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ルリドラゴン


連載開始早々から一部で話題沸騰の「ルリドラゴン」が面白い。


ある朝、目が覚めたら角が生えていた女子高生、青木ルリ。
今の今まで本人も知らなかったが、人間である母親と「龍」である父親の間に生まれた異種族ハーフなのだという。

で、その現実を受け止めきれずにヘコむルリの周囲は、本人以上にこの状況に順応していて、ただでさえコミュ障なルリを好意的に受け入れるクラスメイトたち、担任、そして母親。


なんともゆる〜い日常系マンガで、第04話にして悪意あるキャラクターがひとりも登場しておらず、「龍」の存在以外に事件らしい事件も起こらない。なんというか… すごく「少年ジャンプ」らしくない作品だ。


作中で「龍」がどういう“生き物”なのかは、まだ明言されておらず、母親がどういう経緯で「龍」と子を生したのかもまったくの謎ながら、あまりファンタジーとかソッチ方向に深い話になりそうにないので、しっかり言及されることは最後までないかもしれない。

読み切りの展開を踏まえると、父親である「龍」と会うことになるだろうし、ルリの「龍」成分がさらなる発展を見ることにもなるだろうが、
異世界や異種族との架け橋だとか、人類滅亡を回避する鍵となるとか、バトル漫画に路線変更するとか、そういうハードな展開は勘弁してほしい。どうか、当面このゆる〜いほのぼのした感じで続けてもらいたいものだ。


休みがちなクラスメート金尾が新展開のキーマンになる予感・・・


隣の席の「イカツい2色ツインテ」が眩しい神代さんも、髪飾りがちょっと気になるなぁ。

作者の眞藤雅興はまだ10代とか聞いた。
キャラの描き分けとか横顔とか未熟な部分もあるにはあるが、シンプルな絵柄は好感が持てるし、ほとんどトーンを使わないのもスタイルに合ってていい。

今後の成長に大いに期待したい。(偉そうに・・・

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