生まれる前に受けた血統因子操作の影響で、今さら地力が上がったサンジの牛肉スペシャルコースを食らってふっ飛ぶクイーン。
意識なくしてそうだし、鬼ヶ島の外までふっ飛んでるし、リタイアとみて構わないだろう。
クイーンにはまだいろいろとゲロって欲しい事があったんだが、当のサンジは聞きたくないようだし、クイーンによるネタ出しもここまでだな。
自分がどうなってしまうのかの不安を振り切って、最悪の場合冒険はここまで、死をも受け入れる覚悟をした戦いは終わった。
で、サンジの精神状態は…というと、
これまでと変わらず、レディを気遣うばかりか、ねずみに料理を振る舞っていた昔を懐かしむやさしい眼差しを見せた。
お染のペットのくだり居るー?と思っていたんだが、なるほど、ねずみの忠治はこのために登場したのだな。オダッチ上手いわ。
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一方、ゾロ vs.キング。
キングの背中の炎が消えるとスピードが上がるが、その時だけ斬撃が通ることに気づいたゾロ。
どうやらキングの鉄壁のガードは、超速で動くときに緩み、その目に見えるバロメーターが背中の炎らしい。
意外とわかりやすかった…。
「守備力」と「スピード」のパラメータを自在に調整できるとしたらなんともチート。しかもコレ、能力というよりは体質なんだろ? 使いこなすとか以前の生まれついてのスキルだけに隙がないわ。
ドーピングによる時限付き強制復活のうえに、暴れ馬「閻魔」のペースで覇気を放出し続けているゾロには時間がない。
だが、キングもまたゾロの攻撃が通りはじめたこととその威力に驚異を覚えており、勝負がそう長引かないことを感じていた。
「閻王三刀流」は、「閻魔」を要とする新しい三刀流・・・ではなく、「閻魔」に任せるまま覇気を放出し続ける状況をうまく剣術の組み立てに利用する、といった意味合いだろう。
背中の炎が消えるまで守勢に回り、覇気を乗せた攻撃で牽制を繰り返す。
そして、炎が消えたのを目視することはできずとも、キングのスピードが上がった瞬間に斬撃を入れる。
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鉄壁ガードのカラクリを理解され、アドバンテージがなくなったと感じたキングはゾロの刀を剣で受ける。
キングはもともと剣士ではないし、戦い方に流儀を持たないが、相手を見下していた絶対的な優位性が崩れるやいなや、慣れていないであろう剣での防御。戦いの潮目が変わる瞬間だ。
さらにはゾロの攻撃が届かないところからの捨て台詞。これはもう負けフラグだろ。
キング必殺の「大盛りカレーうどん」に対し、「閻王三刀流」をさらに発展させた(というよりも、覇気放出のハンデをうまく利用するレベルだった「閻王三刀流」をその状況ならではの剣技に昇華させた?)「閻王三刀龍」の大技で、火龍ごとキングを斬った。
カイドウを倒す役割はルフィに譲ったが、結局空飛ぶ龍を斬り落としたゾロ。
しかも「サムライの極み」って!!!
決着か!?
キングにも聞きたいことは山ほどあるんだが、今ここで語らせるのは蛇足・・・かもしれないなぁ。
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キングとカイドウの出会い。
回想では、見た感じ25〜30年くらい前のキング(本名:アルベル)とカイドウが、パンクハザードから脱出(逃亡)する様子が描かれた。
パンクハザードに実験体として囚われていたキングと、何らかの理由で囚われていたが自力で脱出したカイドウ。
キングはルナーリア族の身体の秘密を解明し、体組織を利用した新薬開発とか科学技術、そしてあわよくば人間にその特性をもたせる技術なんかも研究されていたかもしれない、世にも貴重なモルモットだ。
カイドウは、何度も捕まり何度も死刑を執行されているので、囚人で人体実験を繰り返すパンクハザードにいても何ら不思議はない。
キングの実験の様子を見ていたカイドウは、キングをその場でスカウトした。
キングは、カイドウが「世界を変える」ことを望んでいる。それは「海賊王」にならないとできないことなのか、それだけの力と行動力を持っているから「海賊王」に相応しいと考えているのかは分からない。
キングが望む世界の変革がどういうものなのか、それはカイドウと同じ考えなのかも分からない。
キングにとって、自分という存在を不特定の者に周知されないためにも、カイドウという傘の下にいた方が面倒が少ない…という打算が無きにしもあらずだと思うね。決してカイドウに心酔しているわけではないと思うんだが、人間に絶望しているとしたら、その感情を共有できる数少ない相手がカイドウである可能性はあるかな。
結局、ルナーリア人ってのがどんな種族なのかまだはっきりしてないんだが、その存在が野放しであることは世界政府にとってよっぽど都合が悪いらしいことは推察できる。
こんなのが大勢で攻めてきたら駆逐するのは困難だ。ルナーリア族が滅亡したのは、陰謀風説で同士討ちさせたとか、毒が盛られたとか、とにかく極めて非人道的な臭いがするなぁ。
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ところで、
短期集中表紙連載 第25弾がはじまった。
ホールケーキアイランドを脱出したジェルマ王国のその後が描かれる様子。
長年の夢破れ、落ちこぼれと思っていたサンジに救われる醜態を晒したジャッジは、果たして次なる野望に前進するのか、それとも抜け殻のようになっているのか。
息子たちは、メンタルが強力に固定されているのでので反省も成長もしないだろう。レイジュだけは王国を離れるとかあるかもな。
悪の秘密組織として、海軍と不思議な蜜月関係にあったと思われるジェルマ王国。
ビッグ・マムとの縁つなぎで世界会議への参加資格を失うようなことを言っていたが、現状だけ見ればママの甘言に拐かされて裏切られた被害者と言えなくもない。
はたしてどうなる? ジェルマ66のあしたはどっちだ!