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ONEPIECE 1117「も」

ベガパンクの配信も終わりが近い。
サニー号に集結する者、巨兵海賊団の船に乗る者、麦わらの一味それぞれのエッグヘッド脱出も近い。



だが、研究層の地下部分を切断しそのまま島雲の上へと向かったVナス馬が、サニー号に迫っていた。


船に斬りかかるVナス馬を、既のところでゾロの剣技が食い止めるものの、覇気どうしのぶつかり合いで相弾かれたふたりは、互いにそこに「鬼徹」の気配を感じ取った。


鬼徹は「妖刀」ゆえに“わかる”。それが相手からも感じられたため、ゾロもさしものナス寿郎聖も驚いたようだ。


ファンの間では、かねてからナス寿郎聖が持つ刀が「初代鬼徹」ではないかと云われていた。
だが、そうなると気になってくるのは「初代鬼徹」がいつ頃造られたのか…だ。

ナス寿郎聖は800年以上生きている疑いがある。空白の100年にバリバリ現役だったとしたら「初代鬼徹」もまたその頃からあったのかもしれない。

いかに入念に手入れをしようとも、刀を研げば少しずつ刀身は細くなってゆくし、蓄積した金属疲労は癒せない。常識ならば人を斬り続けた刀が800年も使い続けられることはありえないのだが、この世界には「覇気」があるため、「武装色の覇気」に長けた剣士ならば、刀を消耗させずに使い続けることができそうな気もしないではない。

もちろんそれが誰であれ、折れてしまったり、剣技の習熟に伴ってより良い刀に持ち換えたりするのが普通だろうが、ナス寿郎聖に関してだけは「初代鬼徹」を800年以上ずっと愛刀として使い続けている気がしてならないのだ。(というか、そうであってほしい)


ゾロが持つ「三代鬼徹」の鍛造者は天狗山飛徹=光月スキヤキ。飛徹のもとに保管されていた「二代鬼徹」は飛徹の先祖である古徹の作。「初代鬼徹」は鬼徹一派のさらなる先祖または師匠筋によって鍛えられた“最上大業物”である可能性が極めて高い。

古徹はいつの時代の刀鍛冶かがわからないのでさておき、「初代」を打った刀鍛冶が800年以上前の人物だったと仮定すると、今でも脈々と受け継がれている鬼徹一派の鍛造技術伝承はたいしたものだと感心する一方で、800年以上もの間に名跡を継ぐ妖刀がわずか三振りしか存在しないのは、いったいどういうことか。

そう・・・。
「鬼徹」と銘打たれた妖刀は、800年の間にわずか三振りしかないにも関わらず、彼らは「鬼徹一派」と呼ばれているのだ。
それは「初代鬼徹」が世界に名を轟かせる超有名な名刀であり、(風聞や伝説も込みで)とんでもなく恐ろしい妖刀だったことの証にならないだろうか。

たとえば・・・

とある刀鍛冶が恐ろしい妖刀を世に産み出した。その切れ味や呪いの伝説は瞬く間に世界に広がり、彼の鍛えた刀を欲しがる剣士や、弟子入り志願の若き刀鍛冶が殺到。あの「鬼徹」を産み出した工房として繁栄を迎える。

しかし「鬼徹」に相並ぶ妖刀やそれを超えるものは、どうやっても打つことができなかった。

名声と伝説が後押しをし、造る刀はことごとく妖刀だったというし、おそらく普通の「よく斬れる刀」を打つ能力も高かったため工房は衰退せずに続けることができた。
あとに続く弟子たちも「鬼徹」を目標に妖刀づくりに励んだ。

そうして何世代・何十世代も経て、これならば「鬼徹」の名を与えてもいいという刀がようやく生まれた。それが「二代鬼徹」。だがその頃の一派の鍛冶職人には、本物の「初代鬼徹」を見たり触れたりした者がいなかった(五老星の所持品だったからな)ため、その斬れ味や恐ろしさの基準は想像で判断するしかなかったのだ。

かくして、さらに世代を重ねた「三代鬼徹」は、「初代」よりも“妖刀としての格”がかなりグレードダウンしたものとして誕生した。「二代鬼徹」は大業物、「三代鬼徹」は業物に位列されている。

ひょっとしたら「初代鬼徹」誕生には「獣の槍」並みの秘密があるのかもな。
だとしたら同じレベルの妖刀なんぞ簡単には作れないわなぁ・・・。

・・・なんてな。全部妄想やで  〜閑話休題〜

 


雲の上のサニー号はゾロとジンベエ待ちだったが、Vナス馬を食い止めたこの一瞬のスキを逃さないために、ふたりは飛び乗るから船を出すことになった模様。


地上ではルフィとふたりの巨人船長がまもなく船に乗り込む。


ルフィたちを追ってきていたウォーキュリー猪がいつのまにかいないと思ったら、


Vナス馬を除く全員総掛かりで鉄巨人を止めに来ていた。
ヨークがベガパンクの告発配信が鉄巨人によって守られているとつきとめたからだ。


その際、五老星たちはこの鉄巨人が200年前にマリージョアを襲撃したものと同一個体であると確信する。
これは五老星がそのときに鉄巨人を視認したことを示唆しており、彼らが少なくとも200年以上生きていることが裏付けられたと考えてもいいだろうね。


そして、いよいよベガパンクが『D』について言及する。

世界中に点在している“D”の名を持つ者達へ
お前さん達の中に・・・


も・・・
しかしそれ以上の発言は五老星が許さなかった。
ウォーキュリー猪にぶっ飛ばされた鉄巨人は崖壁から海へと転落し、ベガパンクによる配信の電波(念波)は途絶した。


「も」
これは今回のサブタイトルだ。
ただの他愛のない言葉が断ち切られたのではなく、とてつもなく重要な用語の頭文字なのだと推察する。

はたして鉄巨人と配信のカラクリは何だったのか。
ベガパンクは生存しているのか。

そして、ルフィたちは脱出できるのか・・・

 


あ、そうそう「鬼徹」の話で思い出した。


ゾロの持つ「閻魔」。もともと大刀二本差しだった光月おでんの愛刀のひとつだが、身長がゾロの倍以上(ちなみにおでん382cm/ゾロ181cm)あるおでんが腰に差している姿から推測すると「閻魔」は2mくらいありそうなのに、ゾロの他の刀と同じサイズで腰に収まってるのおかしくね? って話があったんだけど、

もっとおかしいのがコレ


ナス寿郎聖の「初代鬼徹」・・・
人間態のときと人獣態のときで刀の大きさがぜんぜん違う。
まぁ絵的なおさまりの良さってのがあるから深く考えるのは野暮なポイントなんだろうか・・・と、これまで突っ込んでこなかったんだが、おでんの閻魔とゾロの閻魔がサイズ変化したことと、コレ同列で扱っていい問題なんだろうか・・・。

ってかアレ!?

ナス寿郎聖の刀って二代や三代と柄と鍔のこしらえが同じだから「初代鬼徹」と断定されていたハズなのに、今回のナス寿郎聖の刀には鍔が無い。柄も五エ門の斬鉄剣や長ドスみたいな木製のものになってるじゃん。

いや・・・んん?


ちょっと前にはいつもの柄と鍔だったのに・・・どゆこと?
こんな描き間違いあるのかなぁ・・・? ミス? それとも設定変更?
単行本で描き直されるまで待つかぁ・・・

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