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ONEPIECE 708「曲者達のコロシアム」

Bブロック予選
善戦する者、機会をうかがう者、強さを見せつける者がいれば
当然、力及ばず敗北する者がいる。
ひとり減り、ふたり減り、残すところ30人余り。
・・・ぶっちゃけ、さっさと終わってほしい。
そんな中、地道に、愚直に勝利を積み重ねる男がひとり。
魚人格闘家ハック
みたところまさに「愚直」
飾る言葉もない。夢を語る仲間もいない。
ただ強さを追い求めることの中にしか自らの指針を見いだせず
強さを極めること、研鑽することでのみ自らを表現し
その後に正しい答えが出ると信じる純粋すぎる格闘家。(たぶん
魚人族の過去と現実、
オトヒメやタイガー、ジンベエの苦悩も充分に知ったうえで
ただひたすら拳を突き出すことにしか解を求められない
「Don’t think. Feel.」を追求する余り
右脳が退化したとしか思えない悲しい男は、やはりかませ犬でした。
バルトロメオがその強さの片鱗を見せ始めた。
防御なのか、カウンター攻撃なのかわからない。

仕掛けたハックの”四千枚瓦正拳”は、その己の破壊力に敗北する。

魚人空手の真髄は水の制圧とジンベエは言います。
ワダツミの巨体を止めた“七千枚瓦回し蹴り”
水の波動を使っているのか超強力な発勁“無頼貫”
ジンベエの卓越した達人の技と比較すると
ハックの技はただ腕力に頼った、拙い力業に見えてならない。
残念ながら格が違いました。
一方、ガープへの積年の恨みを孫のルフィで晴らすと

見る間に怒りゲージを溜めていく、花ノ国の生ける伝説。
一見して温厚そうに見えるドン・チンジャオ
花ノ国とはまず間違いなく中国をモデルにしており
“老師”とか”仙人”と呼ぶに相応しい風格は
精神の昇華具合も達人の域かと思いきや
個人の恨みを他人で晴らすという、理不尽な思考回路
因縁を付けられたルフィを庇ったり
礼は入らぬと固辞したり
孫達の方がよっぽど精神修行ができた格闘家に見えます。
彼らには「真の目的」なるものがあるようで
それが何なのかはまだ分かりませんが
狙いが「メラメラの実」であるならば言葉を濁す必要はないわけで
何か別の目的を持ってこの大会に乗り込んできたと思われます。
根拠はないが
SMILEの秘密を探りに来ているか、もしくは
ドンキホーテファミリーの誰かを殺しに来ているんじゃないのか。
とにかく、ルフィと同じ方を向いて闘う伏線だと思います。

ドン・チンジャオは、その昔、ガープに殺されかけたといいます。
かつてのガープは海賊達にとって”悪魔”そのものだったとも。
モンキー・D・ガープ
非能力者にして、ゲンコツひとつで海軍中将までのぼり、
大将への昇格を幾度となく拒否したという伝説の海兵。
その強さが折紙付きなのは言うまでもなく
年老いてなお前線で活躍する、現場&実力至上主義。

第0話ではロジャーと聞けば、何より現場へ飛んでいく姿が描かれ
センゴクとのタッグで、シキを相手に
マリンフォードを半壊させるほどの戦いをしましたが
「悪魔」という表現からは、単に強いというだけでなく
無慈悲で残酷で情け無用であるようなニュアンスが感じられ
現在ある情報からは
ガープがそんな風だったようには、僕にはどうしても思えない。
海賊の道理が通用しないというだけの一方的な意味で「悪魔」と評したなら
それはただの逆恨みというもので
チンジャオ自身の格を下げることに他ならない。
これは、僕が知らない若い頃のガープは
自分の強さのみを頼りに正義を執行する
血も涙もない男だったと考えた方が理解が早い。

子供のころのガープ
宝箱を手にしているところから正義漢だったとは考えられません。
そして、やっていることはエースにそっくりです。
エースが己の出生を呪ったように
ガープもまた”D”の宿命を呪ったことがあるやもしれません。
自分の強さを頼りにどこまでも駆け上がる無鉄砲。
若い頃のガープとはそういう男だったのでしょうか。
いつの頃からか、”D”であることを受け入れ
海軍の側で、また内部でできることを模索、実行しているような気がします。
いろいろ思うことがありますが、
長くなるのでこれはまた別の機会に・・・。
余談ですが:
キャベンディッシュが持つ世界屈指の名刀
「デュランダル」
細身でしなる刀身、美麗な護拳はレイピアのようでもあるが
おそらくはサーベルの類。
西洋のカタナが「名刀」として登場するのは
初めてではないでしょうか。
ここでふと思ったのは
たしぎが憧れる数々の名刀
最上大業物12工、大業物21工、良業物50工とは
いわゆる日本刀のことのみを指しているのではないかという事です。

名刀が悪事に使われるのが許せない。
腕を磨いて悪党の手にある「名刀」を集めて回ることに命を賭ける

というただならぬ情熱を見せながら、
たしぎがそこまで拘るのは、おそらく日本刀に限ってのみ。
この時点でもイッポンマツの店には

カトラス、レイピア、サーベル、スォード、
洋の東西を問わない数々の武器が陳列されており
たしぎの狭了な知識でも
「カタナといえば日本刀」としか考えられなかったハズはありません。
また、
名刀が欲しいのではなく悪党の手にあるのが許せないだけ
と言ってはいますが、
それが名刀であろうがなかろうが、
悪党の手にあれば悪事に使われ、被害者を生むのは
なにもカタナに限ったことではないし
何を使おうとも悪事の結果はさほど変わりません。
やはり、たしぎは
なんだかんだ理由を付けてカタナを収集したいだけなのです。
独特な鍛冶製法により、
装飾ではなく、刀身そのものの美しさが芸術品の域に達する
他に類を見ない刀剣類といわれる日本刀。
たしぎは単にその美しさに魅入られたマニアなのであり、
強さを求めるのもその収集を実現するために他ならない。
きっとゾロに微笑みかけたのも
相手が悪党じゃないのなら、友達になっておけばいつでも見せてもらえる
とかそういう欲望が脳裏をよぎったに違いありません。
自分の非力さが泣くほど悔しかった
たしぎの正義は、いったいどこにあるのでしょうか。
・・・というのは、僕の思考が穿ちすぎか・・・。

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