前回、ミョスガルド聖にぶっ飛ばされて(なぜか)瀕死の重症を負ったチャルロス聖を迎えにきたのは
チャルロス聖の父親であるロズワード聖
以前から「船長コレクション」なる奴隷収集に熱心だった、いわゆる標準的な天竜人だと思われるが、そのロズワード聖が現在従えているのは、なんと…
悲鳴ひとつ上げることがない絶対従順にして、決して使い減りしない強靭な肉体を征服する優越感だろうか。希望する天竜人たちに順番に貸し与えられているらしく、ようやく自分のレンタル順が巡ってきたことに、ロズワード聖は満悦だ。
ここで、部分的にだが、はじめて明らかにされたくまの素性
衝撃の事実。くまは世界政府に加盟する王国の国王だったのだ。物言わぬ人間兵器にされてもまだ「現」王下七武海の称号が生きているのに、国王の肩書に「元」が付いているということは、国王の地位は剥奪されたか、自ら退位したかのどちらかなのだろう。ふりがなが「いちぶかい」になってるけど気にするな!
そもそもくまは、いつから海賊だったのか。
海賊になったのが先か、それとも革命軍に身を投じたのが先か。サボ曰く「あの優しいくま」が「暴君」と呼ばれるに至ったのは何故か。ソルベ王国の王位を退いたのはいつか。そして何を理由に肉体改造を承諾した(させられた)のか。とにかく、くまは謎が多い。
そのくまの祖国「ソルベ王国」ゆかりの者が世界会議のためにマリージョアに身を寄せていた。
招待客をすべて把握しているのであろうマリージョアの門番(役人?)が、彼女をコニー王太后と認識しているが、ボニーの能力は年齢を変化させるだけと考えられており、幼女や老婆に変身することができても、それはメルモちゃんのように幼い自分や老いた自分になることができるだけのはずだ。
この意味するところは、老化したボニーがコニー王太后とそっくりなのか、もしくはボニーこそ若返ったコニー王太后その人であるかのどちらかだ。
いずれにせよ、ジュエリー・ボニーはソルベ王国の王室の出身で、くまに親しい親族である可能性が極めて高い。
そうなると、ボニーが頂上戦争のときから涙ながらに「絶対に許さねェ」と怒り続けている相手は、くまをこんな目に合わせた誰かなのか、はたまた、くま本人に怒っているのか。
ちなみに、王太后とは退位した王妃のことを指すことが多い。今回の世界会議には現在のソルベ王国国王が出席しているはずだが、それが誰であれ、コニーがかつて王妃であったことはまず間違いない。ボニーの正体もそこに何らかの関係があるのだろう。
ひとときはボニーの正体が「エースの双子の姉(妹)」ではないかとか、「エースの母親:ルージュ」ではないかとか疑ったものだが、真相は大きく様相を変えてきた。実におもしろい。
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さて、いよいよはじまる世界会議(レヴェリー)
世界政府に加盟する170以上の国から選抜された50カ国の王たちによって行われる、4年に一度の大会議。
僕はてっきり、議事進行は政府の役人か誰かが務めるものだと思っていたのだが、王たちの中から議長は持ち回りで選ばれるらしい。政府や天竜人のオブザーバーらしき人物も居ないようだし、完全に王たちに任せられているように見える。
だが、会議が行われるその裏では、五老星が、何やらきな臭い企みを話している。
彼らが向かった先は前回出てきた「虚の玉座」の間。決して誰も座ることがない玉座と、それを守護する天竜人を象徴していたはずの「虚の玉座」に
当然のように着座する何者かと、かの者に恭しく傅く、天竜人の最高権力者であったはずの五老星。
五老星が「天竜人の最高権力者」というのは、前回はじめて出てきた情報で、彼らは世界政府のTOPであり天竜人の下に位置するとずっと認識していたので違和感がすごかったのだが、実際彼らの上にまだ偉い人が居た。
その名は「イム様」
どうやら、巨大麦わら帽子の前に居た、くだんのネギボウズらしい。ベガパンクではなかったのな…
「世界の均衡を保つため」という大義のもとに振るわれる大ナタ。それを意思決定するのが、イム様のようだ。
イム様の控えの間には、その対象を熟考思惟したのか、それとも占ったのか、ルフィとティーチの切り刻まれた手配書と、剣を突き立てられたしらほしの写真、そして切られずに持ち去られたビビの写真が。
「イム」…
アナグラムで考えると「仏」を意味するようでもあり、「UMI(海)」を逆から読んだようでもある。
彼はいったい何者で、どんな決断をくだすのか。
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ところで、
議長は持ち回りで、王たちより上位の権力者が介在しない、平等な世界会議の円卓。
着席していない(ってか席が足りない?)のが、さっきウロウロしていたステリーだとしたら・・・
まさか、今、五老星が跪いている玉座の男は、イム様ではなく、まさか… いやまさか…