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我思う故に・・・新館

ONEPIECE 922「百獣海賊団総督 カイドウ」

 




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黒く渦巻く天より、突如として現れた神龍巨大な龍はカイドウ。
カイドウは「あのガキ共」を連れてこい!と、大層ご機嫌ナナメのご様子。


かと思えば、ふと見つけた酒天丸にゴキゲンで熱烈アプローチ。

・・・支離滅裂。それもそのはず・・・


酔ってる!!

勝手気まま傍若無人なふるまいはおそらくいつもの事なのだろうが、ただでさえ躁鬱の感情の起伏が激しそうなカイドウが、酔っているとなればもう歯止めが効かない。


いたずらに民を恐怖させ、暴れて町を破壊することの不利益を「まっとうに」心配するジャックの姿が酷く滑稽だ。こいつそんなキャラだっけ? それほどカイドウが規格外ということなんだろうけど。


そんな折「ルフィとローはおでん城に潜んでいる」という、ホーキンスの報告に


まるで「んちゃ砲」!
カイドウの「熱息ボロブレス」に、おでん城壊滅!


カイドウが現れた「おこぼれ町」が心配で、やにわに猛ダッシュしたルフィと、それを止めるためにルフィを追ったローは、仲間たちが今も居るはずのおでん城が一瞬で瓦解するさまを、なすすべなく傍観。

ホールデムが腰を抜かし、ジャックも呆れる一瞬の出来事に、ただひとり即反応したのは


われらがルフィ。
しかも、真っ向からの宣戦布告だ。


・・・う〜ん。 「ベコッ!!!」という効果音からも、あまり効いているような印象はないし、これで何かが決するようなことはもちろんないだろう。むしろ始まりの鐘が鳴ったのである。

カイドウが極悪人オロチと組んでかつてのワノ国と光月家をめちゃくちゃにしたことを知ったルフィ。もともと倒すつもりでいた四皇カイドウの印象は最悪。また、さっき行き掛かりで救済したおこぼれ町のピンチ、そして今仲間たちへの無慈悲な攻撃に、脊髄反射的にカイドウに怒りをぶつけるルフィ。

この現状は、ほとんどルフィの不注意と無計画さが招いたと言っても過言ではなく、下手すれば綿密に立てた錦えもんの計画さえも台無しになる危険すら含んでいた。
カイドウに今ここで開戦の口火を切るのは、果たして正しいのか間違っているのか。


ローが言うには、敵に存在がバレたのはルフィとゾロとローの三人のみなので、二週間後に迫った錦えもんたちの「討ち入り」の計画はまだ秘匿できるという。
もともとカイドウが恨みに思っているのは「SMILE」の製造と流通を台無しにしたルフィとローなので、こうなった以上、彼らが囮として討ち入り組から眼を逸らさせるしかない。

たしかに20年目の「光月家の祟り」を怖れているのはあくまでもオロチであり、カイドウはそんなもの何とも思っていないだろう。
だが、ルフィと錦えもんが繋がっていることは、パンクハザードとドレスローザですでに明らかになっており、ルフィがワノ国に上陸を果たしていることと、光月家残党とそれに従する者たちの動きに関連を疑わないのはただの無能か増上慢である。

今となっては、ナミや錦えもんたちが無事である確認をしてから行動する余裕もない以上、彼らが無事で二週間後に事を起こすことを信じて、ルフィとローはこれから二週間、光月家残党から眼を逸らさせる動きをし続ける必要があるのだ。

1. どこかに姿をくらまし、二週間カイドウ軍にヒットアンドアウェイを繰り返す。
2. 頭山盗賊団に匿われる。
3. ひとまずカイドウ軍に投降する。

1.の場合、編笠村を拠点とする可能性がある。となれば、赤鞘九人男の一人と思しき飛徹から、より詳しい話を聞けるかもしれないが、僕は編笠村に落ち延びるのは錦えもんたちのような気がする。狗いるし。
2.の場合、アシュラ童子の疑いがある酒天丸の話を聞けそうだが、ルフィとローでは酒天丸が口を開く取っ掛かりがない。

そこで「3.」だ。望んでそうするか、抵抗虚しく捕らわれるかはわからないが、カイドウ軍に囚われれば、牢獄には現在ユースタス・キャプテン・キッドがいるはずだ。どう転ぶかは分からないが、シャボンディ諸島以来のルフィ・ロー・キッドの三人揃い踏みが実現するとしたら、それはなんとも…100億%そそるじゃないか。

気になったこと。
ホーキンスの報告を受けて怒りがこみ上げてきたカイドウのセリフ。


おれから「SMILE」を奪った、あの憎き若僧共…!!!

前回、突如現れたカイドウが言っていたのは
「今すぐあのガキ共を連れて来い…」

「ガキ共」「若僧共」。呼称が変わっているのが気になる。
まぁ、酔っぱらいの言うことに整合性など求めても意味はないのだが、ルフィとローのことは、ホーキンスに言われて急に思い出したのであって、前回の「ガキ共」は別の対象を指している可能性がある。
であれば、モモの助の生存と錦えもんたちの上陸がすでにカイドウの知るところとなっているのかもしれないな。

次に、気になるのはホーキンスの行動。


ホーキンスは錦えもんたちの存在を知ってか知らずか、カイドウがおでん城を攻撃するよう誘導した。だが直属の後ろ盾であるジャックには、それは方便だと説明。


オロチの恐怖心の元を排除し、カイドウの溜飲も下がるなら一石二鳥でしょ、と。

怪しすぎる。・・・ジャックも絶対信じてないし。

ただ、ホーキンスの行動は、一貫してルフィの存在を上に知らせないようにしているのだ。
酔って冷静でないカイドウがルフィを倒したつもりになってくれればそれで良し、しかしもう少し現実的にものを判断する立場のジャックには、ルフィの存在なんて確認できてないよ、と。

ルフィを利用して何かをしようと企てている気がするな。結果、共闘することになるんじゃないだろうか。

仮にそうなら…、そのときアプーはどうするんだろうね。

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