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ONEPIECE 905「美しい世界」

ニューマリンフォード

二年前の頂上戦争で壊滅的被害を被ったマリンフォードは、海軍本部としての機能を新世界側のニューマリンフォードに移し、サカズキ元帥率いる海軍の新体制の象徴として生まれ変わった。


弱者をいち早く助けるため(?)に偉大なる航路の前半終着点に設けられていた海軍本部を、強者が集まってくる後半の海の起点に移動させたのは、ちまちま弱者の被害救済をするよりも、臭いものは元から断たなきゃダメという考えに基づいていると考えられる。

腹芸ができるほど器用ではないだろうし、人望もなさそう。政治力に優れているとはとても思えないサカズキだが、新しい海軍本部が旧マリンフォードより威圧的で、いかつい装備をしていることからもわかるように、彼の大将時代のモットーである「圧倒的な正義」を押し進めることによる一元的な恐怖政治を敷いてきた(もしくは敷くつもり)であろうことは間違いない。

サカズキの唱える「正義」が間違っているとは言わないが、世界全体をよりいい方向に導き、大多数の人々を幸福にするためには、海軍のトップが「力による絶対正義」一辺倒では難しいんじゃないかと思えてならない。センゴクの「大目付」という立場もサカズキにはまるで機能していないみたいだし、組織としての海軍の空回りも少しだが感じるなぁ。


藤虎が、しゃあしゃあとマリージョアに戻ってきた。
で、それをサカズキに報告しているのがTボーン大佐(今も大佐かどうかは不明)。

他の海兵ならいざ知らず、曲がったことが大嫌いなTボーン大佐だけに、仮に藤虎の言葉が詭弁であろうとも、一応筋が通っている限りは逆らえないのだと思われ。


サカズキは屁理屈と言うが、近似非の無理を我で通そうとしているのはサカズキの方だ。なぜなら、藤虎が今いるマリージョアは海軍の管轄地ではないからだ。物質的にも観念的にも「軍の敷居」など、そこには存在しないのだ。


ゴア王国のステリー王は、ビビりすぎ。

天竜人をも恐れないガープの不遜極まりない態度が、権威第一のステリーにとってビビる対象となるのはまだ理解できるのだが、いち貴族の養子にすぎなかったステリーが国王となるためには、おそらく殺人も含む数々の謀略を尽くし、それなりに修羅場だってくぐってきただろうに、それでいてこの、ただ肩書きだけに胡座をかく、薄っぺらい「無能なイヤな奴」っぷりはどうしたことか。


両親だけが必死の思いで夢を叶えたものの、ステリー自身はただ神輿に乗っているだけの傀儡のように見える。こいつが小物なのは昔からわかっていたことだが、こんなやつが国王なんて、ゴア王国の民には本当に心底から同情するわ。

で、ステリー付きの衛兵の中にサボが紛れているんだが、


特にステリーに遺恨があるような様子はない。まぁ、世界中の貴族を相手取っている革命軍の参謀総長だからな。サボにとってステリーごときはその中のひとりに過ぎないのだろう。

ドレスローザでもしれっとコロシアムのいち剣闘士として参加していたし、サボは身分を隠して潜入するのが得意なのかな?
いや、そんなことより、今回カラスは同行しているようだが、コアラもベティも本部で留守番だ。このサボの行動が革命軍の宣戦布告にどうつながるのか、すごく気になるところだ。


生まれて初めて、本物のタイヨウの光が際限なく降り注ぐ「美しい世界」を目の当たりにしたしらほし。

亡き母:オトヒメが望んで止まなかった「魚人族の地上への移住」を実現するための第一歩は、ネプチューンやしらほしがそれを理解し、心から望むことからはじまる。彼らにとっては、それを諮るための世界会議なわけだが、


ステリーのような閉鎖的で無知蒙昧な輩の先入観のせいで、建設的な議論が妨げられるのが容易に想像できる。ワポルも来るみたいだしな。種族間の融和は一朝一夕にはいかんだろうな…。


ところで、初登場の緑牛については、モデルは原田芳雄じゃないかとか、様々な予測が飛び交っているようだが、あまりにも情報が少なすぎるのでまだ僕はノーコメントとさせてもらう。

余談だが:


しらほし姫の美しさにシャッターを押す指が止まらないカメラマンの中に、炎のアタッちゃんが。
彼は海軍写真部に所属のカメラマンで、手配書の写真をすべて撮ってきた猛者だったはずだが、モルガンズの部下であるかのような物言いをしている。
かつてサンジの手配写真が似顔絵だったのはアタッちゃんが撮影に失敗したからだった。この2年の間に海賊のガン首を撮るばかりの生活に嫌気が差したのか、はたまた罷免されたのか。それともオダッチの勘違いか…

腕章に書いてある文字が「WE」なら、世界経済新聞社のプレスなのかなぁ…

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