オロチの能力は「ヘビヘビの実 モデル:八岐大蛇(幻獣種)」。やっぱりな。
「リュウリュウの実」が「恐竜・翼竜」の能力だった時点でかなり違和感があったが、オロチは「竜」というにはずいぶん格が低く見えた。…いや、悪魔の実の能力は保持者の研鑽や創意工夫次第でいくらでも強くなるらしいが、そうは言ってもオロチが努力を積み重ねるタイプにはどうやっても見えないのは周知のとおりだ。
※カイドウが「龍」に変身するのが「リュウリュウの実」の能力かどうかは、今はさて置く。
あくまで僕の妄想によると…だ、
オロチは光月家を失脚させ、ワノ国の支配者にずっとなりたかった。そんな折「八岐大蛇」の能力を得て、オロチはさぞかし有頂天になったことだろう。
「八岐大蛇」といえば、神話の世界で神と戦った、ワノ国では知らぬ者のない化け物、ワノ国全土を恐怖の淵に落とし入れ、君臨するにふさわしい能力と考えたに違いない。
ところが、悪魔の実「八岐大蛇」はまったく強くなかった。もちろん前述したように、どんなスカの実であろうとも使い方次第で幾分かは戦いようもあるはずだが(当然、当たり外れも大きいとは思うが)、とにかくオロチはこの能力で一国を恐怖に陥れるほどの戦力を手にすることはできなかったのだ。
困り果てたオロチが目をつけたのがカイドウである。
しかしオロチには、カイドウに直接取引を持ちかけるほど、度胸もなければ機転も利かない。誰か間を取り持った者がいるな。おそらくドフラミンゴだ。
何はともあれ、オロチはカイドウという強大な後ろ盾を手に入れた。
カイドウは単に超有名な極悪海賊というだけでなく、気まぐれに「龍」に変身し傍若無人に破壊の限りを尽くす、常識はずれのまさに「化け物」である。
カイドウがバックに居るというだけで、人びとは、竜に似たオロチの「八岐大蛇」にもそのイメージを重ね合わせ、勝手にオロチをも畏怖するようになる。
風土に根ざした「恐怖心」を巧みに利用しているともいえるな。
龍に変身する化け物をバックに付け、自らも竜のような化け物に変身する、ワノ国唯一無二の絶対的執政者。
カイドウを「明王」として神格化し、それを祀る祭事を執り行うことで、カイドウの神秘性を高め、同時にカイドウの気まぐれな癇癪も天変災害の如きものとし、それを鎮めることのできる人間としてオロチの社会的価値をも高めようという、オロチだけに実に都合のいい多層構造の狙いが見えてくる。
実際には、オロチがその能力で見せたことって、今のところ相手を威圧することだけだものな。
カイドウの部下が「リュウリュウの実」を重用しているのも、オロチの側からそういう演出が欲しい的なアプローチがあった可能性もあるな。
もう一つ深く妄想するなら、
パンクハザードにいた「ベガパンクのドラゴン」は、カイドウ経由のオロチのリクエストで「龍」を納品するべきところを、勘違いか失敗かで西洋風の「ドラゴン」を用意してしまい、破棄されたものである可能性がある。
ケースに入れられていた(そしてモモの助が食ってしまった)ベガパンク製の人造悪魔の実が、失敗作と言われながら廃棄されずに飾られていたのは、それがシーザーには再現できていない「目標」のレベルにあったからに違いない。シーザーはあそこで「龍」を作ろうとしていたのだ。
まぁ、あの人造悪魔の実を食べたのがモモの助だったから「龍」の姿に変身したのであり、「リュウ」といえば真っ先に西洋のドラゴンをイメージする人間が食べていれば、ドラゴンに変身するのかもしれないけどな。なぜ僕がそう思うかというと、それが「幻獣種」だからだ。
「幻獣」すなわち実際には存在せず、伝説や人間の想像の産物なので、能力者のイマジネーションにその姿までが左右される可能性があるかな…と。
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さて、のっけから盛大に脱線してしまったな。
最愛(かどうかは知らんが…)の小紫に、家臣の前で尊厳を踏みにじられ、プライドはズタズタ。オロチの怒りは治まらない。
しかし、なんとか謝罪させてこの場を納め、あわよくば「いい仲」を継続したい下心と、目減りした自尊心を埋め合わせるためのケジメの決断がせめぎあい、無様な葛藤が続く。
だが、オロチにできなかったケジメを、躊躇いなく執行した男がいた。
