ベガパンク本体ステラを手分けして捜索する麦わらの一味とサテライトたち。そんな折、知ピタゴラスが何者かに襲撃された。
それ以外にも研究所すべてを監視する「カメコ」からの映像が次々に途切れており、どうやら敵対する勢力が研究所に潜入した模様。・・・いや「潜入」したとは限らない。元より中に居た誰かが敵対行動をしている可能性もあるのだ。
破壊された知ピタゴラスと合流したウソップたちは、そこでハンコック天使に襲われる。現存したピタゴラスの頭部の話からすると、前回ピタゴラスを襲った犯人もハンコック天使だったようだ。
同様に、司令室にはミホーク天使とくま天使がやってきて、捕らえたCP0にも容赦がない。
彼らは先ほど想エジソンの命令で戦闘を停止し、研究棟の外で待機していたはずがいつの間にか動き出し、
サテライトたちの更なる命令を受け付けない。
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この意味するところは、サテライトたちと同等以上の“威権順位”を持つ何者かがセラフィムに新たな命令を与えたということだ。
パシフィスタへの使令系統は、威権者以外の命令に従わないように設定されており、その威権者にも厳格に序列が定められている。下位威権者は上位威権者の命令を書き換えることができず、上位威権者であっても電伝虫を介してでは命令することができない。
さらに同列の威権者の命令を上書きすることもできないそうなので、正シャカはこの状況を見て
この命令を出したのは「ベガパンク」… と結論づけた。
最上位の威権者である五老星が肉声で命令していないという前提が必要だが、正シャカたちはサターン聖が自らこっちへ向かっていることなど知らないし、そんな可能性は頭にないのだろう。
となれば、犯人は「ベガパンク」。
「ステューシーがやっぱり本当は味方ではない」という疑惑はまだ払拭に至らないものの、セラフィムを動かしたのは別の誰か。それはブルーノでもカリブーでもシリュウでもなさそうだ。
8人目の「ベガパンク」が存在する可能性と、行方不明の本体ステラが操られているか、または生体情報のみが利用されている可能性が極めて高い。
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そこで僕が気になるのはA棟2階でみた「人工臓器オルガノイド」だ。
サテライトたちが六人六様の見た目なのは、個体それぞれの好みや働きに最適化するようカスタマイズしているからだ。
だから破壊された暴アトラスの顔はスペアパーツですぐ元通りになったし、「顔や姿は好きに変えられる」という。重要なのは「中身」であって、見た目こそバラバラでも彼ら6人にはそれぞれが「ベガパンク」であるという証があるはずだ。
彼らがベガパンクのクローンとして造られたならば、そのコピーの過程で造られる生体パーツこそ「人工臓器オルガノイド」ではないだろうか。
ロビンが「人工臓器オルガノイド」を見て「ベガパンクかしら」と感じた理由はよく分からないが、そこにあったものがベガパンクの生体情報を持つ人工臓器ということはないだろうか。犯人はそれを使ってセラフィムに自身を「ベガパンク」と誤認させたのだ、きっと。
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しかしそうなると今度は「それ誰にでもできんじゃん」という話になってくるなｗｗｗ
ブルーノやカリブーやシリュウでも可能・・・と。外部犯じゃないと思うんだけどね・・・。
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しかし・・・ちょっと待て。
「パシフィスタの運用には厳格な威権順位が定められている」というのは先に書いたとおりで、下位威権者は上位威権者の命令を書き換えられないし、同列の威権者の命令を上書きすることもできない。
正シャカが、自分の命令を受け付けないことから「命令したのはベガパンクである」と判断するのは分かるのだが、
欲ヨークの認識では、セラフィムたちは現在「想エジソンに“停止せよ”と命令された状態」のはずで、同列の威権者であるベガパンクには命令を上書きできないのではないのか。
それを上書きできるのだとすればベガパンク以上の威権者ということにならないか？
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確かに先ほどセラフィムたちは想エジソンの命令に従い停止した。
だが、「停止せよ」ではなく「戦闘を停止せよ」と命令したので、戦闘をやめた時点で命令を完遂したニュートラルな状態になっていたということなら、威権者なら誰でも命令することができたし、それがベガパンクと同列以上の威権者の命令ならサテライトたちには上書きができない状況が出来上がる。
はてさて・・・犯人はいったい誰？
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そんな中、本来なら味方のはずの海軍の兵器に縛られたまま殺されてはたまらないと、ルッチとカクが協力を申し出た。
映画「STAMPEDE」では、ルッチが遠くから一度だけ手（脚）を出したカタチで、とても共闘といえるものではなかったが、今回は同じ方を向いて戦うんだろうか。
しかし、ルッチとカクはこの状況をどう判断してるのかね。
正シャカの命令が通らないということは「CP0もまとめて片付けろ」と誰かが命令したのかもしれない。それが五老星だったらお前らどうするつもりなのよ。
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ところで、今回は話の内容が濃いけど少ないなぁ・・・と思ったら15ページしかなかったわ。前々回（1073話）もそうだった。
本来ジャンプの週刊連載は19ページが基本のところ、頂上戦争の辺りからワンピだけ17ページになっちゃった。オダッチは動きのあるもの、演技をつけるものは全部自分で描くらしいうえに年々描き込みが細かくなって、毎週19ページ描けないのかもしれないな。
それでもね、4・5回に一回休みを挟もうとも、たまーに続けて休載しようとも、楽しみにはしているんだ。僕はワンピのためだけにジャンプ買ってるからね。だけど、さすがに15ページは少ないなぁ・・・と思っちゃうね。