サイトアイコン 我思う故に・・・新館

ONEPIECE 946「クイーンVSおリン」

つべこべ言わずに「おしるこ」よこしな!

問答無用のリンリンは、リュウリュウの実モデル:ブラキオサウルスに変身したクイーンをものともせず、わずか二撃でK.O.した。

ただ「古代種」であるだけで、他の動物系よりワンランク強いと思われがちな「リュウリュウの実」だが、決してそんなことはないと僕は考えている。



アプー、ウルージ、ネコマムシなど、古代種の存在を知識で知っている者たちは一様に「こいつは珍しい」と評するが、だから「強い」だの「手強い」という評価は聞かれない。強いとは限らないのだ。
そして、その「珍しい」という評については、悪魔の実は、同じ時間に同じ実の能力者は二人と存在しないので、その「実」が何であれ希少性は変わらないはずだが、様々な動物が一匹ずつ存在するのならば、「古代種」に数えられる動物は、種として絶対数が限られるということになる。

また、動物系悪魔の実には、そのモチーフとなった動物の生命が宿っている、と僕は考えているので、現代まで途絶えることなく生命の設計図(のようなもの)を残すことができた種は、極めてレアなケースということなのだと理解した。
でなければ、絶滅種といえどもその種の数だけ「普通に」存在するはずだからだ。

とにかく古代種は「珍しい」。しかしだからといって「強い」とは限らない。
ムシムシの実(古代種)モデル:三葉虫 とかあるかもしれないし、そもそもブラキオサウルスって草食だしな。


かくして邪魔者を余裕で排し、念願のおしるこの鍋を見つけたものの、中身は空。
失意のどん底のリンリンに思わず同情したルフィが口を滑らし、


リンリンの怒りの矛先はルフィただ一人に。

そして超…意外なことに、リンリンがおしるこを求めてやまなかったワケは…


貧しいにもかかわらず、見ず知らずのリンリンに食べ物を分け、親切にしてくれた、おこぼれ町のみんなに食べさせたかったから。

なんと純粋な…。
これは、大好きな同じ境遇の仲間たちに祝福され、皆と一緒に美味しいものを食べる幸せに夢中になった、あの5〜6才の頃のリンリンと行動原理が同じだ。
魂を分け与えた忠実な下僕は現れない。寿命を奪ったりもしない。ただおのれの思うままに拳を振るうのみ。

ルフィのことはおろか、ビッグ・マムという呼び名にも反応しない。


見た目は老婆、頭脳は子供、持てる腕力は四皇級。吹き飛ばされたルフィとヒョウ爺、あわや場外の首チョンパかと思いきや…


ヒョウ爺を死なせない!自分も死ぬものか!
その一念でルフィの「武装色の覇気」が何らかの効果を発揮した。
間一髪で首輪を外すことが叶ったものの、何が起きたのかはルフィ自身分かっていない。


だが、これはシャボンディ諸島でレイリーがケイミーの首輪を素手で外したケースに酷似している。


内側から刃物が飛び出し首を切断するはずの首輪が、爆発しているように見えることが少し気になるが、「外そうとも外れない、逃げれば死」の首輪を、ルフィ自身が「天竜人の首輪」に喩えていたこともあり、無意識にかつてレイリーがした覇気の使い方を倣ったのかもしれない。

だが、今、土壇場で首輪を外したルフィの覇気に光明を見たヒョウ爺は


窮地にこそ、力は開花する!!!
今こそ、正規の「武装色の覇気」習得の機会。今以上それに適した場面はない。


習得できなければ、最悪ふたりして死。よくてもただでは済まない。
腹を括り凄むヒョウ爺を、抱えて逃げることもできるはずだが、そうせずヒョウ爺の背後を守護するルフィ。


武装硬化で構えた両手は、果たして覇気進化のヒントと未来を掴むことができるか。

さて、いったい首輪をどうやって外した(壊した)のか。そこに武装色の覇気がどう関わっているのか。
ルフィはもう海楼石の手枷を外されているのだから、普通に武装硬化で首輪を壊すことができるのではないか?とは、当初より言われていたことだ。しかし、さっきまでそれはできなかった。これまでの武装硬化ではいくら力を込めようとも首輪を壊すことはできなかったのだ。


そして、ヒョウ爺がルフィに伝授しようとしている技とは、ヒョウ爺のか細い腕でSMILE能力者を一撃で倒すもの。しかも相手に触れずに衝撃を当てているらしい。

となれば、武装硬化の「見えない鎧」を一点に集約して、より硬くより鋭く、そしてその打撃のインパクトを拳よりも離れた場所に与えられればいい。
「見えない鎧」を小さく高密度に凝縮させた塊を投げてぶつけるイメージだろうか。
それを指先レベルに集約できれば、金属製のギミックなど握りつぶすのは容易だし、指銃シガンにも、竜爪拳にも応用できそうだ。

ところでヒョウ爺、


世界に絶望し、危うく死を受け入れそうになっていた矢先、ルフィの人柄に惚れ込んで力を貸すことを約束、そしてモモの助の帰還と赤鞘の侍たちの生存を知り、反オロチの革命に尽力を誓った。

今まさに、囚われの身から自由になり、最大の障壁となるクイーンはグロッキー。この場を逃れれば、革命の炎を高く燃やし掲げることができる一方で、ヒョウ爺がルフィもろとも死んでしまったら、他の4つの採掘場に囚われる同士たちを救い、ともに戦うこともできなくなる。

ルフィは恩人であり、力を貸すと約束したが、その助力のために、万が一この修羅場で埋もれるようなことになれば、ひいては光月家の再興も潰えてしまうこととなる自覚はあるのだろうか。

「触れずに倒せる武装色の覇気」を習得すれば、カイドウの硬いウロコを壊せる気がすると言うルフィが、革命成功の大きな鍵になると、ヒョウ爺は確信しているのかもしれない。



来い!「四皇」! とは、なかなか興味深い。

ビッグ・マム相手ではなく、ここを四皇を超える今後の激しい戦いを占う分水嶺と腹を括ったか、
さぁ、リンリンを相手に、ルフィの覚醒は為るのか・・・。

モバイルバージョンを終了