ONEPIECE 874 「キングバーム」
逃走する麦わらの一味にビッグ・マムが迫る。
ナミの機転とキングバームの頑張りで、なんとかサニー号が見えるところまで逃げてきた。
ママの左腕たる雷雲ゼウスを、もう少しでナミが籠絡できそうだが、おそらくそれは無理だろう。
「誘惑の森」はキングバームに従うが、それ以上にママの言葉は絶対だし、
ママの右腕プロメテウスは惑わされることもなく、裏切り者のキングバームを仕留めたので、一同は走って逃げるしかなくなった。
その頃サニー号には、鏡世界を介してすでに追手が先回りしていた。ママ自身が追っている以上先回りの必要はないのでは?という部下の疑問に、
ルフィが、近い将来ママを脅かす存在に成長することを危惧するカタクリは「念のため」とだけ答える。「念のため」などという不確定要素を匂わせる発言は、未来を知ることができるカタクリにもっとも相応しくない。どうやらカタクリには思うところがあるらしい。他の兄弟に言えない「将来」を見てしまったのかもな。
ところで、そのカタクリ。
ジャンプ掲載時の第863話では自然系ロギアの能力者と言われていたが、先日発売されたコミックス第86巻では
「モチモチ」の名前の捉え方にもよるが、「餅」の能力と、「モチモチ」した能力が想像でき、いずれにしても超人系が妥当ではある。自然系とした場合、他の並み居る自然系の皆さんと比較すると、あまりにも「見劣りする感」がひどすぎる。
しかし自然系と説明された以上、能力の向きから「デンプン」の能力かと僕は考えていた。
だが、以前865話のレビューに書いたように、「植物から採取できる自然の成分なのだから自然系」という定義であるならば、ゴムゴムの実だって自然系たり得るのである。
やはり「モチモチ」が自然系はないよね、となったのか、「ゴムゴム自然系説」が都合が悪かったか、理由は分からないがとにかく「モチモチの実」は超人系パラミシア。これはかなりスッキリした。
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一方、逃げるベッジにアプローチしてきたのはプリン。船に先回りすることもできただろうが、時間がないので追いかけたほうが早かったんだろう。
ママの「食い患い」を治めるためのケーキを作るには、シフォンの協力が必要。だが、当然シフォンは協力を拒否。もうママやこの国がどうなろうと構わないとまで言う。
しかしプリンは食い下がる「違うの!」
私の本当の目的もママやこの国のためじゃない! ママを止めなくちゃ…
鼻水垂らして迫真に迫るプリンの言葉。これは果たしてどっちだ。
演技力に自信があるプリン一流のシフォンを騙す芝居なのか、それとも兄姉たちに垂れた講釈が芝居だったのか。
これは、サンジの一点の曇りもない下心が、プリンの固く閉ざされた乙女心を氷解させたか、それとも下手に逆撫でしてしまったかのどちらかによる。現段階では、どっちもあり得るのでなんとも言い難いのだが、僕個人的には本心からサンジを助けたいと思っていて欲しい。
だが、僕はプリンには騙されっぱなしだからなぁ・・・
前回の演技も鼻水垂らしてたから、鼻水垂らすほど必死ってわけでもなさそうだしなぁ・・・
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余談だが:
エルバフの技「威国」を、ビッグ・マムが繰り出したのは、大いなる謎だ。
エルバフに住んでいた5才の頃に誰かに技の指導を受けたはずもないし、当時の平和なエルバフでは「威国」を目にする機会すらあったかどうか疑わしい。
リンリンは、マザー・カルメルを捕食することで元々カルメルが持っていた「ソルソルの実」の能力を身につけた、かのような表現(真相不明)があったが、エルバフの戦士を捕食した描写はない。
例えば、優れた格闘家は、組んだ瞬間に相手の強さや利き腕、得意とする技などを理解するらしい。リンリンがそういった脂質資質を持っていれば、エルバフの英雄ヨルルを倒したその瞬時に、ヨルルの特技を習得することも可能だったかもしれない。いや、優れた格闘家の資質というのは天性のものではなく、鍛えて研ぎ澄まされた技術と経験があってこそ理解できる機微だと思うので、5才の頭空っぽリンリンにそれができたとは考えにくいのだが、そこは常人離れしているということで。
