マルコの不死鳥の炎によって、フロアーの「氷鬼」全感染者の症状進行を抑え込むことができた。
チョッパーは親分たちに守られながら治療薬を作り、ゾロとロビンはルフィたちの後を追う。(あ、ブルックもか…
ところが、各所で飛び六胞が立ちはだかり一味の侵攻を妨げ、ここからは、それぞれ動物系能力者の本気モードを発揮するつもりらしい。
まず、ルフィを先に行かせたジンベエに対峙するのは、ネコネコの実(古代種)モデル サーベルタイガーの能力者フーズフー。
そういえばこいつの部下の衣装はネコっぽかったな。
フーズフーは七武海時代のジンベエを知っているらしいが、猫wの姿でさらに顔を隠しているためジンベエには覚えがない。
ひょっとすると、フーズフーが自分の海賊団を解散もしくは壊滅させられた理由に、ジンベエが大きく関わっているのかもしれない。いや、関わっているんだろう。
魚人海賊団の船長としてではなく、七武海として覚えているあたり、たぶんな。
ところで余談だが:
近年ではサーベルタイガーが登場する場合「スミロドン」と表記する作品を多く見るように思う。スミロドンはサーベルタイガーの代表的な一種というだけなんだが、「スミロドン」と表記した方がなんだかカッコイイとかそういう理由で採用されている気がする。
本作では、他の動物系能力においても、種別の極細分化まではされていないケースが多い(虫とかすごい大雑把だよな)ので、サーベルタイガーまでで止めてあるんだろう。
で、悪魔の実の名前といえば、よく分からないのがブラックマリアだ。
ブラックマリアは、クモクモの実(古代種)モデル ロサミガレ・グラウボゲリィの能力者。分類の仕方ではなく、そもそもそんな生き物知らないし、ググってもまるでヒットしない。
まぁ昆虫も含めて古代の節足動物は化石に残ってたりするから、そういうクモの先祖みたいな生き物が実際にいたんだろう。
クモねぇ… 確かにゴキブリと並んで嫌悪感は半端ないけど古代種として強そうか…というと、とてもそんな風には思えないな。
「これがホントのジョロウグモ」って言いたかっただけなんじゃないかな…?
ブラックマリアは自分の宴会場であいも変わらずサンジをいたぶってる最中。
蛇女、濡れ女、ろくろ首 etc. etc…と、怪談か見世物小屋かという異形の化け物(っぽく見えるSMILE能力者)を駆使して、男どもを恐怖のどん底に叩き落とすのがおそらくいつものやり方なのだと思うが、相手が「女」である以上サンジが恐怖することはない。しかし蹴ることもできないサンジは、この窮地(天国?)をどうやってくぐり抜けるのか。
むしろ僕としては、部下の濡れ女やろくろ首が何のSMILEなのかが気になるわ。
濡れ女はSMILE能力者ですらないただ水浸しの女かもしれないが、例えばろくろ首よ。ヒトのSMILEでさらに幻獣種なんて細かな分類があるとは思えないので、なんらかの動物の要素だと思うんだが、何だろうなぁ…気になるなぁ…
余談だが:
ブラック・マリアさぁ、天然の悪魔の実の動物系で、あんなギルギルガン第二形態みたいな姿になるのか?ちょっと疑問だわ。クモといえばオニグモ中将の能力も言いたいこといっぱいあるわ・・・。
ヤマトとモモの助(と、しのぶ)を逃走させたフランキーが相対するのはササキ。
ササキはリュウリュウの実(古代種)モデル トリケラトプスの能力者。なるほど部下たちは鉄壁部隊、硬い皮膚に守られた(っぽい)トリケラトプスを匂わせていたというわけか。
ん〜〜だがね、トリケラトプスは一般的に被食者と考えられており「最強生物」ってのはちょっと聞いたことがない。どういう面を切り取って「最強」なのか気になるところだ。
