サイトアイコン 我思う故に・・・新館

ONEPIECE 1072「記憶の重さ」

少しだけ明らかになったボニーの能力の追記事項。
自分や他人の肉体年齢を操作しても、その効果は永続的なものではない。それはボニーに戻してもらわずとも時間が経てば元に戻るということだ。


ベガパンクに「跡死突きとしつき」という技をかけると、児童と化したベガパンクの身体からファンシーな光る「ポヨポヨ」がこぼれ出た。
これまで描写されていなかったが、年齢の加減算はこうして物理的に行われるらしい。


そしてあらたに判明したことに、人間の年齢だけでなく物質の経年老朽度をもコントロールできるらしく、頑丈なドアを封印した錠前を朽ちさせて開けることができた。


もしも人間と同じように若返らせることもできるなら、錆びた機械も新品に、腐った食べ物もフレッシュな状態に戻すことができるわけで、ひょっとするととんでもなく「使える」能力なんじゃないか!?…と思ったりもする。

「生物に対して永遠の効力はない」という発言から、物質の場合は老朽度を操作するとそのままの状態で固定化されると考えられ、まぁ…時間経過でもとに戻っちゃうならリフレッシュした腐った食べ物は結局腹を壊すから食べない方がいいけど、それでも動かなくなった機械をワンチャン復活させられるなら使い途は無限大だな。

人の成長や物質の時間経過を思いのままにできるんだから、もしも… もしもやで、
この能力者が仲間にいたら、ロジャーだって「ひとつなぎの大秘宝」をあの時その手にできてたかもしれない… とか妄想しだすと、もう…胸が熱くなるね。

FILM「Z」に登場したアインの「モドモド」、しのぶの「ジュクジュク」両能力の完全上位互換といえるかもしれない。

次に、同じくはじめて語られるくまの新能力(新しくはない)。
くまは、スリラーバークでルフィの肉体に蓄積した「痛みと疲労」を物質的に抽出し、そのすべてをゾロに加算することができた。
そこに目をつけたベガパンクは、目に見えず形のない「痛み」を物質化できるなら、「記憶」も物質として書き出すことができるのでは…と考えた。

そうして抽出されたくまの記憶が…
これだ。


死人同然=自我を失うことは、くま自身が望んだことだというので、そう望むに至った原因のすべてがここに封印されている。
しかし「ニキュニキュ」の「触れたものを弾き飛ばす」特性から想像すると、取り出した「記憶」は現在のくまからは失われているはずで、すなわち、それを知りたさにこの記憶に触れれば、ボニーがすべてを知ることができる代わりに、その記憶は二度とくまに戻ることはないということになるだろう。

ひたむきに父のことだけを考え突き進むボニーを知ってか知らずか、くまは今どこへ向かっているのか…。

さてその頃、バリアが一瞬解除された隙に、研究層にはCP0だけでなくセラフィム4体も侵入していた。


この閉鎖空間ではセラフィムが誰の命令を聞くかが大きな鍵を握っており、その状況を利用するために「想エジソン」と「悪リリス」がラボの外に出るつもりだが、彼ら自身は当然CP0より弱いわけで、セラフィムに命令を下し続けられるかどうかは大きな賭けとなる。

現在ゾロとブルックがサニー号を守りつつCP0カクと交戦中。サンジとフランキーも加勢に出るので、サテライトたちを守護することに専念すればセラフィムをこちらの味方とすることはできそうだが、ルッチはその前にラボの破壊をセラフィムに命じた。


だがここで伏兵の登場。


「この島にいるもうひとりの味方」と思われる人物がカクを無力化した。


伏兵はやはりステューシー… そこまでは想定内。


ステューシーはカクに噛みつき血を吸ったのか、それとも何かを流し込んだのか、ともかくカクは一瞬で意識を失った。
コウモリの様な翼を蓄えたステューシーは
「ロックス海賊団ミス・バッキンガム・ステューシーのクローン」
「MADSクローン実験第1号」だそうな。

ほうほう・・・正体不明・年齢不詳だと思ってはいたが、普通の人間ではなかったらしい。
ミス・バッキンガム・ステューシーなる名前は初耳だが、名前の響きからして「自称:白ひげJr.」エドワード・ウィーブルの母親、「自称:白ひげの愛人」ミス・バッキンのことだろうね。


ロックスに居たのなら、40年ほど前に白ひげと同じ船に乗っていたらしいというマルコの証言とも合致するしな。

読者諸兄がウィーブルをあまりに軽く見ている状況を「思うつぼ」だとオダッチがほくそ笑んでいたことからも、オリジナルのバッキンもただの勘違い強欲ババァではないと思われ、まぁ黒炭ひぐらしババァの例もあるので、ロックスに居たからといって強いとは限らないが、世界の謎の一端や現在の有力者の弱みなどを知っていてもおかしくはない…かな。


しかしステューシーは、見るからにただの複製人間ではなく、別の属性や能力が添加されている。MADSが造るクローンはただのコピーなんかじゃねェぞ!という彼らのプライドが透けて見えるな。
現行扉絵シリーズVol.27の右端の人物がステューシーだったのかミス・バッキンだったのかも気になってくる。
バッキンとMADSの繋がりもよく分からないし、バッキンが検体を提供した理由も何かあるはずだ。

ステューシーは、いったいどんな目的で産み出されたのか。



冒頭のベガパンクによる回想モノローグがステューシーのことを云っているなら、クローン技術を世界平和に役立てる大きな試金石だったということだが、MADSの実態は決して平和研究所などではなかったわけで、政府の科学者となった今でもおそらくベガパンクはそういったジレンマを抱え続けているハズだ。
そんなトラブルの渦中を経験し、人より高い生命力を持つステューシーがグレたり反乱を起こすこともなく今もなおベガパンクに忠誠を誓えるのは、何かそういうプログラムが潜在的になされていると、つい考えてしまう。

ステューシーは、いつ、どの段階で、誰のどんな意図により政府に所属(潜入?)していたのか、そして今、本当にベガパンクの味方をする意思があるのか。

あと、こうなってくるとベガパンクがくまの決意を開示できない理由を考えると、ボニーはくまの本当の子ではなく、それどころか誰かのクローンである可能性もあるのではないかな。

余談だが:

バッキンは愛する白ひげの複製人間を造らせることを条件に、自らのクローンを造ることを認めたんじゃないだろうか。すなわち、ウィーブルは白ひげの複製人間。うまくできたかどうかは・・・今後明らかになるんじゃないだろうか。

あれ・・・


扉絵シリーズのクイーン・・・ちょっと太った・・・?

 

モバイルバージョンを終了