ONE PIECE FILM Z 観てきた
新世界に現れたネオ海軍。
手段を問わず全海賊を根絶やしにする是を掲げた
「ゼット」と名乗る元海軍大将ゼファー率いる組織。
ひょんなことからゼットと出会った麦わらの一味も標的とされ
事態は、海軍・ネオ海軍・麦わらの一味 三つ巴の様相に。
さらに、海軍を離れた青キジが影からその動向をうかがい
新世界消滅の危機をかけた運命戦が行われる。
ストーリーを詳しくは追いませんが、ネタバレ全開ですので、
これから観に行く人は読まない方が賢明です。
僕はTV放送のアニメ版があまり好きではないのでほとんど観ません。
劇場版は、いつもならワンピとしてではなく
オリジナル作品として楽しんでいるのですが、
オダッチ制作総指揮で、新世界編初の劇場版。
しかも、まだ本編で明らかにされていないネタが出てくるとあれば
観に行かないわけにはいかないでしょう。
ですから、半ばネタを拾う目的で観にいったのですが
物語も想像以上に面白かったです。
オダッチがプロット立ててるだけでここまで違うものかと思いました。
バトルシーンは、150点
オダッチが漫画で描くよりも表現力が高いと思いました。
普段のTV版のアクションがあまりにもヘタレなことも高得点の理由ですが
これまで観た劇場版のどれよりも「ワンピらしい」
オダッチが伝えたいであろう動きを高いレベルで再現した
良質のアクションシーンでした。
それでは気になった点を箇条書きに。
・全体通して、おっぱい揺れすぎ
ナミが小さくなることを強調するための表現だと思うが・・・
逆にロビンは18歳のピチピチ感が足りない。
・黄猿が「昔から相性が悪かった」というのは
どうやらボルサリーノは他の海兵たちと違い
ゼファー先生を尊敬してないみたい。
軍議での物言いを見ている感じでは
「ネオ海軍、正義の名のもとに全滅じゃ」
サカズキにも迷いはないようです。
・ゼファーの腕を切り落とした海賊は
ドフラミンゴじゃないかという意見をネットで見たが
ここ1年で七武海に加盟したらしいので、どうやら新顔のようだ。
現在の七武海はドフラミンゴ、ミホーク、くま、ハンコック、
あと新加盟のローとバギー(?)
まさかバギーの仕業なわけはないし、残りの一人が下手人と思われます。
・アインに対してゾロが自ら相手を申し出たこと
サンジはその抜け駆けに不満な顔をしたが
これは、アインを剣士と認識したこともあるが
サンジでは倒せないという判断あってのことだと思う。
原作リアルタイム組の僕はいいのだが
今劇場版を見た原作未読の子どもたちが
TVでパンクハザード編を見るに当たって
vs.モネ戦のゾロの弱点のくだりで興ざめしてしまわないか少し心配だ。
・ブルックのアップがちょっとかなりウザい
・ガードポイント・チョッパー戦車がかわいい
・フランキー・ラディカルビーム強すぎ
・サンジのライターが、オダッチがエス・テー・デュポンとコラボした
「Sleeping mermaid」ライター。原作にも出てたのは知らなかった
・篠原涼子ヘタすぎ
・車椅子の婆ちゃんと孫娘二人は一瞬だったな・・・
出した意味あンのか?
TVの映画連動エピソードのキャラかと思ったらそっちには出てなかった。
ひょっとしてNOTTV限定の方に出てるとか?
・ポスター最上段中央の段ボールが何だか分かった
ゼファーが子どもの時夢見た正義の味方の姿。
今のゼットのサングラスもモチーフはここから来ている?