ササキは普段の姿が魚人っぽい印象だったので、ジンベエに因縁があるなら、フーズフーよりもむしろササキの方じゃないのかと思ったりもするが…ササキが船長辞めた理由も語られるんだろうか。
さて、これで飛び六胞全員の悪魔の実が明らかになった。アロサウルスのドレーク、パキケファロサウルスのうるティ、スピノサウルスのページワンも含めて、全員が「古代種」の能力者だ。
当初は全員が恐竜の能力者の可能性も考えられたが、早めに登場した大看板のジャックからして恐竜じゃねェし、カイドウが拘った(?のは「古代種」の部分だったようだ。
先の下っ端のセリフでは、恐竜の能力者が異常なタフさを持ってるように言われていたが、古代種全般ではないんだろうか。もし古代種全般がタフだったなら、防御力と回復力が高いという意味で落ちにくい、敗北しない、壁として最強だし、さらにそれぞれが技を研鑽し独自の攻撃を持てば単純に強い。「古代種」というだけでスタートラインが違うのだから、さすがはレア物といえるだろう。
ところで、
大看板も飛び六胞も、揃いも揃って古代種というのは、安易に偶然とは考えにくい。
最強の海賊団を創り上げるためにカイドウが収集した(させた)、虎の子の「古代種」の悪魔の実を、地力が強く信頼できる部下に、あるいは忠誠と引き換えに与えたと考えれば、トップが古代種で占められていることも理解しやすい。
しかし、百獣海賊団は強ければ上の地位へと登っていける実力至上主義。せっかく貴重な古代種の悪魔の実を与えても、相対的な実力が劣れば都度地位を追われるのでは意味がない。
自分に歯向かってきた敵であろうと、実力さえあれば要職に採用するカイドウ。様々なルートから流れてきた強者が、様々な事情で部下になったはずだ。
ホーキンスやアプー、ナンバーズの例もあるとはいえ、基本的に動物系能力者ばかりを集めて強さを競った場合、もし古代種にタフさの底上げがあるのであれば生き残るのは自明。
百獣海賊団の上層部が古代種ばかりなのは、意図的に古代種を集めたのではなく、結果的にホントに偶然そうなった、あらゆる動物系能力者の中で、古代種が絶対的に強かったということなのかもしれない。
ついでに、カイドウの素性と「リュウリュウの実」に相関関係があるとミスリードするための演出もあったのではないか…と、僕は考えているのだ・・・。
というのも、仮に古代種と幻獣種の違いがあったとしても、恐竜と龍が同じ括りでまとめられるとは、僕にはどうしても思えないからだ。
プテラノドンは「翼竜」、ブラキオサウルスは「首長竜」であって、いずれもいわゆる「恐竜」とは種別が異なる。「リュウリュウの実」がそれらを包括する「主竜類」の動物系能力者を指すのであれば、同じ「リュウリュウの実」で一括りにできるが、だからといって、そこに龍を入れるのはかなり乱暴な印象が拭えない。
すなわち、カイドウは「リュウリュウの実」の能力者ではない可能性が高い。
そればかりか、悪魔の実を食っていない可能性すら、僕は疑っている。
今回ラストで、ヤマトがエースのことを語りはじめた。コマの枠が黒くなりはじめたので、回想シーンに突入するんだろう。
エースは四年前にカイドウを倒すために鬼ヶ島まで来た。そこでヤマトと戦った後、打ち解けて友だちになった。
だが、エースはカイドウを倒すことなく、しかし五体無事でワノ国を去った。
まぁ、友だちというのはヤマトがそう思っているだけでエースはそう思っていなかった可能性もあるが・・・
二人の間に何があったのか、腹いっぱい食べられないかわいそうな4歳児お玉をそのままに、エースがカイドウを倒さずに去ったのは何故か。
この回想でカイドウとヤマトの素性も明らかになるのではないだろうか。
気になる! 回想シーン気になるわ!