ONEPIECE 774「トンタッタ族戦士長 レオ」
ブルックに斬られ、ナミに黒焦げにされたとはいえ、
五体満足でドフラミンゴの元に帰されたジョーラ。
しかし747話の、戦況の仕切り直しの場には、その姿がありませんでした。
ディアマンテの指示で工場の入り口を警護する
マッハバイス、セニョール・ピンク、デリンジャーはともかく、
この間ジョーラに何か別の任務が与えられているような描写もなく
「あれでリタイア(フェード・アウト)ってこともないだろう」と、
僕は考えていましたが
やはり影で動いていたようです。
敗北した幹部や負傷で戦線離脱した兵士たちをこっそり回収していました。
そこでようやく登場
憎らしくて、ワガママで、イジ悪で、気紛れで、怒りん坊な
トンタッタ族のマンシェリー姫。
「ドフラミンゴが欲し、今はドレスローザの人々にこそ必要な力」
と称された彼女の能力は「チユチユの実」のヒーリング能力でした。
2000人いるらしい下っぱが、倒れても倒れても再生されて来るだけでも
大概うっとおしいのに、
苦戦の末ようやく打ち破った幹部たちまで無限に蘇るのでは勝ち目はない。
あわや復活か!というところで
カブさんとレオの活躍でそれをなんとか阻止。
マンシェリー救出を成し遂げました。
さて、マンシェリー姫のこの能力。
生物の傷を治癒する力だといいます。
これは、BERSERKのガッツもポケットに入れておきたい、一家にひとり欲しい能力。
(いや、パックの妖精の粉に似てるかな・・・と
数字的な根拠は不明ですが
ウソップの「必殺顔面ビックリ箱」で気絶、2〜3日は意識が戻らないハズの
シュガーが目覚め、ルフィとローの前に現れたのも
マンシェリーの治癒能力によるものだったそうです。
おや?
生物の傷を治癒する力・・・
シュガーは、ウソップに死ぬほど驚かされ、意識を失いましたが
トンタッタの軍団にもロビンにも、もちろんウソップにも
傷らしい傷は受けていません。
そうです。シュガーが負った傷は「心の傷」なのです。
「チユチユの実」は心の傷をも癒やすというのでしょうか。
もし、それが本当なら凄いことです。
どんなに強力なベホマやケアルガ、世界樹の雫やエリクサーでも不可能な
「精神的な傷をも癒やす」ことができるのであれば
確かに「今ドレスローザの人々にこそ必要な力」に違いない。
しかし、どうでしょう。
マンシェリーの治癒能力で復活したシュガーは
ウソップの超超長距離マペット弾にトラウマを呼び起こされました。
これはすなわちトラウマを克服していないということ。
長い鼻の部下にビクつきイライラする様からも
克服はできないまでも、トラウマを潜在意識下に深く封印した
てな、わけでもないことが伺えます。
755話のレビューで書いたとおり
今のリク王たちに必要なこととして
「傷病者を癒やす」は予想の範疇、
精神的な傷をなかったことにできるのであれば、それは非常に有効なところ
しかし、表層的な怪我を治療し、疲労を回復するだけなのであれば
リク王にとっては、もっと大事なことがたくさん在るはずです。
少し腑に落ちません。
ま、とにかく
リタイヤしたかどうか疑問だったデリンジャーの脱落が確定したので
なんだか楽しそうで、もう放っておいて害はなさそうなセニョールを除けば
最高幹部たちだけが残っている形になりました。
キュロスよりも、ゾロが先に描かれるような気がします。
ルフィvs.ベラミー戦だけ、先にやるかもなぁ・・・
Comment
心の傷のケアはおつるさんがいますしね!