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ONEPIECE 1086「五老星」

アラバスタのコブラ王がイム様に殺害され、現場に居合わせたサボはコブラに遺言を託されて、傷を負いながらも単身その場から逃走した。
その様子を“ うっかり”盗み見てしまった悪ブラックドラム王国のワポル王は身の危険を感じ、王座も細君も国民も、成り上がって得たすべてをうち捨てて逃亡した。
父コブラの身体と友人しらほしの身の安全を案じたビビはその身柄をCP0に拘束されていたが、進路上のあらゆるものを食ってひたすら逃げるワポルの乱入に乗じてともに逃げた。



それらの混乱をよそに世界会議は一見平穏無事に閉幕し、各国王族たちが帰国の途につく頃、サボ、ボニー、ワポルとビビはそれぞれ会議参加国の船に密航して、身を隠し難を逃れた。

レッドポートなど人が集まるところでは彼らの行方が捜索されていたようだが、ワポルについては特に重要視されていないようにも見えた。

あの修羅場でワポルがその醜悪な気配を隠せるとは考えにくく、見聞色の覇気にわずかでも心得があるなら絶対特定できるであろうワポルを追っていないのは、五老星がワポルをいつでも始末できると考えているか、ワポルと特定できていないかのどちらかだと思うが、甘い!甘いよ五老星。

虚の玉座に座る唯一絶対権力者の存在は世界政府の存在意義を覆しかねない。
だからこそパンゲア城常駐の衛兵にも最重要の秘密とされ、そこに触れたものはなんの躊躇もなく徹底的に排除してきたはずだ。世間の誰にも決して知られてはいけない。

サボが生きて革命軍に戻ればその情報はたちまち共有され、革命の機運を燃え上がらせる。まぁ革命軍はどのみち根絶する予定の者たちだし、彼らが何を訴えようともそれを否定する言葉の正当性に自信があるのかもしれないが、事実サボは生還している。

さらに、盗み見ていたのをワポルであると五老星が認識したうえで泳がせているのならそれはワポルを甘く見過ぎだ。モルガンズとのコネクションなどよりももっと、自身の窮地に際し何も守らず、唯一保身にオールインできるのがある意味ワポルの強みだ。その後は遠回しな嫌がらせに命を懸けてくるかも。これは敵に回してはじめて分かる「めんどくささ」なので、五老星が見誤るのも仕方ないともいえる。

ところで時系列について…だが、


「ニュース・クー」や「世界経済新聞」はたぶん日刊紙じゃないと思うんだが、世界会議での出来事についてモルガンズが一面記事を悩んでいるときに、ワポルからの救援要請。
ワポルがコブラの死を目撃し、身の危険を感じて逃亡 → エイギス王国の船に潜むまでの僅かな間に、「議決結果」「死亡記事」「殺人未遂」のニュースソースがモルガンズの元に届き、その内のいずれかの記事のもみ消しのためにCPが動いている。

会議参加の王族たちが会議が終了するなりダッシュで帰るとは考えにくいので、少しゆっくりして翌日に帰途についたとしたらモルガンズの動きには時間的説得力が出てくる。

しかし、モルガンズがすでに知っていたコブラの死について、ガープが知ったのはネプチューン王家が出航した後のこと。
海軍よりもマスコミが先に情報を掴むことも当然あるだろうが、挨拶をしたくてビビを探していたしらほしがアラバスタの従者に接触したらコブラとビビが消息不明であることはすぐ分かったはずだ。
だが、アラバスタ王国に事件が起きたことをガープから聞かされたときの反応は「寝耳に水」という感じだったので、心配しつつ泣く泣く会うことを諦めて帰ったとも考えにくい。

この辺りには時間経過の不自然さを感じざるをえない。


ルルシア王国を消滅させた上空からの“攻撃”は、どうやらベガパンクが作った「マザーフレイム」という兵器(?)である可能性が浮上(ってか、ほぼ確定)した。

イム様が提案して、ただ近いからというだけで試験標的に選ばれたルルシアの民の命に是非もなく、「世界は創造主の思い通り」という意味深な言葉のもとに執行が決まった。


五老星は「マザーフレイム」試運転の結果次第ではエッグヘッドへの対応が変わってくるという。
「アレが本物かどうか」とは、謳い文句通りの性能を発揮できるか?という意味か、でなければ、文字通り「本物」なのかどうか?を問うているのだろう。

