリジナルの展開に終止する。

第七話「光芒一閃!波動砲の輝き」

第十一番惑星で巨大戦艦の波状攻撃を受けたヤマトは、なんとか大事を逃れたのだったが、次々集結するガトランティスの艦隊はおびただしい数に増えていた。


イワシの群れのごときその陣形は「レギオネルカノーネ」と称される超巨大戦略兵器の砲身であった。


なんでヤマトは撃たねェんだよ!波動砲を!!

先のガミラス大戦時からのクルーは皆、スターシアの願いも沖田艦長の想いもよく理解している。その上で、波動砲を封印したまま此度の任務を無事全うする事がいかに困難かを認識しながらも、それでいて、あの南部でさえも波動砲の使用を言い出さない。これは、旧クルー全員が背負い込んだ十字架であり、ある種の「呪い」である。


苦悶する古代。この「呪い」に対し、自ら信じる道を違えず、視聴者の疑問にも納得をもたらす解はあるのか。


撃った!!

波動砲は「レギオネルカノーネ」の弾丸として地球を照準に定めていた十一番惑星の人工太陽を貫き、


発生した強大な波動共鳴の干渉波が敵艦隊を機関不全にするという、言葉の意味はよくわからんがとにかくすごい「殺さず」を貫き危機を脱した。

古代はガトランティス軍を追撃することをせず、彼らに撤退を促したが、しかしその地球人としての温情は、吉と出るか凶と出るのか。
第六話でも「降伏」という概念を持っていなかったガトランティス人には、今自分たちがなぜ殺されず、捕虜にもされず、逃されたのか、ビタイチ理解できなかった。

波動砲を撃ち、しかし誰の命も奪わずに、窮地を脱し地球をも救った。
そんなお為ごかしで自分を誤魔化すことから自らの行動を肯定しなければ前へは進めない。しかし「呪い」に先の行動までを縛られていては未来は拓けない。方針の、考え方のアップデートが必要なときに来ていたのだ。古代は示すべき「覚悟」の第一歩を踏み出した。
うん。なんとも現実的な結論(というか進捗)だ。…しかしなんというか…ロマンもカタルシスも無ェなぁ…。


第二章で登場した「マグネトロンプローブ」が、岩塊と瓦礫に押しつぶされそうなヤマトが脱出するためのギミックとして再登場。旧TV版での岩盤回転を再現するためだけに設定されたのかと思っていたので、この使い方は上手い。

また、余談だが:

第八機動艦隊の司令官として登場、ヤマトに情けをかけられたメーザー提督(右側の人物)。


メーザーとは旧TV版「2」第09話にて登場したガトランティスの特別工作班員であり、つまり一兵卒の名前である。彼は乗機を鹵獲されヤマトの捕虜となるが、黙秘を貫いたままヤマトを脱出。しかし「一度捕虜になった者の復役を認めない」と帰還を拒否され、再度古代に温情をかけられるも、それを無視してヤマト側面に特攻、自沈した。
本作では「情」を持たない様に設定されているガトランティスの、地球人とは相容れないメンタリティを示すキャラとなったが、「2」のメーザーには幾分か浪花節が効いたようである。

第八話「惑星シュトラバーゼの罠!」

「純愛篇」に相応しく、いよいよ森雪が登場。旧TV版「2」では第05話、「さらば〜」では第11番惑星で土方提督を救出した際にほぼ同じシチュエーションで姿を現した。


乗組員名簿に載っていないな。退艦してもらう。
ご命令通り、退艦します。宇宙遊泳でもなんでもして(地球へ)帰ります。

旧作では、たとえそれが危険な旅であろうと自分も旧クルーのひとり。みんなと一緒に行きたい。何より古代と一緒に居たかった。…と、素直な胸の内を吐露していたが、ただでさえ旧作よりも多少軍規にシビアになった2199-2202で、しかも相手は「地球人類と宇宙の平和」と「一度交わした約束を守り続けること」を天秤にかける古代である。旧作のように、私情で雪に旧任務を継続させることを良しとするはずがない。


軍規はいい出したらキリがないが、ここはヤマトだ。少なくとも…俺は目を瞑るぜ。
親友にこうまで言われて渋々抜け道を探した結果、雪にはガミラスの補給艦に添乗して民間人を地球へ送り届ける任務を与えた。


キーマン以外、真田さんやアナライザーまで第一艦橋のすべてのクルーが固唾を呑んでその光景を注視する。おそらく一同の本意としては「生暖かく」見守ってあげたいところなのだろうが、当の古代が真面目すぎるのでそうもいかず、やっと胸をなでおろしたというところか


惑星シュトラバーゼ
ここでガミラス艦と接触し、民間人を移乗させる。


このプランはキーマンの発案なのだが、そのガミラス艦の軍人たちはキーマンに跪き「反波動格子」なるひみつ道具を手渡した。言葉の端々を紐解くと、キーマンは本来戦闘機に乗ったり単身で潜入活動を行うような立場ではない、なにやらやんごとない一族の血筋であり、その「反波動格子」をヤマトに持ち込むことは、キーマン(と自称する彼)のかねてからの計画だったという。

キーマンという名前は、企画段階で「物語のカギを握る人物」という意味で「キーマン」とプロットに仮称で書き込んだものが、そのまま定着したものだとか。今後、彼の行動のひとつひとつにヤマトのクルー、そして我々視聴者は混乱させられるだろう。少なくとも、2199におけるメルダのような単純な立ち位置ではなさそうだ。

また、もうひとりのキーマンらしき人物:桂木透子
彼女はレドラウズ教授を傀儡とし、古代をシュトラバーゼの遺跡までおびき出した。


そして古代は出会う。…レドラウズ教授の肉体を依り代としてシュトラバーゼの遺跡に顕現するガトランティスの王に。


我が名はズォーダー 愛を識る者だ。この宇宙の誰よりも深く…愛を!!

続きは明日

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