Cogito, Ergo Sum

ONEPIECE 796「兵隊さんの決意」

 




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ルフィ vs.ドフラミンゴ戦から3日目
ルフィの強運を占う藤虎のサイコロに、ようやく「一」以外の目が出た。
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賽の目に運命を託した以上、それを違えることはしない。
これは藤虎の流儀。
なので、こうなれば、もう一切の容赦はない。
筋が通っているようにも聞こえるが、これはイッショウのわがままである。
本来の海軍の職務としては
そもそもサイコロに犯罪者の運命を賭ける必要などなく
問答無用でお縄にするべきだった。海軍とはそういう権限を持った組織なのだ。
海賊は絶対悪。それは例外ない大前提。
しかし、此度の責任の所在をうやむやにし、
さらに国民にとっては救国の英雄以外の何者でもないルフィたちを、
弱っている間に逮捕することは、正義以前に、人としてどうかしている
大将としての責務は果たす。
しかし、それは自らの流儀に則って執り行う。
今回の件においては、
ドフラミンゴを野放しにし、ドレスローザを上っ面だけの闇の濃い国に貶めた、
間接的とはいえ、政府及び海軍の責任は決して小さくはなく、
正義はルフィたちに在り、民意もまたそこにあるだろう。
自分の心と立場、組織や世界中の人々を裏切らない
イッショウ一流のガイドラインなのだろう。
さすがは、世界の不文律たる三大勢力図を破壊する気概の持ち主だけのことはある。
隠匿体質の世界政府や、真っ直ぐすぎるサカズキには、堪ったものではないな。
──渡世は因果なもの。
人生は思った通りには運ばない。
当たるも八卦当たらぬも八卦の人生なら、
サカズキに啖呵を切った上でルフィを取り逃がそうとも、
イッショウは、後悔することも面子を気にすることもないだろう。
ここでルフィに逃げられたら、ルフィとローを追い続け、
サカズキの言に倣い、逮捕が叶うまで本部支部に戻ることなく
新世界をさすらう覚悟がイッショウにはあるのだろう。
約束を反故にして海軍を去る男でも、またないのだ。
一方、ようやく目覚めたルフィは…
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ドレスローザを去る前に、やり残したことがあるようだ。
それはおそらく、
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レベッカの出生が偽って公表されたことに関係があるはず。
結果がどう出るかはわからないが、
納得がゆかない事は伝えずに去れないだろう。
「人を傷つけてはいけない」という亡き母の教えを、
耐え難い孤独と屈辱を噛みしめながらも10年間貫いた
こうと決めたら一歩も譲らないレベッカの気性は母親譲り。
スカーレットと同じドレスを着ていることには
僕は指摘されるまで気付かなかったが
明らかにレベッカとスカーレットを重ねあわせるように描かれている。
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レベッカ自身もまったく納得がいっていない。
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レベッカは兵隊さんと一緒に暮らしたいのだ。
父のように慕っていた兵隊さんが、本当の父親だった。
この願いが受け入れられないのなら、
王女の地位などレベッカには何の意味も持たない。
王家再建のため? 国民のため?
それで諦められるような気性ならば
そもそもスカーレットは
国民の目を欺いてまでキュロスと駆け落ちなどしなかっただろう。
レベッカの気性は母親譲り。
彼女の中で、もう答えは出ているはずだ。
はたして、ルフィも納得の結末が訪れるのか。期待は大きい。

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