ONEPIECE 921「酒天丸」
二週間後に迫った「火祭り」は、都の町人たちの年に一度の盛大な祭。
カイドウを、国を守る「明王」と位置づけ、オロチの将軍行列が鬼ヶ島を参拝するという。おそらくはオロチの権威を「神がかり」的に演出するプロパガンダであり、体裁だけで中身のない神事なのであろう。
その宴に乗じてカイドウの本拠地に討ち入る錦えもんの計画は、ルフィたちの上陸前より着々と進められていた。
志を同じくする者だけに密書を渡し、5000人の同心を集める算段だが、中でも、味方につけることができればとても心強い三人の侍がいるらしい。
「河松」「傳ジロー」「アシュラ童子」
この「アシュラ童子」とは、若き日の光月おでんが九里を平定する際に討ち取った大悪党と同じ名で、おそらく同一人物。
前回は「アシュラ童子を討ち取って全てのならず者をまとめ上げた」とだけ書いてあったことを、全く疑いもなく「アシュラ童子を筆頭にならず者をまるっと傘下に収めた」と僕は理解していたのだが、アシュラ童子自身が手下になったとはどこにも書いていなかった。
まぁ、普通に考えれば、おでん様の男気に惚れて忠誠を誓い、赤鞘九人男の一人に数えられていたとするべきだろうが、何か微妙なミスリードが混ぜられているような気がしてならない。
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で、名前だけはずっと出ていた「酒天丸」がようやく登場。どう見ても「アシュラ童子」その人なのだが、さてどうだろうね。
オロチの治世に反逆している盗賊団だというから、アシュラ童子率いる頭山盗賊団は義賊なのかと思ってたのに、弱者を虐げる悪党の棟梁で、
しかし「武士もののふ」の挟持を持ち、落ちぶれてもサシの勝負でジャックに打ち勝つ腕を持つ。ほぇ〜…おでん様、こいつより強かったんか…
ま、これも普通に考えれば、おでん様という主君を失い、世を儚んで盗賊に逆戻りしたっぽいけど、それだけじゃない気がするんだよなぁ。
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そして、酒天丸とジャックが戦う中、唐突に異変を現した空から
巨大な龍が登場!!!
「おいジャック、いますぐあのガキ共を連れてこい…」
果たして「ガキ共」とは誰のことか。ルフィとローのことか、モモの助か、それともお玉か。
ところで、ローが「カイドウだ」と叫んでいるが、この龍がカイドウ自身かどうかはまだ不明。しかし胸の傷、腕の刺青、長いヒゲ、その威圧感、どれをとっても地上最強の生物カイドウそのものだ。
カイドウが龍の化身である可能性はあると思っていた。しかし、地上最強の「生物」という呼称、死にたくても死ねない肉体、様々なファンの考察などを踏まえると、その正体はますます分からなくなってくる。龍の能力の悪魔の実を食べた人間なのか、あるいは「ヒトヒトの実」を食べた龍なのか、何年前から生きているのか、なぜ世界に絶望しているのか・・・
カイドウの過去の話とか…、なんか壮大な話になりそうだな。
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さて余談だが:
お鶴が錦えもんの妻であることが発覚。錦えもんと夫婦になったのは当然20年以上前のはずだが、お鶴は30代そこそこがいいとこだろう。ワノ国だから嫁入りがローティーンとか当たり前だったのかな。10代の若妻が妙齢の未亡人(?)になっているなんて、錦えもんショックだろうな。
かつて錦えもんの妹分だったという「ベテランくの一」のしのぶも、20年前は本当にうら若い妖艶なくの一だったのかもしれない。年季と共に「ベテラン」の称号を得たのだろう。
「今はフフフ…」ってのは、錦えもんより年上になったことを言っているんだろうか。
まぁアシュラ童子もねぇ、おでん様と戦ったときから少なく見積もって30年が経過しているから、結構な年齢だと思うんだけど、・・・強いよね。
Comment
カイドウが空島にいたのはこの能力のおかげだったんだ!
私的には幻獣種の類ってゾオン+他の実だと思ってるんで
そこから考えるとクモクモの実の雲を操れる人
とかいるんじゃないかなぁなんて思ってます。
あとはマムがどう絡んでくるのか…
現状カイドウとやり合えそうなのってマム位しかいない
と思うし、昔話も聞けそうだし。特にロックス絡みの。
ロックス気になりますよね。
カイドウやマムが誰かの下についていたというのが想像できないんですよ。