・原作691話の海兵集合イラストは
ゼファーの同期としてのガープ・センゴク・つると、
その他は教え子としての海兵たち(すなわち全員新兵時代)という意味だった。
→すべての海兵を育てた男
だからゼファーが教官をやめた4年前以後に海兵になった
コビーやヘルメッポ、ジャンゴはいない。
たしぎがいないのもそういうことなんだろう。
・一度目の対決では
「麦わら帽子、お前は何故に海賊などをやっている?」
「海賊王になるためだ!」ドン
ガープの孫だと分かったら「せいぜい生きのびろよ!海賊王ー!!」
→見下してる。殺す気なし。
二度目の対決で、ロジャーの麦わらをシャンクスから託された事を知る。
「あいつも罪なことをする」
中途半端な夢、中途半端な実力で、
軽々しく海賊王を口に出す事の愚かしさを戒めるため帽子を奪う。
「この麦わらも古くなったな・・・
おれの手で大海賊時代と共に葬ってやろう」
これは明らかにロジャーを思い出して言っている。
あの時代は海賊にもまともなヤツが居た・・・
→帽子を葬ることで、古き良き(?)時代への決別をしようとする。
ルフィのことは眼中になし。
三度目の対決
いまでは、ろくな信念もなく軽薄な海賊が筋の通らない社会悪となり
それを「夢を追っている奴ら」と見ることがもはや出来なくなり、
自らの体験と海軍への絶望から、
自力で海賊を全滅させる修羅の道を選んだゼファー。
しかし子どものように夢を目指して真っ直ぐなルフィに
自分が「正義」を求めたきっかけを思い出し
自らの行いの矛盾を自戒した。
「やりたいようにやる、か・・・ならば、おれもそうしよう!」
「おれも我が人生全てを懸けて、お前の信念を砕いてくれよう!」
BGMなしのガチンコバトルに痺れました。
・ラストはこの戦いを外から見ていたクザンのセリフ
「男が自分の人生に、一本筋を通して逝ったんだ・・・
かっこいいじゃねェか!」
クザンいいところ持っていきまくりでした。
海軍というしがらみがなくなり
自らの考えで自由に行動するクザン。
敵にまわすとすごく手強そうですが、
今回は恩師の行く末を見守るために参戦しただけで
どこかの組織に属しているとか
何か目的があって世界を旅してるとかではなさそうな感じ。
今後クザンが本編にどのように絡んでくるのか
非常に気になります。
ちなみに、劇場特典の「海賊の宝袋」
ゴムゴムのなりきりスタンプは、1番オールマイティ
ワンピートレジャーワールドの封入カードは、PR-01「ゴムゴムの火拳銃」
千巻のスクラッチは「はずれ」でした。
Comment
今日発売のジャンプによると、エンドロールの幼少期キャラに本編未登場キャラがいるらしいですね。
確かに、誰だかわからないのがいたんだよなー・・・
エンドロールの為だけにもっかい映画観るのはさすがに無理ですし。
海楼石は直接触れなきゃ能力者でも能力などで壊したり普通に対応出来るはず、青キジなら凍らせて使えなくしたり
能力者の力の大半を奪うだけでヤミヤミのように触れてる間能力がまったく使えなくなるわけじゃないので手錠、檻や網、鎖など自身の動きが制限されるものじゃなければじゅうぶん対処出来ると思う
海と同じエネルギーを持つといっても海と違い溺れたりするわけじゃないから体は動くし
銃なら、銃自体を使えなくする・弾に当たらない・弾を能力で止めたり弾いたり等々
ヒエヒエは弱点のはずの海も凍らせとられるし、オペオペのルーム内に軍艦や海の一部が入っててもルームは別に消えなかったし逆さに入れ替えたり出来てたので能力者自身の体にさえ触れなきゃどうとでも出来…る?
えー、まずスクラッチご愁傷様です(涙)。って、この記事いつの間に!管理人さん、ついにZについて語られましたか!いやぁ、やっぱり目の付け所がいいですね。ダンボール、黄猿の見解や七武海の新顔説は思いつきませんでした。管理人さんの解説があれば、解読書は不要ですね!?
で、↑海楼石グッズブームは私も反対です。でも、最後ルフィは、ビシバシZの腕殴ってたんで、覇気がその対抗策になるかもしれませんね?
