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ONEPIECE 1016「お玉でやんす!!」


新しい雷雲のスペシャルホーミーズ「ヘラ」に取り込まれる寸前、魂だけを天候棒に押し込まれたカタチとなった「ゼウス」は、生命を持った天候棒に生まれ変わった。
これはママのトットランドに無数いるホーミーズたちが、ママによって無生物に魂を与えられた者たちであることと同じ原理なのだろう。

ゼウスはかなりの生命力をママとヘラに奪われたはずで、好物に食らいつく気力さえ失っていたものが転生して生き永らえたことは理解できるんだが、やけに元気マンマンなのが少し腑に落ちない。
たとえば、天候棒の中にはゼウスの活力の源となるエネルギーが満ちていて、すっかり充電を完了したということなのだろうか。

何にせよ、ゼウスは名実ともにナミの下僕に。現在のナミ最大の技である「雷霆」が、ゼウスを介することでホーミング機能を得ることになった。


ママの攻撃ですでに満身創痍だったうるティにとどめを刺した。



そしてそれを見て動揺したバオファンが、うるティ・ページワンの陥落をうっかり全館放送、



次いでバオファンを通じてお玉の声が鬼ヶ島じゅうに轟く。

お玉の号令によって、来賓の間にてCP-0が占う戦況の趨勢はどう変化するか。


ざっくり計算してみよう。ざっくりね。



火祭りに揚々と出発するオロチの船団は、オロチの母船とお供の軍艦が7隻。母船に1100人お供に各200人と仮定して総勢2500人としよう。
当初の敵の軍勢30000のうち、百獣海賊団27500+オロチの手勢2500。11倍の人数差だがこんなものじゃないかと思う。

次に、カイドウの手下のSMILE能力者が、ギフターズひとりに対して、プレジャーズ10人、ウェイターズ100人と仮定すると、カイドウの軍勢はギフターズ248人、プレジャーズ2480人、ウェイターズ24760人。※大看板や飛び六胞はその端数で数え、ホーキンスやアプー、ナンバーズたちは計算外としておく

ギフターズは普通の侍では一対一で勝てないので、ルフィたち強者に倒される以外さほど人数を減らしてはおるまい。現状で戦闘不能となっている兵はほとんどがプレジャーズとウェイターズだろう。彼らは特殊能力を持たないので戦力は横並びとして、単純に人数比で増減を計算すると・・・

戦闘不能となった敵戦力10000のうち、ライブフロアでクイーンに反目したのは全員カイドウの部下なので、4000を引いた6000の1/12である500人がオロチの部下で、5500+4000人がカイドウの部下となる。その内訳はギフターズ40人、プレジャーズ860人、ウェイターズ8600人

すなわち、残存戦力はオロチの部下(だった者)2000、カイドウ側はギフターズ208、プレジャーズ1620、ウェイターズ16160だ。

なんと!ギフターズが全員仲間になっても人数的には200人しか変わらないのな・・・。
だがギフターズとそれ以下の者たちの戦力は数段違うだろうから、討ち入り勢は7200人で頭打ちなれど、敵方の戦力をどんどん削っていくことになるんだろう。


余談だが:


ササキまだ倒してなかったのね。
フランキー将軍の「Vの字斬り」は、ボルテスVでは必殺の決め技なんだがなぁ・・・。


屋上ではヤマトが将来のビジョンを語り、いよいよカイドウに牙を剥く。
勝てないのは承知の上で、ルフィが戻るまでの時を稼ぐという。

さて、因縁のこの親子、ふたりとも謎の部分が多すぎる。
カイドウは「ひとつなぎの大秘宝」「ジョイボーイ」の何を知り、何をしようと思っているのか。
また、それだけの尊大な野望がありながら、自殺を趣味としていた理由は何か。
どうしてもヤマトを将軍に据えたい理由は何か。
「男」を自称するヤマトを素直に「息子」と呼んでいるのはなぜか。

ヤマトは、モモの助や赤鞘の侍の生存を知った段階で、自分が「おでん」にならなくてはならない、という考えが治まった(?)ようにも見えるが、おでんの航海日誌によって「何を」「どこまで」知っているのか。
変身する余力を残しているかの描写があったが、ヤマトの正体はいったい何者なのか。

ひとときは、僕はカイドウとヤマトが本当に親子かどうかも疑っていた。しかし数々の要素から、親子なのは間違いないと今は考えている。

まずヤマトの「角」。
8才の頃にも生えていたのでこれは「付け角」ではない。カイドウとヤマトは角が生えた生き物なのだ。母親が誰なのか?という問いはひとまず置いておく。


次にヤマトを将軍に据えたいカイドウ。
ここまで執拗なのには、ヤマトでなければダメな理由があるはずだ。詳細はわからないが、ほかに代わりがいないから拘っているというなら、実の子である可能性は極めて高い。おでんに対するモモの助に変わる役割をヤマトにさせようとしているんじゃないのか。


ルフィが帰還しカイドウを倒す。事変のキーマンとしてルフィの躍進を期待するヤマトに、カイドウが苛立ちを見せたことからは、ヤマトの知る世界の真実とカイドウの知るそれには違いがあるように感じる。

「世界のすべて」と「これから起きる大抗争」。ヤマトの知識があまりに浅はかで青臭いため頭が痛いのか。
ひょっとすると、800年以上前から定められた運命に、カイドウは必至で抗っているとか・・・。カイドウにはカイドウの「正義」があるのかもしれないな。

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