ワノ国の浜辺に流れ着いたルフィ。
それを察知した「何者か」が確認にやってきた。その任務のついでに拉致した「お玉」という少女を連れて。
狒狒ヒヒはこいつらの用心棒で、狛犬はお玉の連れらしい。お玉が襲われたため狛犬と狒狒が戦っていたのだ。
しかし、漂着者が麦わらの一味であることはおろか強者である可能性すら疑わず、うかつに接近したこいつらは、当然のことながらルフィにあっさり返り討ちに。
突然の手荒い歓迎にもかかわらず、ルフィはなんだか楽しそうだ。
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ボロを纏った「お玉」という少女は、命の恩人であるルフィを歓待するため山中に潜む庵へとルフィを招待し、空腹のルフィに精一杯の施しをした。
そこに戻ってきたお玉の師匠が言うことには、ルフィが食べた白飯は、
普段からわずかばかりの「稗」を食う程度でもう何日も食事をしていないお玉が、一年にたった二回だけ許された誕生日の祝の米飯だった。
そしてお玉は「また来る」と約束したエースという名の海賊をこの地で待ち続けているという。
お玉が言っていた好きな海賊はエース、嫌いな海賊とはカイドウのことだろうな。
エースはワノ国で編み笠の作り方を教わったと言っていたので、お玉かその親しい者に教わったことは間違いない。お玉は今日の誕生日で8才だから、エースと会ったのは6才未満の頃ということになるが、お玉が独りぼっちであることや、光月家が没落したことにもなにか関係があるのかもしれない。
現光月家当主であるモモの助もまた現在8才であることから、二人が顔なじみである可能性も高いしな。
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流れ着いたサニー号を確認しに来たならず者たちは、どうみてもワノ国の住人には見えず、角のついた被り物をしていた。カイドウの部下の特徴だ。
かつてゾウに雷ぞうを探しに来たジャックに随伴していたシープスヘッドと同じように「真打ち」と呼ばれる上司の指示を仰いでいる。…そしてその「真打ち」と呼ばれている男が
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あの日、突然眼の前に地上最強の生物が現れ、決断を迫られたキッド・アプー・ホーキンスの同盟。
キッドはそれを良しとせず抵抗を試みた結果、どうやら惨敗した。
ホーキンスはどうしたんだろうと思われていた所、アプーと同様カイドウの傘下に入ることを決めたらしい。…たぶん占いで。ホーキンスの占いは当たるそうなので、カイドウに反目するにしてもその時ではなかったのだろう。
それをキッドに伝えなかったのか、言っても聞かなかったのか、まさかひとりで勝てると思ったわけでもないだろうに、キッドだけがカイドウに歯向かった。
カイドウは(たぶん)めんどくさいから「軍門に下るなら見逃してやる」とか言ったと思う。海軍大将が来ると聞けば即座にバックレるような見極めマスターのコウモリ野郎アプーと、絶対的な自信を持つ占いでクレバーに機を伺うホーキンスを他所に、新世界に入るなりビッグ・マムの部下と騒動を起こし、いつの間にか片腕を失っていた向こう見ずなキッド・・・。嫌いじゃないなぁ。
シャボンディ諸島を彷彿とさせる、ルフィ・ロー・キッドの揃い踏みが、再び見られる可能性が少し出てきた…かも。
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ところで、
ルフィ以外の一味とはぐれてしまったのは、他のメンバーは渦潮に飲まれる直前にサンジのスカイウォークで脱出したからだった。
そして最後にルフィが脱出しようとしたその時に
例の大ダコに邪魔されてそのまま渦潮に飲まれたらしい。たしかに前回、ルフィ一人しか溺れる様子は描かれていなかった。
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余談だが:
溺れたときに、いつも麦わら帽子のリボンに挟んでいるビブルカードを紛失したルフィ。エースのものは焼失したので、ルフィが持っているとしたらレイリーのものと錦えもんのものだ。
モコモ公国内にビブルカードを作ることができる施設がない限り、時間的にルフィたちの出発までに錦えもんのカードを用意することができたとは考えにくいのだが、4チームに分かれてから敵地での合流となれば、ビブルカードの存在は計画の成否を大きく左右するため、ルフィも持ってゾウを出たと考えるのが賢明だろう。
ま、常識的に考えて、今失くして困っているのは錦えもんのビブルカードだろう。…しかし立ち直り早いなwww