ONEPIECE 784「ギア4」
ギア4 「弾む男バウンドマン」
武装色で硬化させた筋肉を膨らませ
より固く密度の高い、されどしなやかでよく弾むゴムの身体に変化させた。
2年間の修行中に「パワー」と「スピード」のバランスを調整し
最適のポジションを編み出したルフィ。
効果音の「ゴイン! ゴイン!」というのは、
「ボヨン ボヨン」よりも固いゴムが弾む重低音と認識した。
正直、「ルフィすげェ!カッコイイ!」とは手放しに言えない微妙なブサイクさ
ではあるが、すべてを評価するのはドフラミンゴ戦が終わってからにしよう。
折りたたんだ腕や足が元に戻る凄まじいパワーが
その原理を計り知れないドフラミンゴを圧倒する。
そして・・・
ルフィの「ゴム人間」としての最も顕著な特徴は「伸びる」こと。
これまでのルフィの技は、ゴムが「伸びる」特性と「戻る」反動を利用したものだった。
そのゴムの特性、物理法則をも覆す
伸びて、伸びて、伸びて、打撃を与える新技
「ゴムゴムの大蛇砲カルヴァリン」
強い。
しかし、このギア4をここまで温存してきたのは何故だろう。
もちろん作品の見せ場としては絶好のお披露目といえる。
武装色の覇気や、アフターリスクが無くなったギア3
あとは耐用時間の制限なく今では当たり前に使えるギア2で、
難なく戦線を渡って来られたといえばそれまでだ。しかし・・・
ルスカイナ島の巨大な猛獣たちをねじ伏せる力として必要だった
ギア4の「巨体」と「弾力」。
まだ新しい技なので、使うための条件があったり
使用後のリスクがあるなんてことはあるかもしれないが、
魚人島でノアを破壊するときに何故使わなかったんだろうか?
あの状況ならルフィは出し惜しみなどしないはずだ。
なにか納得できる理由が欲しいところである。
その時はまだオダッチが考えてなかった…というのはナシだ。
余談だが:
ギア4で空を飛ぶルフィ。
ドフラミンゴは、
ギア4によるゴムの新特性「強化された弾力」で飛んだ、と感じたようだが
これは飛ぶというより蹴っている。「月歩」だ。
CP9は幼い頃からの過酷な修行の末、人間離れした身体能力を身につけていた。
ルフィたちは総合的な身体能力ではCP9に敵わないものの
サンジは脚力がもともと強いので「月歩」をモノにできた。と僕は考えている。
しかし2年前の時点で、
ブルーノの六式に反応し、順応していたルフィである
今では身体能力はかつてのルッチを凌駕し、
「月歩」くらい使えるようになっていてもおかしくはない。
「弾力」を利用することで、
ドフラミンゴですら一瞬見失う程の素早い動きが可能のようだが
これ、素のルフィでも飛ぶだけならできるんじゃねェの?
ただ・・・
飛ぶことができるということは、海に落ちるリスクが激減するということ。
これは主人公の設定としては「弱点」を残しておいてほしかった。
自由自在に宙を駆けるルフィを、僕は見たくない。
Comment
ギア4のモデルは、個人的には『仁王像』な気がしました。ポージングや煙の立ち方が仁王像の布に似ていますし。
あと、「仏敵を退散させる」門番としての役割が、仲間を守るための力を磨いたルフィに重なるような気もしました。なんとなーく、次の島「ワノ国」への伏線が張られているような?
単純に空気が沢山必要な技?だから、海中では使い難かったのではないかと思います。
私としては、弱点(傷跡)まるだしなのと、
ゴムが糸に勝てるのか(切断されやしないか)ということが気になります。
サブキャラのフランキー、バージェス、ピーカのような上半身ムキムキ&下半身細身ってデザインと被るのが個人的にイマイチです…ギア5はスーパーサイヤ人や尾獣化ナルトのような少年漫画の王道デザインに期待します
硬いゴム!!
確かに、なぜか奥の手をとっておくのは、
マンガや映画の常です。
ただ、ノアの大きさに対抗するのは、
ギア3が適切だったでしょうし、
例えギア4だったとしても、人がノアを
完全に破壊するのは無理だったのでは
と思います。
気になったのはゾロの発言。
鳥かごを斬って、また見せ場を作るのか
それとも錦えもんと、かん十郎を連れているので
ワノ国の技が出るのか。
ドフラミンゴは、自分自身が鳥かごに
ぶつかりそうになったら、
鳥かごを解除したりするのかな?
その上から目線…。
……。
ギア3初登場も一発目は左のパンチでした。
「骨風船」と「筋肉風船」
あえてかぶせている可能性はあると思います。
いつも楽しく拝見しています
細かい話ですが、ゴムゴムの猿王銃、大蛇砲とパンチ技で、ルフィにしては珍しく左腕から技を繰り出していますが、何か「漫画のコマの構図的に見やすい」以外に理由があるんですかね?
ギア4の仕組みに関わるとか…