コミックス 11巻03章~08章まで。
エイジャの赤石を賭けて!
ジョジョ対ワムウの!
原作では近くのザコに訊ねるものの答えはもらえず
フェア精神を重んじるワムウが口を開く。
本作ではこのくだりが相当簡潔化されている。
迫力ある動きを静止画で表現しなければならない漫画だからこそ
ジョセフのセリフやモノローグを通じて
読者に戦車戦の過酷さをうまく補足し伝えていたが
アニメではそれを動きで表現できると踏んでの削除と判断してみよう。
スタートでなぜか出遅れたワムウ
その原因は
ジョセフが自分の戦車の足元の瓦礫を片付けるフリをして
ワムウの戦車の車輪に細工をしたからなのだが
いくら全員が月を見上げている隙に・・・とはいえ
これほど大きな仕掛けをすればワムウに気付かれるだろうという考えで
仕掛けの大小を変更したと考えられる。
これならば、自分の戦車から排除した石を
抜群のコントロールで放り投げ、
こっそり積み上げたと捉えられないこともない。
しかし、車輪の前後を挟むように瓦礫(石コロ?)を置いてあるけど
スタートの勢い、
ワムウの戦車が数十cmほど動いたように見えたのは何だったのか
さらに、150馬力の吸血馬が二頭もいて
これしきの障害が越えられないというのはなんともオソマツな話。
「絵」と「文字」で表現しきれない部分を
「動き」と「音」で補足できるアニメ。
原作よりも『・・・?・・・』な表現になるのはなんとかしてくれ。
それが、喧々囂々と思慮を尽くした末の結果なら尚更だ。
1周目第一コーナーの武器「大型スレッジハンマー」
ハンマー自身の重さと接触スピードによる衝撃で
あわや取り損なうところを小指のピアスのおかげで取りこぼさず。
このピアス実は原作では
はめるとき左手だったのだが、ハンマーを取るときには右手に変わっている。
アニメではそれを見越してか
前回21話ではちゃんと右手小指にはめていた。ここは素直に感心。
息をもつかせぬ w いくつかの攻防はほぼ原作通り
説明するとしらけるので割愛するッ
数千年の実績が裏づける自慢の必殺技を破られたショックから立ち直るため
この行為は、一流のアスリートが行う「スイッチング・ウィンバック」
という精神状態の切り替え術と同じものと解説された。
しかし、軽くググっても見あたらなかったので
ひょっとするとジョジョオリジナルの用語なのかもしれない。(民明書房 参照 ウソ
おめーの次のセリフは「決闘を侮辱するなJOJO」
勝利を確信した刹那
ワムウの胸の穴から腕チョンパ
これは、単に首を絞めているのではなく
原作ではジョセフの首と同化することで外れなくするというオマケつき。
ワムウの執念
そして命を賭しても勝利を掴む使命感と戦いへのリスペクト
我が風の最終流法『渾楔颯こんけっさつ』!!
スピード感と迫力あふれる攻防、
ワムウ戦に相応しいすばらしい出来でした。
次回、ワムウ戦決着!「風にかえる戦士」
「ついてるネ、のってるネ」はさすがに使われなかったネ。
注)
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」 のレビューは
コミック版との比較をしてみようというスタンスで書いています。
決して原作マンセーな人ではありませんし、アニメスタッフに喧嘩を売るつもりもありませんが
思ったことは言うというブログ自体の姿勢を崩すつもりはないので
ファンの方には、しばしば不愉快な思いをさせることがあると思います。
それについては、何というかもう・・・ご了承ください。