「本物」とは、イワンコフが云うように古代兵器のことを指す可能性があり、それをベガパンクがレストアもしくは再現したということだろうか。

いずれにせよ試運転の成果は上々。その力が自在に使えたら永い戦いが終焉を迎えるということから、ベガパンクの利用価値もここまで、とする決断を下すに至ったと思われる。


「いずれその力が自在に使えたなら…」という物云いからはまだまだベガパンクの必要性も感じるのだが、空白の100年に踏み込んだ以上、自由に研究させることの危険度が勝ったのだろうな。

「マザーフレイム」が現状で自在に使えない理由は、遠くまで運べないとか、エネルギー源が満足でないなど不完全な部分があるものと思われ、しかしベガパンク以外の科学者でも完成可能と思われるものなのだろう。
そこに、交渉次第でヨークが生き延びる可能性もあるのかもしれない。

ところで、五老星の「七三分け」が云うところの「永い戦いの終焉」がどうにも気に掛かる。

ごく少数の権力者に都合のいい世界づくりとは、現実の独裁国家が大抵そうであるように、自分たちだけが楽してうまい汁を吸える環境を恒久的に維持したいものだと思うが、実際に今これだけ好き放題に世界を運営している彼らが、現状やそれをより改善した状況の維持ではなく、完全に安堵できる終着駅たる目的が別にあるということになる。

それが「敵対する存在の完全排除」を指しているとすれば、“D”の根絶とラフテルの消滅、あとオマケ的に革命軍の壊滅といったところだろうか。“ひとつなぎの大秘宝”を彼らが滅すべしと考えているか、自分たちにこそ必要と考えているかでまた変わってくるかな…。

「マザーフレイム」を自在に行使して永い戦いを終焉に導いたあと、彼らは世界をいったいどうするつもりなのだろうね。


あーそうそう、
五老星の役職とフルネームが、とうとう明らかに。
役職は政府の大臣みたいに分化されていて、本名はやはり惑星の名前だったよ。一部語呂合わせだけどな。


「五老星」というユニット名()なんだし、「〜聖」というのはファミリーネームじゃなくファーストネームなんだから、ちゃんと惑星の名前そのままにして欲しかった。語呂合わせとかダッセェわ!
とくにお前のことだよ、ガンジーこの野郎。


そしてイム様と思しき人物について記録が残ってて、800年前の最初の20人の中にネロナ家のイム聖という人が居たんだって。


自称「神の末裔」のトップたる五老星がへりくだるからには、不老不死の術を受けた800年前のイム聖本人なんじゃねぇの?ってのがイワさんの見解で、五老星をして「世界は創造主の思うままに」とか云わせるくらいだから、まぁ当たらずとも遠からずいいセンいってると思うわ。

最後に、
魚人の味方をして下々民が天竜人を傷付ける後押しをした咎で、ミョスガルド聖が処刑された。
処刑したのは「神の騎士団」最高司令官である、フィガーランド・ガーリング聖。


かつてゴッドバレーで活躍した王者だという。「王者」とは・・・? おっと、師匠の名作「武装錬金」の某変態を想像したのはヒミツだ。

出たよ、噂の「フィガーランド家」
知らないひとのために掻い摘んで書くと、
「ONEPIECE FILM RED」の冒頭で、ウタの影響力をすでに危険視していた五老星が、ウタがシャンクスの娘であるという情報を聞いてフィガーランド家の人間うんぬんを問題とする旨のセリフがあったのね。
シャンクスの娘 → じゃあウタもフィガーランド家の人間? ということは、シャンクス自身がフィガーランド家の出身? ひょっとして天竜人なの? と話題になってるわけだ。

その疑いは以前からあって、ガープがゴッドバレー事件で天竜人を助けたという話と、ロジャーの船に赤ん坊が乗ってた時期があること、ゴッドバレー事件の起きた年とシャンクスの年齢が合致すること、シャンクス(らしい風貌の男)を五老星が特別扱いしたこと、そして今回の、ガーリング聖がかつてゴッドバレーに居たこと(←NEW

これらの理由から、シャンクスは天竜人だという噂があとを絶たない。
まぁそれらは五老星も含むみんなが誤認しているだけで、天竜人の血筋なのはバギーじゃねェの? その方が面白いじゃん。 と、僕は思ってるけどね。


まず間違いなくガーリング聖は天竜人。
天竜人にありながら己れを研鑽すること怠らず、同じ天竜人を裁くことさえ許される存在になった。

見た感じも、ガープや白ひげと同じかそれ以上の年代に見え、ってことはやっぱりシャンクスの(バギーの)父親なのかなぁ・・・って感じだよね。

結構重要な、それでいて面倒くさいキャラ出てきたな・・・・

 

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