ONEPIECE 1175「雷竜 “ニーズホッグ”」
悪魔の実の能力によるロキの変化態は「ニーズホッグ」。

北欧神話では、世界樹ユグドラシルの根を齧り世界を崩壊させようとする巨大な黒竜(蛇)だそうで、終末戦争を生き延びるとされている。
Wikipediaでは“ニーズヘッグ”となっているがどっちが間違いとかじゃなく、元は古ノルド語なので、単にカタカナ表記が難しいだけなんじゃないかな。
その悪魔の実は「リュウリュウの実 幻獣種 “モデル:ニーズホッグ”」。

誰が食べても世界一巨大な竜に変身するが、素体が巨大であるほどより大きな竜に変化できるとされており、すなわち「古代巨人族」が食すればより強大な力を発することが可能というわけだ。
一説には体長数十kmともいわれているそうで、そのくらい巨大なら確かに「空を覆うほど」と喩えられるのがふさわしいだろう。で、あるならロキはまだまだ変化態を巨大化できるのかもしれない。
「ハラルドが食ってこそ」とか「ロキならできる」と云われたのは、どうやらそういう理由だったらしいな。
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ここでいきなり話は少し横道にそれるかもだが、僕が少々気になったのはこれが「リュウリュウの実」であるという点だ。
これまで作中に登場した「リュウリュウの実」は古代種ばかりで、ドレークも含め、ほぼ百獣海賊団界隈にしか確認されていない。これはいわゆる「恐竜」の能力なのか…というと話はそう単純ではないみたいで・・・
ちなみに「恐竜」とは明確な生物学的分類ではなく俗称であり、現在のワニなどのように関節を曲げて立つのではなく、二足または四足で直立できる爬虫類を指すそうで、然るにキングの“プテラノドン”は「翼竜」であって「恐竜」には当たらない。
にも関わらず、キングの能力は「リュウリュウの実 古代種 “モデル:プテラノドン”」であるため、「リュウリュウの実」とは決して「恐竜」を意味するわけではないのだ。
まぁ彼らの能力は「リュウリュウの実」のあくまで「古代種」であるから、古代種ではない標準的(現代的・近代的?)な「リュウリュウの実」が存在するのかもしれない。
一方でロキの能力は… というと北欧神話での「蛇」という表現から脱却した、西洋のいわゆる“ドラゴン”のスタイルであり、これは空想上の生物であるため分類が難しいところだったと思われるが、見た目のトカゲっぽさから爬虫類の亜種としての幻獣種と位置づけられたと考えてみた。
ってか、キリンガムの能力だって「リュウリュウの実 幻獣種 “モデル:麒麟”」なのかよ! 「リュウリュウの実」っていったい・・・
ところで、百獣海賊団の船長:カイドウの能力は「ウオウオの実 幻獣種 “モデル:青龍”」。
まぁ見た目から分かる通り、西洋風の“ドラゴン”とは異なったルーツを辿る東洋の“龍”である。
激流の“竜門”を登りきった鯉が龍に化身するという中国の故事に由来するため「ウオウオの実」の発展形に設定されたのだろう。確かにこれを恐竜たちと一括りにするのはいささか乱暴だ。
動物系悪魔の実の「〜〜の実 モデル:〜〜」というのは、おそらくオダッチの中でも明確な線引きはなくて、たとえば「トリトリの実」や「ムシムシの実」なんかはものすごくザックリしているし、偶蹄目をひっくるめて「ウシウシの実」と呼ぶかと思えばイヌやネコは食肉目としてではなくそれぞれ単独で分類されていて、今後神話世界の話を進めていくうえでいろいろと混乱させられそうな予感がするな・・・。
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あと、もう一個

ロキが食べたエルバフの秘宝の「悪魔の実」を、何百年もの長きに亘って守護してきたハンマー“鉄雷ラグニル”は、大昔巨大な竜に変化して「太陽の神」と対立したとエルバフに伝えられるとある戦さ神の愛用武器で、彼の従順な腹心であった「氷リス」のラタトスクが“ラグニル”に乗り移って主の帰還を待っていると伝えられてきたそうだ。

14年前にラタトスクに認められ能力を手に入れたロキがその伝承を知らぬはずもなく、ではなぜルフィに対して自らを「太陽の神」と名乗ったのか。
また、主の武器にラタトスクが乗り移ったというのが真実であるなら、ラグニルがリスに変化するのは「悪魔の実」の能力ではないことになりそうだが、そっちの真相もとても気になるところだ。
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〜閑話休題〜
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さて、自由の身となり、エルバフ全土に父王殺しについての無実を晴らすことができたロキだが、エルバフの民たちにおもねる必要もなければ、馴れ合うつもりもことさらなかった。
ただ、大嫌いな「神の騎士団」たちを自分の力で一掃して自らの力を敵にも味方(?)にも誇示することしか今は考えていないかもしれない。
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子どもたちと親たちが助かったことに「感動を返せ!」と憤慨するソマーズは、雷を掴んだ拳でぶん殴るというニカルフィならではの技でワンパン撃破。

ルフィにぶっ飛ばされて無惨に八つ裂きになった敵というのは例がないが、不死身の肉体対策に「覇王色の覇気」を込めることとロキの雷撃を加算した威力をいちいち計算しなかったんだろう。

追い打ちでロキに踏み潰されたけど、どうせここまでやってもゆっくりと再生するんだろうしな。
こいつは「もう殺してくれ」と懇願するまで、とことん痛い思いをさせればいい。
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ロキの巨体とその攻撃の凄まじさにMMAたちが逃げ惑う。
まぁ、こいつらを一掃したとて、キリンガムは何度でも生み出すことができるそうだが、恐怖を具現化したはずの化物が逆に恐怖におののく様子を見る限り、子どもたちは化物よりも明らかに強いロキの“ニーズホッグ”を怖がっていないし、もうMMAを生み出す源泉がなくなってしまっている可能性はあるよね。

その圧倒的な力を、軍子の眼を通して目の当たりにしたイム様は・・・

ニーズホッグに何かを感じる。
なにやら怒りの眼差しっぽいな。
その昔、ニーズホッグは「太陽の神」と対立していたというので、ひょっとすると昔はイム様側の戦力だったんだろうか。それがジョイボーイの再来たるルフィと共闘して立ち塞がるならそりゃ腹も立とうというものだが、はて・・・。
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前述の通りMMAはおそらく片付いた。
次に倒すべきは、キリンガムとイム軍子。あとドリブロ船長ズをどう取り扱うか。そして図書館と学校の火を消さないとね。軍子が自我を取り戻さない限り、ブルックとの因縁は明かされないかなぁ・・・
さぁ、誰がどこに対応するのか、盛り上がってきたよ!