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ONEPIECE 925「ブランク」


しばらく「世界会議」編に場面転換するのかと思っていたんだが、わずかな幕間を挟んですぐさま始まったわ、ワノ国編第二幕。

あれからどれほど時間が経過したのか、カイドウに敗北し投獄されてからこっち、ルフィがどうなったのかは明らかにされていない。
討ち入りメンバーはイヌアラシ公爵たちと合流し、お玉は編笠村でチョッパーの指示により静養。ウマ美ことスピードの安否は不明だが、僕的には引き続きお玉の護衛を務めてもらいたい。


結局、かわら版でどのように事実を歪曲して報道されたのか判らないが、チョッパーの反応を見る限りでは、ルフィが敗北・投獄されたことを知ってなお、ルフィのタフさを信じ、救う手立てを講じる余裕がありそうだ。



結局、前回のあの三人の素っ頓狂な反応は何だったのか…。

錦えもんは、姿を見かけた「アシュラ童子」の真意を問いただすべく、イヌアラシを含む光月家家臣たちで頭山を訪問。しかし「アシュラ童子」は、酒天丸と名を変え、すっかり盗賊に逆戻りしていた。


おおよそ予想していた通り、アシュラ童子は元々おでん様個人に惚れ込んで、光月おでんのためだけに命を張る「侍」だった。おでん様亡き今、光月家に仕える理由はない。
…とは言うが、アシュラ童子の本音は去り際の捨て台詞にこそ込められていたと思う。


光月家の侍たちが帰ってきたと皆が歓喜すると思うな!お前たちは20年間国を捨てとったんだ!!!
「鷹の団が一番つらいときにガッツはいなかった」と言ったコルカスの心境に似ている。

こうは言っても、アシュラ童子だって当然、錦えもんたちが消息を絶って抜けた穴を、残った侍たちでなんとか維持、盛り返そうと尽力したはずで、だがその上で、敵の不条理なまでの強大さ、守るべきものを守れない無力感、いなくなった仲間への不信などなどが、20年という決して短くない年月を経て精神を蝕んでいったと思われる。

10年ひと昔。
かつては本当に正しかった崇拝の対象を「悪」と刷り込まれ続けて20年が経過、今では多くの民にとって「光月家」は忌むべき存在であり、かつての光月家の善政を記憶している者にとっても、錦えもんたちは悪政に苦しむ民を見捨てた非情の侍に映るのかもしれない。

ところで、間近でルフィとカイドウの戦いを見ていたローはどうしたのか。
「釘」程度の大きさとはいえ海楼石を撃ち込まれながら、ホーキンスを含む数名から逃げおおせることなどできるものだろうか、とも思ったが、そこにホーキンスの明確な意志があったなら話は別だ。

先日来のホーキンスの不可解な行動と関連付けるとするならば、ホーキンスには、ローを、またもちろんルフィをも始末するつもりなどなく、ただ、今カイドウに動かれては困る何らかの事情によって、カイドウの怒りをなだめたかった可能性がある。
おそらく、ローはまだ利用価値があるので逃がされたのだ。しかしルフィを捕らえさせたのは、ひとまずカイドウの溜飲を下げさせるためであり、ひょっとするとルフィ投獄をきっかけに、キッドの救出を目論んでいる可能性もあるな。

錦えもんたちと一緒にいたベポたちが見当たらないので、彼らはローと合流して行動していると思われる。今何しているんだろうな。

さて、わずかばかりの幕間に描かれたのは世界会議ではなく、全く別の者たちだった。


モリアの生存を知り、モリアの元へ戻ろうとするペローナに対し、ミホークは意味深なことを言う。


世界会議で「妙な議題」が出ているから、ペローナはここを離れるべき。

と、言っているようにも聞こえる。…となれば、その「妙な議題」とは、藤虎が提唱する「王下七武海制度の撤廃」についてに違いない。
制度が撤廃されればミホークはただの海賊。七武海の優遇は無くなりモリアもミホークも立場は同じとなる。ミホークのもとに居るメリットが何も無いなら、泣くほど敬愛するモリアのところへ行く方がいいのは自明だ。


そのモリアは、アブサロムを連れ戻しに黒ひげ海賊団を強襲していた。

アブサロムは、先日、単身この拠点へやってきたらしく、しかし残念なことにすでに殺され、彼の持つ「スケスケの実」の能力は、雨のシリュウに移植(?)された。


アブサロムはその能力を活かしてパパラッチとして暗躍しており、スクープ記者としての性なのか、はたまたモリアの部下としてなのか、調子に乗って黒ひげ海賊団に潜入したところを返り討ちにあったのだろう。


かつては部下に愛情など持っていなさそうだったモリアだが、はるか格下だと思っていたルフィに敗れ、対等だと思っていたドフラミンゴに激しく見下され、一方的に七武海の称号を剥奪され、身を持ち崩して敗走したモリアを、しかし見捨てなかったアブサロムに特別の情が湧いたのかもしれない。

黒ひげは、かつてエースに声をかけたように、節操なくモリアを仲間に誘う。



世界会議に乗じてはじまった革命軍と大将の激突、ワノ国ではカイドウVS.最悪の世代たちの諍いに干渉するビッグ・マムと、もう止められない世界の大きな動き。

この新たな「王」の座をかけた強者たちの潰し合いに、黒ひげは介入するつもりなのか、それとも、また漁夫の利を得るつもりなのか。


懸賞金22億4760万ベリー
七武海の地位を踏み台にして、インペルダウンの凶悪犯を傘下に引き入れた黒ひげである。まぁ、海軍のメンツとしても、破格の懸賞金がかけられるのは当然なんだが、・・・もうあんまり驚かないなぁ。



キング&クィーンについては、詳しくはまた後日…だな。

「災害」と称される3人の「大看板」のはずなのに、ジャックだけがずいぶん格下に見える。
ジャックと引き分けたとて図に乗るな。ヤツはわれら三災害の中では最も若くて弱い…とかなんとかいうパターン?

しかし何だな・・・変態にしか見えん・・・

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