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ONEPIECE 917「食糧宝船」


博羅町の奥に広がる「桃源農園」。
今は亡き光月おでんが、かつて領民のために作った農園で、汚染されまくった現在の九里でも、ここでは無毒で良質な食糧が作られている。


農作物だけでなく酪農に加工食品、海産物まで水揚げされるまさに「食の宝箱」 …ん?魚?

サニー号が打ち上げられた浜は九里の一部だったので、博羅町が海に面している可能性もあるが、それだと一般の民だって無毒な魚を釣ることくらいできそうだ。ワノ国とは明らかに気候が異なりそうな果実も採れていることだし、きっと高度な生産管理や品種改良が為されており、桃源農園では魚の養殖まで行われているんだろう。

現在、その桃源農園を取り仕切っているのが、


博羅町に駐在する三人の真打ちの最後のひとり、スピード。

セクシーな馬のSMILE能力者なのだが、なんというか、初見で僕には敵に見えなかった。根拠と言うほどのものは何もないのだが、敵意とか悪意というものを感じないのだ。なんだか気のいい姉御というイメージ。
髪の色とか、ツートンのファッションとか、イナズマの姉ちゃんだったりしてな。いいヤツだといいなぁ・・・。

この町を牛耳る三人の真打ちには、強大な後ろ楯が居た。


旱害のジャック
モコモ公国を半ば壊滅させたあいつだ。

ジャックは、象主ズニーシャの鼻のひと薙ぎで艦隊もろとも海に沈んだ。悪魔の実の能力者であるため海底で身動きすることができないが、しかし死んではいない様子が描かれていた。


凶悪な歯並びからも、ジャックは魚人と考えられ、であるなら、能力者でありながら「海」を致命的な弱点としない。(溺れて即死ぬ事がないという意味ね。戦闘中には致命的な隙を作る原因にはなるんだろうけど。)

身動きひとつできないあの巨体を海底から引き揚げるのは容易ではなかっただろうが、ビブルカードがあれば生存を確認できるし、居場所も特定できる。とはいえ、助けたとて感謝されることなどなさそうだし、むしろ「助けに来るのが遅い」と逆ギレされそうで、部下としては命の危険すらある救助活動だったろう。

百獣海賊団の戦力低下を真剣に危惧するか、純粋にジャックに憧れる者でもない限り、助けようとしないんじゃないかとさえ思えるが、そこで役に立つのがSMILEである。おそらく百獣海賊団では、ヒラの一兵卒の鼻先にSMILEをぶらさげ、困難なミッションを命じているのだろう。プレジャーズ(一本角)からギフターズ(二本角)への昇格とはそれほど価値があることなのだと推察する。

菊が言うには、ホールデムの後ろ楯である「災害」ジャックが出張って来ることを町人たちは怖れている。ホールデムをこれ以上怒らせない方がいいと。
ホールデムがルフィたちをその一派と勝手に決めつけている「酒天丸」について、菊には何か思うところがありそうなので、ホールデムを怒らせまいとした本当の目的が別にありそうな気がしないでもないが、ホールデムのバックにジャックが居ることに嘘はなさそうだ。


仕方がないので、ゾロはスピードが運んできた無毒の食い物の山「食糧宝船」を、


ルフィはホールデム腹部のライオン噛二郎をぶっ飛ばしてお玉の身柄を、それぞれ目にも止まらぬ早さで奪取して逃げることにした。まぁ、当初の目的は「無毒な食糧」であり、その次がお玉の奪還だったので、それが果たされればもうこの町に用はないと言ってもいい。


しかし、ルフィはお玉がホールデムに虐待を受けていたことを知ってしまった。怒るルフィ。


三度目の登場「ゴムゴムの火拳銃レッドホーク」が熱い!

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