そもそもは、切腹に臨む武士が苦しまず一息に死ねるように介錯してやることを指すのだが、転じて、重い罰を与えるがせめてもの名誉は守ってやるとか、再起の芽を根こそぎ摘むことなくわずかでも可能性を残してやるとか、そういうふうに使われる。
では、この場面で小紫にかける「武士の情け」とは何か。
この場で斬り捨てることが「情け」に値するとしたら、絶対君主を怒らせた以上これまで通りに花魁を続けることは叶わないだろうし、幽閉され拷問される可能性もあった。それほどの罪を犯した小紫を、その後受けたであろう地獄の責め苦から解放した。もしくは「花魁」というスーパースターの地位を剥奪される前に、美しく気高いままその存在を永遠とした、というところか。
この期に及んで「誰が殺せと言った」とか言って、小紫への未練たらたらのオロチに対し、狂死郎親分の言い分は至極まっとうだ。
小紫は考えを改める兆しもなかったし、オロチは処罰を決断できないとあれば、いつまで経っても場が収まらない。
自分が経営する店に所属する女郎が超VIPクライアントに不始末をしたのだ。狂死郎親分が自らの責任においてケジメをつけることは道理に敵っている。
周囲は「なぜこんな事を!?」と理解に苦しみ、穿った見方をする者もいるようだが、いやいや、小紫にケジメ取らせられる者が他に居たかよって話。
これはちょっと難しい・・・小紫が狂死郎親分の立場も考えずに、それでも主義主張を変えることはないという宣言であれば、自ら手を下さないと狂死郎の管理者としての立場を危うくするので、親分には小紫を斬る十分な理由がある。
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・・・ただね・・・
これは、小紫を斬ることが、親分の狙いに適うことであることを意味していると思う。
狂死郎親分には小紫を亡き者とする理由があるのだ。(…ただの殺人狂かもしれないけど)
僕は、小紫が反オロチ思想の持ち主で、親分はその支持者だと考えているので、表向き死んだことにして、小紫を自由の身にしてやった可能性が高いと思う。
袈裟斬りにせずに胴を斬ったことに違和感があるし、死体を誰も検めていないから、間違いなく死んでないよな、コレ。
極端なたとえ話、狂死郎親分は悪魔の実「ブシブシの実」の能力者で、「武士の情け」という技をかけた…なんてことだって・・・ねぇか。
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オロチはやり場を失った怒りの矛先をトコに戻す。トコをかばうロビンはお庭番衆に追われ、しかし優秀なはずのお庭番忍者はブルックの霊体に恐れおののき、天井裏のナミとしのぶも広間に落下・・・オロチの宴はもうしっちゃかめっちゃか。
どうすんだコレ?って思ってたら
ナミがおこした忍法「雷霆」で、おそらく有耶無耶に・・・。
主要な人物はみな逃げおおせるんだろう。
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さて、その頃、目を覚ましてチョッパーに同行したビッグ・マムが、
食い意地が張っているのは相変わらずのようだが、ものすごく聞き分けの良い人物になっている。
本来のママの恐ろしさをその身で体験したチョッパーが言うように、記憶が戻ったら大変なことになりそうなんだが、どうやらママを引き連れてルフィを救出に行くそうだ。
「待っている方が辛い」と押し切られて、玉とモモの助も一緒に行くようだが、本来これは悪手だろう。なんと乞われようが連れて行ってはダメだぞチョッパー。たぶんこの二人が必要 or 役に立つ展開が待ってるんだろうけど、ちょっと無理矢理だよな。
あと気になるのは、ママが記憶を失ってから三角帽のナポレオンがぼんやりしていること。浜辺でママが目を覚ましたときにナポレオンも眠けまなこで起きてたから意識不明ということはないはず。
ママの記憶がないからナポレオンが本調子じゃないのだとしたら、ゼウスは記憶も失くさずなぜ本調子なのか。・・・不思議だ。
さぁ、ビッグ・マムこと「おリンさん」。兎丼に行ってもおしるこが食べられなくて食いわずらい起こすか、ルフィの顔見て記憶取り戻すか・・・