それ以外の戦力は、全員が錦えもんの能力でカイドウの手下風の出で立ちに変装して上陸。
麦わらの一味とキッド海賊団にはしたいようにやらせて、錦えもんと傳ジロー率いる残りの侍たちが、城の裏口までぐるりと回り込む作戦だ。
そういえば、錦えもんの能力の名称が作中にはじめて登場した気がするが、ビブルカードには載ってたっけな。「フクフクの実」で確定らしい。(らしい、と書いているのは、オロチたちがそれらしいこと言ってたけど、ワノ国における“妖術”が、悪魔の実とイコールである確証がまだ微妙に持てないから)
このシリーズ終了後に、もし錦えもんが麦わらの一味に入るのであれば、一味の能力者の能力の名前が数字の語呂合わせで1〜10まで揃うことになる(何のことかわからない人は「2929の実」でググれ)が、錦えもんには海賊になる理由がないし、ルフィが強く誘う理由も取り立てて見当たらない。
船医やコック、船大工といった、航海に不可欠な技能を持つでなし、船乗りとしての適職がなく、剣士で戦闘員ではゾロと丸かぶりになってしまう。
侍というだけで、ルフィにとってはロマンを感じるかもだが、それだけの理由ならば、忍者である雷ぞうやしのぶの方が、まだヒキがあるだろう。
2929の実の穴埋めもさることながら、冒険開始当初の「仲間が10人はほしいなァ」を実現させるには、あとひとり仲間にする必要があるとはいえ、錦えもんにはやや荷が重く、しかし他の人物を仲間にするには、そのキャラの背負った過去や将来の夢などを掘り下げるだけの話数を、ワノ国編のあとに費やすとも考えにくい。
ジンベエのように、既に人物像を深く描いたキャラならば、今から仲間になってもおかしくないが、それに該当しそうな人物といえば、ビビかボンちゃんくらいしか思い当たらない。
ボンちゃんはマネマネの実の能力者なので、2929を埋めることはできない。ビビは一国の王女として一味の外にいるからこそ出来ることがある貴重なキャラだったが、その役割を担えそうなキャラは他にも出てきた。
何より、世界会議終了後にアラバスタはとんでもない事件に巻き込まれたようだし、ビビの境遇が大きく変化していれば、改めての仲間入りも決して無い話ではないだろう。
麦わらの一味に「10人目」がいるのだとしたら、それは錦えもんではなく・・・国を失い野にくだり、悪魔の実を食ったビビ。と、現状では推論しておこう。
あー・・・いや、ちょっと待て・・・
もし仮に、今からビビが改めて仲間になるとして…だ、それは果たして「10人目」になるのか?
ナミがサンジよりもあとに「2人目」と数えられたことや、ウソップが一度は一味を辞めておきながら、フランキーと同じタイミングで「3人目」と数えられた例に倣えば、ビビはバッテンマークのあの感動の別れの時点でほぼ仲間にカウントされているはず。
ビビが仲間になるとすれば、チョッパーの直前の「5人目」か、チョッパーの次で「6人目」が妥当なのではないのか。
普通に考えれば「6人目」はロビンだが、ロビンは一度裏切ったと見せかけて再び一味に戻ったエニエス・ロビー編を経てなお「6人目」のサブタイトルを与えられていない。
そう考えるといろいろ妄想が繋がってくる。
あくまで妄想な。
ビビは「5人目」として仲間入りする。2929の実もしくは9292の実の能力者となって。
オダッチは最初からそれを想定して「2929」に当てはめることができるダミーのキャラを数人登場させた。これが錦えもんやバーソロミューくまだ。
チョッパーを普通に「6人目」と数えてしまっては、5人目にビビをカウントしているとバレてしまうので、チョッパーとロビンの「〜人目」サブタイトルを見送ったのだろう。
経緯からして、ビビを最初から「5人目」と公言していても、異論のある読者はあまりいなかっただろうが、ビビが正式に海賊の仲間入りをする展開を、オダッチはきっと隠しておきたかったのだ。
そのために「5人目」「6人目」が誰かを分かりにくくした。
しかし、フランキーは「7人目」、ブルックは「8人目」と正式にカウントされているので、ひとりあぶれてしまう。
そこで僕の考えはこうだ。
「5人目」はビビ、「6人目」はチョッパー。
そして、ロビンは最終的に一味を離れるのではないだろうか。ひょっとすると、正式な所属は革命軍の方なのかもしれない。
そう考えると、チョッパーがもう1段階成長し、正式に船医として必要とされるイベントが不十分だったことも、そういうイベントをこなしながら未だにロビンが正式に数えられていないことにも納得がいく。
麦わらの一味の最後のメンバーはビビ、ただし「10人目」ではなく「5人目」。
チョッパーは「6人目」。
ロビンは一味を抜けて、現在のビビのような「準仲間」的立場となる。
・・・って感じで、どうよ。
いや〜、盛大に横道に逸れたけど、久々に満足のいく妄想ができたわ。ごちそうさん。
〜 閑話休題 〜
で、
飛び六胞だ。
でかい女、魚人っぽい奴、可愛いのに口悪い姉、などなど個性豊かな面々。
こいつらについては・・・うん、もう次回以降でいいや。