ただ、それと同列に考えると「ソルソルの実」の能力を、カルメルと接していたというだけで身につけたことになってしまう。「悪魔の実」に限っては、そんなことで習得できるなどありえない話だ。
「ソルソルの実」は食って身につけ「威国」は身体で覚えた。と考えるのが妥当かなぁ。
最初の「食い患い」で誰か戦士を食っていたなら、その時点で味方してくれる巨人族はひとりも居なくなっていたはずだし、新しい「羊の家」でカルメルや仲間たちを食ったときはそこに巨人族は居なかった。それ以後リンリンはすべての巨人族に忌避されてきたので接触する機会もほぼなかっただろうし、事情を知っているシュトロイゼンが同じく事情を知っている巨人族をリンリンに会わせたとは思えない。
まぁ「悪魔の実」も、能力者を食って能力伝達ってのは、かなり疑問だけどな。
あと…86巻のSBSで、オダッチが読者のリクエストに応えてるんだが
え
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Comment
24歳、48歳が尾田っちの冗談じゃないなら
あの五億ベリーかけられた時はまだ16歳とかそのへんだったんだろうか
ビジュアルについては作中に登場したのと遷移がかけ離れてるせいでそりゃ真に受けづらいでしょうけど
「年頃になって食い気より美意識優先させたらこうなった」って解釈見て少しばかり納得
食い患いどうしてたんだ……という疑問とか、
結局食欲モンスターになってるじゃないかというツッコミは残るけど
リンリンは42年間子供を生み続けて、その間に夫は43人。
これは一時も欠かすことなく常に子作りをしていたということ。
海賊としても女としても、もっとも盛りの期間ずっと「身重」だったリンリンが、どうやって四皇に名を連ねるまでに至ったかは非常に興味深いですよね。
あーそういえばそうか
男と違って女は腹に一物抱えて戦わなきゃいけないものな(語弊)
目の付け所がすごい
ただ、若くしてたちまち賞金額が跳ね上がったあたりを見るに、
多分相当初期から鉄風船の覇気スキルは体得済みで
妊娠初期だろうが臨月だろうが普通にカチコミかけてるのが想像に難くないってのがまた(苦笑い)
そういうわけで、あの毒親ぶりでどんな子育てをしてたんだろう(戦闘技術仕込んだり悪魔の実を食わせたり)という方面の話が知りたいですね
より具体的に言うなら、子が育てばそれに弟妹の世話は任せられるので、
初期に生まれた子らの手が掛からなくなって、
ファミリーのスタイルが確立するまでの試行錯誤やてんやわやを
んんんんん??????
28歳のリンリンが着てるのって。。。。
海軍将校のコートじゃないですかね?????
一度海軍に入ってた・・・ってこと????
謎!!!
それ、面白いですね! ありえなさそうなだけに。
オダッチならそういう裏設定みたいなもの考えててもおかしくないですね。
「威国」は一応エルバフに1年近く暮らし、また未来の戦士たるハイルディンとも日常的な交流があったようなので、一緒に習得するなり見取る機会は案外あったのかなぁと思います。
もっとももし本当に5歳で習得なりその片鱗を見せたというのであれば、まさに「天才」なのですが。
あとブリュレがモンドールのことを「兄さん」と…。
思い返せばスムージーのことをモンドールは「姉貴」と呼んでいましたので、これはさすがに誤植ですよね…(^^;
カタクリのことは「お兄ちゃん」と呼んでいますねww
この一貫性の無さはなんだろう・・・
あ〜すみません。読み違えました。
8女のはずのブリュレが、14女であるスムージーより年下の扱いになっているということですね。ホントですね、誤植だろうなぁ
いえいえ(^^;
しかし最初モンドールよりもブリュレの方が年下なのかと三度見くらいしましたw
28歳だけミラクルが起きているようにしか見えませんでした。
ミッシングリンクが存在する・・・?
鼻水じゃなく、三つ目から涙が流れているのでプリンの本心かな?と思いますが…。
そう思いたいです