ONEPIECE 726「リク一族」
ドクロマントに仮面をつけた
謎の(元)剣闘士リッキーの正体は
レベッカの祖父、リク王でした。(正確には元王)
それに気付いたのは
忠義に厚いドレスローザ軍隊長タンク・レパント。
タンクといえば予選Bブロックで
一国の軍隊の長でありながら、ダガマ(他国)の戦略に乗ったことを
ベラミーに責められていましたが
そもそもタンクが仕えるべき国王はリク王ひとり。
ドフラミンゴの下では忠義もへったくれもないのはもちろん
「金が敵の世」というのは
かりそめの栄華に酔いしれるドフラミンゴの治世を揶揄する一方で、
真意はドフラミンゴの配下であるベラミーを欺きつつ
有事の際に役に立つよう、財を貯えるつもりだったのかもしれません。
というのも、彼は
”ヴィオラ”を見守ることでリク王への忠節を貫いていたからです。
ヴィオラ・・・人の名前ですよね。
ってか、ヴァイオレットの愛称(もしくは本名)ですよね?
721話のレビューで少し書きましたが
ヴァイオレットがリク王の一族(もしくは縁の者)であることが
ほぼ確定だと勝手に思っています。
(ヴィオラが本名だったらスカーレットとの繋がりが希薄になるけど…
花ノ国の「八宝水軍」現棟梁のサイが拉致られ
なんとオモチャに。
攫ったのも、その後命令しているのもトレーボルですが
こいつが人をオモチャに変える能力者かどうかはまだ不明です。
「ベトベト」とか「ねちょねちょ」と繋がりにくいので
たぶん別人の仕業だと思います。
その頃、お花畑で語られるトンタッタ族とドンキホーテ一族の因縁。
遙か昔、ドレスローザの王ドンキホーテは
安住の地を求めていたトンタッタ族を言葉巧みに懐柔し
その実、彼らを奴隷として使役し、
彼らが産みだす富を吸い上げることで栄華を極めた。
その後、世界政府の誕生とともにドンキホーテ王はドレスローザを去り
誕生した新たな王がリク王。
初代リク王はトンタッタ族に深い謝罪と、手厚い償いをし
隣国ともトンタッタ族とも友好的な関係を築き
貧しいながらも笑顔の絶えない素晴らしい国を作ったそうだ。
10年前も、リク王は最後まで国を守ろうとしていたが
国民たちはその真相を知らず、ドフラミンゴの言うままに
リク王を恨みに思っているという。
酷いことをした謝罪と賠償
現在の謂われのない誹謗中傷
真実を知る術を持たず「恨み」の感情を植えつけられた国民たち
日本とどこかの国の関係を思い出させるキーワードが散見されるが
いろいろややこしいので放置しよう。
ここで気になるのは、やはり空白の100年。
ドンキホーテ王家によるトンタッタ族最悪の「奴隷時代」は
遙か昔から900年前まで続いたという。
そして800年前に即位したリク王は、
過去数百年のトンタッタ族への所業を”大人間”を代表して深く謝罪し
両者の関係は著しく改善された。
“空白の100年”に何があったかは知り得ない。
全世界的に”空白の100年”の記録は抹消されているし
知ろうとする行為そのものが世界政府に禁じられているため
知る術が残されていないのだと思うが、何かおかしい。
ドンキホーテ一族がドレスローザを去り
リク王によってトンタッタ族の地位が向上したのは800年前。
“空白の100年”の記録がないのなら、
「奴隷時代」が900年前で終わった、とするよりも
ドンキホーテ一族が去る800年前まで続いていたと考える方が自然である。
にも関わらず「900年前まで続いた」と断定しているのは
900年前時点でトンタッタ族の奴隷時代は明らかに終わっていたということだ。
しかしながら”空白の100年”のことはわからない。
900年より以前のことも、直前・直後も克明に記録されているのに、
“空白の100年”のことだけが都合よく
きれいさっぱり記録・記憶されていない。あまりにも不自然だ。
これはポーネグリフを紐解くような、つかみ所のない話ではない。
トンタッタ族にしてみれば自分たちのことなのである。
