軍子の肉体を利用してこの地に顕現した“神(?)”イム様。
かなりの広範囲にわたって覇王色の覇気(のようなもの)を轟かせ、巨人たちのおよそ半数(適当)を黙らせると、ソマーズ・キリンガムを叱責。
キリンガムには悪夢産の怪物をもっと暴れさせることを、ソマーズには傷ついていることにもお構いなしに子どもたちの行進を続けさせることを厳命した。
その際、斬られたソマーズの右腕が再生している。
イム様によるさらなる何らかの加護があったのか、または斬ったギャバンが遥かに遠ざかったために再生能力が復活したのか、さっきはできなくて今再生できる理屈は語られていない。
続いてイム様は、
“魔導書(のようなもの)”を出し、その書から短剣と巨大な銃を出してブロギーの左腕を切断。
“悪魔契約”の魔法陣に捕らえたブロギーを“黒転支配ドミ・リバーシ”で反転させると…
ブロギーは悪魔の姿と化し、すっかりイム様の眷属に。同様にドリーも悪魔化し、
二人に挟まれた巨人たちまで善悪逆転してしまうという謎仕様。まぁ… “黒転支配ドミ・リバーシ”っつってるから、オセロなんだろ。
今後も悪魔化する巨人は増えるだろう。だって“白”にひっくり返す駒が無いからな。
イム様はドリブロに、ヤルルを殺して自身がエルバフの王だと宣言せよと命じた。
逃げろと云われて戦士としての魂がフツフツと蘇るヤルル様に光明はあるのか。
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さて、大変なことになってきたが、この脅威が、この激震が、この期に及んで冥界にまったく伝わっていないことが疑問でしかたがない。
「遥か下層」とはいえ限度があるだろ。まぁ…エルバフは常識の埒外のスケールだというから… いやそれでも納得できかねるわ・・・。
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イム様、どうやら「悪魔」らしいね。もしくは「悪魔」を使役する上位の存在か。ともあれ「悪魔属性」で間違いなさそうだ。
「悪魔の実」の起源にどういう立ち位置で関わっているのか、興味深いね。
で、ドリブロを悪魔化するときに「一定の“寿命”と引き換えに“不死の体”と“超常の腕力”を与える」とある。
常識や理性で周囲を慮り、己の能力に制限をもうけるなど愚かしい。本能の赴くまま全力で欲望に身を任せろ。それこそ生命のあるべき姿だ、とイム様は仰る。
なるほど、理性なんてものは人間にしかないというし、ガイア理論のような惑星レベルでの考えならば人間の存在がむしろイレギュラーだという云い方もあるだろう。ただし、それはとりも直さず人間を害悪とし、余計なことを考えない家畜が最善という思考あってこそ。
自らを“神”と称するだけあって、人間を統治する対象と捉え、文化や文明を余計なものと考えていることが浮き彫りとなってきた。
また、その「“寿命”と引き換えの“不死”と“腕力”」ってのは「生命力の前借り」に他ならず、欲望の限りに全力で突っ走って力尽きたらもう満足して死ね、という意味だ。
一見して、五老星やソマーズたちが不死身であるのと同じ原理かと思いがちだが、おそらく違う。
ブロギーが手に入れた“不死の肉体”は、切断された腕が再生するのではなく、切れたまま動いていることから、別の力が作用していると考えるのが妥当だろう。
悪魔化時の“身体の内から湧き上がる高揚感”は、自らの寿命を割増で燃やしているのであって、ビッグ・マムが自分の魂を食って巨大化したことや、クラピカの絶対時間エンペラータイムに近い描写だ。
このモード全開で、ドリブロの寿命がいつ尽きるのかは分からないが、戦力としてエルバフを手に入れても実際にそれを運用するときにはすでに「飛車角落ち」になっているかもしれないということになる。
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ところで、
イム様登場で身体がなんとか再生しはじめたソマーズ。
だが、再生こそするものの息切れしてるし、ちゃんと痛いらしい。
※ 腕と同様に胴体の切断部分もまだ復元途中なら、そりゃ息苦しいだろうよ、とご意見いただきました。なるほど。
これ、たとえばギャバンが特殊な攻撃をしたことで再生が阻害され、その特殊効果を乗り越えて力技で再生させることにすごく消耗しているという描写なら、悪魔化したブロギーと同じく寿命の前借りで再生している可能性もなくはない。
しかし、サターン聖の場合は、傷だけでなく血痕まで消えていたのが、再生とか回復というものとは異質に感じた。時間が巻き戻ってる・・・? う〜んわからん・・・
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ちなみに「御大」ってのは、自軍の総大将を指すかなりフレンドリーな呼称なんだが、イム様的には不敬に感じないんだな。もっと荘厳な呼び方を求めそうな感じだけど・・・。「Your Majesty(陛下)」とか「Your Holiness(猊下)」とかの方がそれっぽくね?