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ONEPIECE 812「カポネ・“ギャング”ベッジ」


世界の甲板から -5億の男編- vol.6は
「ココヤシ村-よくもこんな悩ましい写真を手配書に!!-」

ナミの義姉ノジコとゲンさんは、相変わらずすぎるww
写真を引き伸ばして貼っている場所も前と同じだ。
ゲンさんは「駐在」という立場上、
ナミが海賊であることをおおっぴらに歓迎する訳にはいかない。

しかしナミが相変わらずナミらしく、ずるく、賢しく、そして美しく在るのなら
それは、今ナミが幸せである証拠と確認できる。
最初の手配書のときは「町の雑誌の記者」と偽って撮られた写真だったが
それがどのような媒体であれ、どうせ露出するなら笑顔で美しく写りたいのは、
ナミも、自分の近況を心配しているノジコやゲンさんに知らせる
格好の手段としてこの手配書を利用するくらい、
この2年で海賊としての肝が座ったことは間違いない。
まぁ、お二人ともお変りなくて何よりです。
本編:
ビッグ・マム海賊団からゾウに上陸してきたのは

モコモ公国出身であるペコムズと
最悪の世代のひとり、カポネ・“ギャング”ベッジ
それなりの腹を括ったサンジだったが
いきなり

家族やダチの命を救われた恩義にひれ伏すペコムズ。
それを「日和った」と怒ったベッジは
ペコムズを見限り、粛々とマムからの任務を遂行する。
ペコムズ氏は前回ラストの”引き”からすると、
ありえない活躍しなさっぷりなんだが、
ベポといい、人懐っこさと同族の結束はミンク族の特長なのか。
方やベッジは、もう「ルーキー」と呼ばれたのは
見た目通り、今や昔の風格。
カポネ・“ギャング”ベッジといえば、
最悪の世代の中では、僕的な印象としてもっともパッとしない男。
ペンギンか、はたまたマントメガネか、という”むさい”容姿に加え、

シャボンディの騒動からは真っ先に離脱しようとし、

新世界に入るなり船を失い、
久しぶりに登場してみれば四皇の傘下に収まっているという
あまり・・・というか、ほぼまったく強い印象もカッコいいイメージもなかった。
今回明らかになったその能力は

「シロシロの実」の城人間。
身体そのものが城塞であり、その内部には
兵隊のみならず、騎馬隊や砲台など、あらゆる武装・兵力を格納できる。

「兵力が違う」というのが決めゼリフであるように
物量にモノを言わせるなら、文句なくNO.1と言えるだろうが
ベッジ自身の戦闘力ではなく、その強さは格納している兵力頼みという
正統派の戦士やヒーローとかけ離れたスタイルは
僕的には、あまり好みではない。
しかしながら、多数の兵を統率し、

比較的弱い者を人質にとって交渉を有利にすすめるとか

ブラフで言うことを聞かせるとか
効率的な「数」の使い方を熟知している戦略は、
ある意味、組織の上に立つ器と考えてよい。
(まっとうな組織じゃなく、マフィアだものな・・・)
余談だが:
僕はアニメ版ワンピをほとんど見ないので未確認なのだが
ベッジのシロシロ起動時の「ワンダバ」
アニメではどうなっていたんだろう・・・。
冬木透風のBGMが男声コーラス付きで流れたんだろうか。
知っている方、教えて下さい。
〜閑話休題〜
そしてそのベッジが受けてきた、ビッグ・マムの指令とは
シーザーの捕獲と、なんと結婚式への招待だった。

新郎は、ヴィンスモーク家の三男サンジ、
新婦は、シャーロット家の三十五女プリン
だと。
まだ断定するのは早いが
このヴィンスモーク家の三男というのが、
麦わらの一味の“黒足のサンジ”その人であることは、まず間違いない。
サンジの出自とフルネーム発覚・・・ということか。
此度のサンジ失踪や、手配書の「生け捕り限定」について
サンジ=天竜人説や貴族説があちこちで予想されていたが、当たっていたようだ。
しかし僕的に気になるのは、むしろ新婦の方だ。
シャーロットとは、ビッグ・マムと同じ姓。
今回、ビッグ・マム名義で開くパーティの目玉企画がその結婚式なのだから
マムの娘と考えるのが妥当だろう。
「マムの娘」といえば、
ローラがそうではないかというのがもっぱらの噂だが
これもまだ断定はできない。
そう思わせておいて実は違うということも十分有り得る。
マムの娘は全員「〜リン」って名前の気もしてきたしな・・・。
ともかく・・・
なんだか、マムと和解するためのネタになりそうな要素が存外多くて、
逆に戸惑うわ。
対ジャック、対カイドウのための共同戦線を張ることになれば話は早いが
僕にはその展開は想像しにくい。
なぜなら

ルフィは四皇をすべて倒すつもりでいるからだ。
ルフィがそのつもりなのに
四皇と争わずに和解する道を、果たしてオダッチが選ぶだろうか・・・。
この結婚式が決まったのは、一週間前以降。
ドフラミンゴが陥落し、海軍大将が不始末を土下座謝罪するという世界的大事件と
麦わらの一味の手配書が刷新された後のこと。
サンジの「生け捕り限定」がこれに関係していないはずがない。
たとえばもっとも安易な例として
北の海でドンキホーテファミリーとの繋がりを失ったヴィンスモーク家が
次の後ろ盾を求めて、放蕩息子サンジを人身御供に差し出した、とか。

10才の頃には、すでにコック見習いとして民間船で修行していたサンジ。
確かに、庶民よりもやや贅沢に慣れた風ではあったが
たとえばサボのように、
貴族や社会構造そのものに対する疑問や反抗心があったようには見えない。
また、そのような動機で家を出たのなら
家を守るために我が身を差し出すとも考えにくい。
他にもっと重要な守るべきもの、または倒すべき相手がいるはずなのだ。
サンジの過去を紐解くに伴い
コックを目指すきっかけとなった事件や人物について描かれるのを待ちたい。

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