個人的に今回の映画、一言で言えば、“海賊と海軍は対極する関係ではなくて、表裏一体の関係なんだ”というのが強いテーマだったと思います。シンボルマークしかり、酒肴しかり、言動しかりです。Zは言いました。海賊は欲しい物を力ずくで奪うと。(これは持論ですが)海軍はその自由を奪う。そうして時代は繰り返されて来たと。どちらも相手のものを奪うという意味でやっている事は同じ、奪い、奪われ、奪い返す。ドフラが言うように、ただ強い方が正義と呼ばれてきただけ。ルフィはそこに新しい答えを持っている。ルフィは欲しいものを追いかけるけど、それは初めから誰のものでもないもの。麦わら帽子はシャンクスとの契りであると同時に“(目標への)道標”だと言ってました。束縛されてはならないもの。夢とか自由とか仲間とか信念とか。奪わないから、初めから、今も、これからも、ずっと誰のものでもある。海もその一つ。全てのものが、自由でいて調和していて一体化した状態を平和と呼ぶべきかどうかは別ですけど。ルフィのやっている事は、切り離されたものを元に戻し、型を外して全てがイーブンの状況を作ること。それがDの使命なのかもしれません。あの“海導”の歌は言います。海は、その歴史をずっと見つめて人間(に応え)を導き続けると。ちょっと商業的にカットやコンパクト化しすぎて不自然な所がありましたが、観客其々に強いメッセージを伝えられたと思いますよ!万歳!!そして管理人さんありがとう!!
海賊の宝袋もらえたんですね・・・うらやま
なるほど、いずれ海楼石と相反する成分とか出てくるかもしれませんね。「御都合主義」と罵倒する人たちが出るでしょうが。
映画で「加工が難しい」と言ってましたから、
原石で流通しても用途がないか、もしくはダイナ岩のように
独占管理とまではいかなくとも、軍が厳しく取り締まっている
という可能性はありますね。
海ろう石は数少ない貴重な鉱物なんですかね?
海軍軍艦の底面にはっつけたりしてるとなるとたくさんあるのでしょうかね すこし疑問
海ろう石拳銃や海ろう石刀とかいつかでてくるだろうと思っていたら、今回映画で海ろう石に拳銃弾がでてきましたね。あまり海ろう石グッズがたくさんでてきたらおもしろくなくなってしまいそうと危惧してます 貴重なものでなかったらフランキーやフランキー将軍の手とかも海ろう石をしのばせておけばいいのにっておもってしまいます。
海ろう石にもなにか弱点があるといいのに。火に弱いとか。
↑ やはり同期でも教え子でもないからじゃないでしょうか
そういえば連動表紙にコングさんがいないのは何故だろうか…
くそっ、映画はDVDで見る派だけど、紹介がうまいから映画館で見てみたくなってしまうw
最高戦力の1人、大将”青キジ”が抜けた穴を埋めるために世界政府が取って思わぬ力を得た策とは元大将ゼファーを圧倒して腕をも切り落とした海賊を七武海に迎えたことでしょうか?それとも白くま?それかまさかシーザーは四皇の1人と知らされていたけど、実は政府が裏と繋がりドフラから”スマイル”を流させゾオン系の軍団を作ってたのは政府?
しかし”黒腕”のゼファーという通り名…映画の最後はルフィも黒腕状態だったしスモーカーやヴェルゴといった武装色の覇気の”硬化”が使えるやつはみんな黒腕になるような…
しかも3戦目はルフィ海楼石の腕ガンガン殴って触れてたのにまったく効果を現さなかったのとかいろいろ細かい部分で突っ込みたいことはありましたが…
今週号の左上 カイドウ説も、もっともですが「Z」を観れば謎の新七武海かもしれないですね。いかにもゼファーの部下を皆殺ししてしまいそうな悪人のようにも見れます。
また別な話ですがゼファーの洋酒が、海賊なら「ラム酒」であるけど、無敵艦隊のスペイン産「シェリー酒」だったという設定にも尾田先生の気配りを感じました。いかにもゼファーっぽいです。