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ONEPIECE 1105「愚の骨頂」

今回は、少しゴチャゴチャしているものの、物語の本筋に大きな変化はないなぁ… と思ったら、まさかの13ページしかなかったわ。
だから語ることもさほどないんだが、がんばって書いていこう。



バスターコールがはじまった。


かつて見たバスターコールの例では、
オハラの場合:
「有罪」在りきの裁定で予め準備され、考古学者たちによる「空白の100年」の研究が明らかになったと同時に、一切の釈明・酌量の余地もなく一方的に発令された。
中将5名以下軍艦10隻による総攻撃でオハラは焦土と化したが、処罰の対象とされた考古学者の多くが非戦闘員だったためか戦闘部隊の投入は行われず、考古学者たちを検挙した役人たちも砲撃開始と同時に現場を引き揚げている。
その際、一部将校の独断を除けば民間人の島外避難が認められた。

その後、無人の荒野となったオハラに作戦完了を確認する部隊や、焼け残った資料文献を回収しに来た巨人族、ベガパンクとドラゴンはそれぞれ上陸しているので、島全体が海に沈んだわけではなさそうだが、以降の世界地図からオハラの名は消えたそうである。
現在、島が物理的に存在しているか否かは定かではない。

エニエス・ロビーの場合:
オハラの生き残り:ロビンへの脅しの意味合いが強いバスターコールの備えだったが、現場指揮官:スパンダムのうっかりミスの発令で、急遽招集された中将5名以下軍艦10隻が出動。
しかし現場が政府直轄の「司法の島」だったため、海軍及び政府のメンツを掛けた「襲撃犯鎮圧」という体で執行される。
もとより民間人不在の島のため政府友軍の退避以外の避難指示はなく、島全土のすべての建造物を破壊し、すべての不審人物を殲滅したうえで、ロビンの身柄を確保することが目的。
終盤は、逃走経路上で唯一残った足場で麦わらの一味を包囲しての白兵戦(ただし参加は中佐以上)となるも、総勢60名すべての“襲撃犯”に逃げられて作戦失敗。
現在のエニエス・ロビーがどうなっているのかは不明。

今回は、相手がベガパンクということで大艦隊を差し向けたものの、当初は「バスターコール」の予定はなかったと考えられる。
ヨークとの取り引きに応じ、マザーフレイムを造り出すノウハウを確保する必要があったが、麦わらの一味の介入、くまの乱入などを経て、膨大な時間と犠牲を費やすよりもこの際全てを諦めて、当初の目的だったベガパンクとその研究成果の抹消にすべての舵を切ったのではないだろうか。


その急転の現場判断ができるのは、他ならぬ五老星がここに来ているからだ。


そして大小100隻の大艦隊による砲撃が始まる前に中将以下の全ての海兵は船で待機、サターン聖と黄猿のみが島内に残り、砲撃のさなかも活動するようである。
「ルッチなら死なんだろう」という判断のもと、エニエス・ロビーのときからルッチの戦場にもお構いなしに砲撃していたので、CP0も撤退指示の対象にはなっていない。


さて、この後の今回のお話を掻い摘んで書くと・・・

ゾロとルッチはまだ戦闘を継続しており、その他のメンバーは研究層の裏口でサニー号に乗り込む準備中。
動かなくなったくまを連れて上層に向かうフランキーたちだったが、真空ロケットを黄猿に破壊されて空中に放り出される一同。
サターン聖は無慈悲にもパシフィスタにくまとボニーの狙撃を命じる。
ざっと、こんな感じ。


サターン聖は、くまがメリットゼロの取引に応じ、喜んで命を投げ出し生かした愛娘が、窮民救済の夢を託した自らのクローンに殺される様子を「愚の骨頂」と表現。


そればかりか、そのシチュエーションを「最高じゃないか」と嘲笑する最低最悪のゲスっぷりを見せた。

ここ数回のやり取りを経て、僕はサターン聖という生き物にある種の理解を示しはじめていた。
というのは、五老星(とイム様)はそもそも「人」ではない超生命体なので、人間を理解したり同情するなどの感情を寄り添うことがなく、その必要性もないのでは・・・と感じているからだ。


