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宇宙戦艦ヤマト 2199 #13 異次元の狼 

旧作の第17話および、「宇宙戦艦ヤマトⅢ」第14話に相当

ドメルがバラン星に到着
銀河方面作戦司令長官として着任した。
旧作15話では兵員総出で迎え入れていたが
意外とあっさりしたお出迎え。

先任ゲールの下品な金満趣味に全力でケチを付ける
やや傍若無人な交代劇はカットされていた。

その頃、謎の敵からの攻撃を受けたヤマトは
原始恒星系の星間物質に身を隠していた。
姿の見えない謎の敵、

それは亜空間を航行する次元潜航艦 UX-01(やっぱりUなんだw
前回、ドメルがディッツに貸与を求めていた特務艦だ。

率いるのは「猟犬」ヴォルフ・フラーケン中佐
このフラーケンと次元潜航艇、
実は「宇宙戦艦ヤマトⅢ」からの出張出演である。

「Ⅲ」では、10艇ほどの艦隊で登場し、
そのトリッキーな戦術でヤマトに完勝した、
シリーズを通しても稀有なキャラクターである。
本作では1艇のみの登場だが
これらの技術があればヤマト攻略なぞ造作もない”ハズ”なので
アドバンテージを減らすために1艇のみ、しかも
総統の運用許可がないと動かせない特務艦という
ガミラスの中でも他にない特殊な戦力という位置付けになったようだ。
フラーケンは「Ⅲ」での風貌を引き継いでいるものの
「ガルマン・ウルフ」の愛称はおそらくドメルとかぶるため「猟犬」に変更され
よりワイルドな物腰に、部下達もかなり柄の悪いまさに独立愚連隊のような様相だ。
僕はこのフラーケンにどうにも既視感があるが
存在すらまったく忘れていた「Ⅲ」のフラーケンではない。
TV放送版の冒頭ナレーションも担当する
中田譲治が声を充てる宇宙の愚連隊のリーダー。
この髪型、口髭・・・
サー・カウラーやん!
少し余談になるが、
フラーケンのモチーフは「超新星フラッシュマン」に登場した
暗黒のエイリアンハンター、サー・カウラーに間違いない。

中田譲治が顔出しで演じている
スーパー戦隊シリーズ屈指のライバルキャラのひとりだ。
カウラーが好評だったため、
中田は次々作の「超獣戦隊ライブマン」では敵組織のボス役に抜擢され
(ま・・・こっちは微妙だったが・・・
また、キャラクターデザインをした出渕裕(本作の監督)は
サー・カウラーを気に入り、
彼を元としたキャラクターを後の自身の作品に何度か登場させている。
本作でもフラーケンの再登場に当たって
これはもう中田譲治に頼む以外考えられないと思ったそうで
数少ない決め打ちキャストのひとりだそうだ。
たしかにこの粗野な感じ、かつてのヤマトには居なかった個性は
サー・カウラーをベースに出渕の頭の中で完熟した
新しい魅力的なキャラクターとして出来上がっている。
話は戻って

ついに倒れた沖田艦長
旧作でも17話で緊急手術となった。
不安を隠せないクルー達。

死ぬかもしれない沖田艦長をよそに笑みを浮かべる伊東については
数話先でまた触れます。
宇宙放射線病とやらがどういう病気なのかよく分からないが
外科手術によって、今しばらく働ける身体にするという意味が
よくわからない。

まぁそんなことより艦長・・・帽子・・・
本作では、艦長の病気は宇宙放射線病ではないので

なにやら病巣を取り除くような術式が行われた。
手術は成功。・・・それはいい
しかしまだ厳戒態勢が解かれていないのに
CICから誰かひとり艦長の様子を見に行く、それが戦術長って・・・
どう考えてもおかしい。

そして思った通り、前回の艦長の言葉を思い出し
間違った命令には立ち止まり自分を貫く勇気が必要
結局また感情の赴くまま刹那的な独断専行でシーガル発艦

うん・・・まぁ、自分発案の危険な作戦を無断で強行するにしても
戦術長自らってのはないよね。無責任極まりない。
しかも、甲板員3名も巻き込んで。
真田さんも島も、こうさせるために
艦長の所へ古代を行かせたとしか思えない。
ま、真田さんニヤリとしてるから、本心ではそうだったんだろう。

で、いよいよヤマトの場所を特定した次元潜航艦が攻撃を開始。
しかしこれ、なんでもっと寄ってから撃たないの?
ってか、そもそも前回ラストの初弾で仕留められないのがおかしい。
隠密に極近距離から最大火力で攻撃すればイチコロだろ。
火力が足りないなら用意しておけば済む話。
一撃当てただけで星間物質の宙域に逃げられるのも
初手を仕掛けたタイミングの計り違いとしか思えないし
フラーケンかっこいいけど・・・無能なんじゃね?

結果として、古代の作戦が功を奏し潜望鏡を破壊

若いモンの頑張りでなんとか切り抜けましたよ
って・・・古代お咎めなしなんかーい
次回:EDの魔女登場。完全オリジナルエピソードですよン

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