口伝することもできるだろうし、記録に残らないはずはないのだが、
それが「とにかくわからない」とされているのは
今シリーズで”空白の100年”を深く追求するところまで
物語が及ばないことを意味しているのだと思う。
残念だが、待つしかない。
ドフラミンゴとの決着も、おそらくは今シリーズではつかないのだろう。
あ、それからオモチャの兵隊は、やっぱり
レベッカの父親ね。
この人は王位に就いていなかったし
10年前の事件より前に
スカーレットとレベッカはすでに貧しい暮らしをしていましたから
リク王とオモチャの兵隊の間にも何某かの確執があるものと思われます。
余談ですが:
愚直な脳みそ筋肉の格闘馬鹿だと思われた魚人空手師範のハックが、
意外や、潜入捜査員だった事が判明。
誰の差し金かはまだ分かりませんが
誰かの腹黒い野望に荷担するような男には見えないので
可能性があるとしたら、海軍、ジンベエ、革命軍あたりが有力かと。
電伝虫から漏れ聞こえる口調からは、
相手が女性である可能性も考えられるので、
現在逃亡中で再起をうかがうボニーという線も捨てがたいなぁ・・・
大穴でビビというのもアリかも。
Comment
個人的には兵隊さんがわざわざ「実の」父親、と話してるところが気になりますね。いったいいつオモチャにされたのだろう・・・。
ところで、オモチャに変えられると途端に記憶から忘れ去られるのでしょうかね? チンジャオ達がサイを覚えてるかどうかで分かりそうですが。
次回が気になりますなぁ。
魚人海賊団は今マムの傘下ですからカイドウの戦力を削ぐ為工場潰しのためにマム側の多分あの三つ目女辺りがハックを送り込んだと予想
ジャンプで読みましたが、ドレスローザの小人は、植民地支配による搾取がテーマっぽいですね。オモチャの方は独裁政治(フランス革命?)かも。
どちらにもレジスタンスが関係してきそうなので、革命軍あたりが、絡んできそうですね。
というかヴィオラってすみれの学名らしいですよ wikipediaで見ました。
ハックの話し相手、ボニーとはちょっと口調が違うような
革命軍はありそうですね~
いろんな勢力が集結してますし、ハックは「拳を交わす友好の道」「闘い続ける」とか言ってましたし
ヴィオラのヴァイオレット説は藤虎の時に似てますが
今回は素直に読者の予想通りになるのでしょうか?
ハックの会話直後のコマに描かれてる謎の人物ですが
マントらしきものが見えるのでキャップマンに思えます。
でも、Dブロック棄権者で
カイドウの部下だったらもっと興味があります。
取引継続に不審を抱いて一人ぐらい
偵察人送っていてもいいはずなんですけど。
関係ないかもしれませんけど昔中田英寿が在籍していたフィオレンティーナというチームは紫を基調としたチームなのですが、そのチームの愛称がヴィオラです。
由来はわかりませんけどヴァイオレットと繋がる可能性は十分あるのではないでしょうか
viola(ヴィオラ)はラテン語で紫ですよ。
あと伝伝虫で話すハックの直後のコマ描かれてる足が誰なのか気になります。
なるほど、ハックの話し相手がボニーやビビだったら面白いですね!
自分が読んだときは、口調からなんとなくイワンコフかと思いました。
それと上の方のコメントを受けてですが、シュガーはSMILEの製造に必要な物質?甘いものを与えると悲しい顔が笑顔になる、という意味にかけて、SADにシュガーを加えるとSMILEができる、というのはどうでしょうか。
コミックを買いましたが、
ノーランドが訪れた400年前に、
トンタッタ族を苦しめていた
大人間というのは、ドフラミンゴファミリー
ではないのですね。
あと、「シュガー」は何を指しているのかな。
それは興味深いですねェ
情報サンクスです!
昔のヴィオラ奏者で、レベッカ・クラークという方がいらっしゃいます。ジェンダー認識で、偽名を使って作曲してたそうなので、元ネタかもしれません。