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ONEPIECE 915「博羅町」


ホールデム

カイドウの部下で、何人居るのかまったく定かではない中間管理職「真打ち」のひとり。さすがは中途半端な獣人化が特徴のSMILE能力者だけあって、その姿は「異形」。


戦うときにはゴーゴン大公みたいに変化するんだろうか。ちょっとカッコいいかも。


カイドウの部下は大きく分けて二種類、SMILEの能力者である「ギフターズ」と、能力を持たない「プレジャーズ」に分けられる。

ぱっと見た感じ、ただのチンピラに過ぎない「プレジャーズ」が最下層の兵卒で、彼らがなにか実績を認められるなどしてSMILEを与えられた者が二本角の「ギフターズ」に昇格となるような印象だ。

「ギフト」には「贈り物」以外にも「才能」という意味もあるので、勝手に集まってきた”喜び組”である「プレジャーズ」が、ある種の才能を手に入れて一段階出世したのが「ギフターズ」なのだと僕は考えている。

「才能」という意味での「ギフト」は、ニュアンスとしては、生まれもっての(神に与えられた)天賦の才能のことを指すケースが多く、後天的に能力を手に入れた、とは受け取りにくいのだが、能力を与えた者すなわちカイドウが、自らを神格化するための定義付けだと考えれば納得できる。
まぁ「ギフター」だと、才能を与える側の人になっちゃいそうだが、カイドウが頭悪いと理解すればいいんだろうか。…それとも僕が根本的な考え違いをしているのかな…?

組織内で二者は明らかに区別されており、ゾウを襲撃した大軍勢以外では二者が混在する部隊はまだ登場していない。SMILE能力者の「真打ち」にはギフターズの部下が。非SMILE能力者のホーキンスには、プレジャーズしか部下として与えられていないようだ。

明らかな忠誠を示さない限り、チンピラしか貸し与えてくれないあたり、カイドウもまたホーキンスを信用していないことの証左と考えられる。ホーキンスはこれ幸いと、そのチンピラを弾除けの「身代わり藁人形」として惜しみなく使っているわけだが、もはや新しく手に入らないSMILEを与えた兵とは異なり、”喜び組”はいくらでも補充が可能なので、結果さえ残せばカイドウもとやかく言わないと、ホーキンスは考えているのかもしれない。

「真打ち」のことを、上で「中間管理職」と表現したが、会社組織で例えるなら彼らはせいぜい「課長」。上にはワンマン社長のカイドウだけでなく、「部長」の三災害が居る。重役はカイドウがすべて兼任…かな

「真打ち」という地位にはさしたる価値はないと見たね。


お玉がヒヒを手懐けた”技”を、本物の悪魔の実の能力と睨んだホールデム。

その謎を探る理由はなにか。
今後新たなSMILEを入手できなくなってしまったカイドウ主導で、天然の悪魔の実を収集する指示が出ているのか、それとも希少になったSMILEをカイドウが出し惜しみをして、百獣海賊団内部で天然・人造問わず「悪魔の実」にプレミアがついたのか、単にホールデムの判断でその能力を利用しようと考えているのか、はたまた、SMILEという実に醜い中途半端な能力に劣等感を覚え、天然の悪魔の実に憧れを抱いているのか。

…どれもありそうだなぁ…。


「博羅町」

20年前までおでん城の城下町として栄えていたそうだが、ある日を境にオロチの部下が傍若無人の限りを尽くし、手前勝手な町に作り変えてしまったらしい。今ではオロチの息がかかった役人と海賊がハバを利かせ、彼らの生活に必要な商人だけが一般人として残っているという。

永く光月家がワノ国を治めていたが、20数年前に「何か」が起こった。そして20年前に山頂のおでん城は焼け落ち、博羅町は無法者ののさばる町になった。


う〜ん… 以前、モモの助(と思しきシルエット)が焼け出されたかのような回想があったが、モモの助は現在8才。城が焼けたのは20年前だからその時じゃなかったんだな。おでん様が処刑されたのは数ヶ月前らしいので、それまでの20年間はどうしていたのか。そんな大変なときに生まれたモモの助が、ロジャーの記憶を持っていたりとか…

どこかで読んだ「モモの助はおでん様のクローン」という説が真実味を帯びてくるなぁ。


〜閑話休題〜


博羅町では、現在大相撲の興行が行われ、お菊に求婚していた横綱の浦島が無敵の快進撃を続けていた。
お菊が博羅町にやって来た → 浦島の取り組みを観に来た → 求婚を受け入れた。と、浦島は独りよがりで勝手な早合点をし、だが、その卑しい選民思想を、”侍”お菊自らが


一閃!

関取にとって「マゲ」は命。マゲが結えなくなったら引退しなければならないと言われており、しかも大相撲にとって横綱とは頂点の絶対者。そのマゲを、しかも女性が切り落としたのだから、さぁ大変。

まぁ確かにこの町のボスを引っ張り出すには手っ取り早い展開だ。ちょうど展開が遅くてウズウズしてきたところだ。大きな動きは大歓迎だ。


さて、扉絵シリーズは、押し掛け子分たちの話がすべて終わったと思ったら、前回からは番外編。この後姿はベラミーだよなぁ と思いつつも、押し掛け麦わら大船団の流れでベラミーのエピソードなんて想像できなかった。


ベラミーは、なんと染め物の町で職人の修行中。

海賊を廃業して新たな進むべき道を見つけたのか、何かどうしても自分の手で染めたいものがあるのか、ともあれ、もうルフィに敵対することはないことはわかっていても、このシリーズにこういう形で登場したということが、素直に嬉しい。


ベラミーはルフィのビブルカード持っていったし、今後、麦わらの一味に対しどういう関わり方をするのだろうね。

「バネバネの実」は当初「ゴムゴムの実」の似て非なる能力として登場したと僕は考えているので、ベラミーの今後が気になる。胸にまだある(であろう)ドフラミンゴのシンボルを見せないようにしてるのもいいね。

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