とんでもなく別次元の高位の存在ならば、下々の身になって考えることなどできないのだろうな・・・と。


ところがそうではなかったらしい。
虫ケラの感情など汲み取ることができず、くまの思考・行動が極めて非合理的だと罵倒したり、理解できないと切って捨てるならいざ知らず、「愚かさの極み」であるという理解を示し、自らお膳立てしたその状況を「最高」と自画自賛しているのだ。「メシウマ」だと云っているのだ。

この「愚の骨頂」という表現は、五老星に対する僕の理解をめまぐるしく後退させた。
こいつは人間の愛や優しさや怒りや悲しみをすべて理解した上で利用し、嘲笑っているのだ。人間と同じレベルで「嫌な奴」だったわ・・・。

マンガ的表現としては、敵がムカつく奴であればあるほど、主人公の怒りや正義が際立つため、こういうあからさまにゲスな行動を取る奴は、近々倒される展開になるような気がしないでもない。

しかしな・・・
サターン聖、この肝心なセリフ・・・云ってないんだわ。


モノローグなんだよね。思ってるだけ。・・・なんだ?この表現・・・
サターン聖がとんでもない高みから人間に理解を示さないのではなく、人間と同じ目線でいやらしい事を考えてることが、読者にだけ伝わっちゃった。

ワンピ世界における五老星の立ち位置が、僕的にまったく分からなくなった。
皆さんの意見も聞かせてほしい・・・。


その頃、消息不明だったルフィが「無人調理器」の前で満腹で動けなくなっているところが発見された。
サターン聖から見えるところで食糧を食べまくっていたのに、いつの間にか“消えていた”ルフィ。食糧の提供も、姿を消したまま移動したのも、僕はカリブーの仕業ではないかと思うので、それが正しければまた姿を消すことも容易なんだが、あくまでカリブーは味方じゃないので、この島を脱出するためにルフィに恩を売りたいとしても、どこまでやってくれるかはカリブーのさじ加減。
「体力戻るまで手伝ったんだからあとは自分でなんとかしろ」ってこともありそうだよな。

さて、そしてラスト


脱出船の撃破に失敗した海軍の船が何者かに沈没させられており、その「何者か」はエッグヘッドに向かったという。

ここでいう脱出船とは、戦桃丸の指示で海軍の到着前に避難した工場層の工員や未来都市の住人の乗った船のこと。


僕は早い段階で「この人たちが口封じされる」可能性を指摘していたんだけど、案の定、サターン聖は研究員の避難の話をきくなり始末の指示をしていたのね。


だがその研究員たちに向けられた追手を撃退し、さらにエッグヘッドへ向かった勢力があるらしい。


とっさに頭に浮かんだのは1079話にちらりと出てきた黒ひげ海賊団の船なんだが、この船は海軍の艦隊が到着する前にエッグヘッド近海まですでに来てるし、研究員たちを開放する理由がない。
まぁ研究員たちを助けたのではなく、ただ海軍船を撃沈しただけということも考えられるが、いずれにしてもこの黒ひげ海賊団の船とは別働隊だろう。・・・ではいったい誰なのか。

いまベガパンクの身に起きていることを知ってエッグヘッドに駆けつけようとしているのなら、ほど近いエルバフにいたシャンクスたちか、サウロらしき人物が率いる巨人たちである可能性をまず考えたい。次に革命軍だ。

他に現在フリーでそういうことしそうな集団といえば、ハンコックの九蛇海賊団+レイリー&シャクヤクだろうか。
ローやキッドはまだ回復に時間がかかるだろうし、コビーは政府に反逆できる立場にない。ワノ国の勢力は海上においてそれほど強くない。
麦わら大船団が駆けつけるというならそれはアツいけれど、ここじゃない気がする。

ただ、「あいつら」という云い方・・・
当然、個人ではなく複数人を指しているんだが、複数の団体を指しているようにも思える。
海上で軍艦を撃沈したのが「個人」というのは、ミホークの気まぐれでもなければ通常ありえないので「団体」であることは間違いない。しかし、たとえばそれがとある単一の海賊団だったとして、それを指して「あいつら」と云うかというと少し微妙な疑問が残る。
そして「あいつら」と強調されるからには、船長ひとりが有名な海賊団御一行様などではなく、意外な有力者複数人が手を組んで・・・とか、思いもよらない大勢力というようなニュアンスを僕は感じ取ったんだが・・・、さて誰がエッグヘッドへ向かっているんだろうね。

乞う期待!

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