ONEPIECE 995「くの一の誓い」
992話で交わされたマルコとママの会話では、ママに「迷走している」と評された白ひげ海賊団”残党”の参戦を、「自分たちはすでに白ひげの名前や言葉に縛られてはおらず、自由意思で参戦している」と返したマルコだったが、
「死人に口なし、好きにしなよ」という含みのあるママの言葉になにか思うところがあったのか、今回の自分の行動に深い信念がないことを口にする。
今自分にできることをする「とりあえず」の参戦ということになるのかな。
マルコとペロスペローにも、何か過去の因縁があるらしい。まぁ、ペロスは年齢的にロックス時代のママのことも知ってるはずだし、30年ばかし前に白ひげ海賊団に入ったペーペーを倒す機会は、確かに何度かあったんだろう。
ペロスの言い方からすると、ここまで実力をつける前に早く芽を摘んでおくべきだった、とでも言いたそうだが、敵船のペーペーなんぞ相手にしなかったのは自分だろうに…
ペドロの死が理不尽で非道な受動的被害ではなく、モコモ公国のすべてのミンクたちと光月家が数百年待ち続けた存在=ルフィを解き放ち、未来への橋渡しをする能動的な決断と行動だったことは、その場でペドロの死を見守るしか出来なかったキャロットも理解している。
その上で、相対するからにはワンダにもその知識を共有させておく事には戦略的に意味があるだろう。ペドロとワンダ、仲良さそうだったしね。
それにしてもふたりとも・・・美しいなぁ。
その際、マルコの攻撃でプロメテウスがダメージを受けているんだが、「なぜおれが炎にィ!」とのセリフからすると、凝縮した炎から作られたプロメテウスが強制的に炎に還元されているらしい。
不死鳥の炎は「再生の炎」
他人を再生する力は強くないはずだが、肉体を元の健全な状態に戻す力があるなら、本来命を持たないホーミーズをただの炎の状態に近づける、すなわち、かりそめの命との結びつきを希薄にする効果があるのかもしれない。
マルコとブルックがいれば、ホーミーズはほぼ無力化できると考えていいかもな。
地下一階のライブフロアでは、化学兵器の血清を持って逃げるアプーが敵味方全員から狙われる一方で、
なにかウイルスの特性に感づいたチョッパーが感染。
このパートはしばし様子見だ。
うるティ・ぺーたんを挑発するだけ挑発して逃げていたウソップ・ナミ組は、すべての技がその場しのぎにしかならず、
うるティは、ルフィがカイドウを差し置いて「海賊王になる」と言ったことがとにかく気に入らないらしく、それを撤回させることだけに重きを置いている。
だが自身の敗北を認め、満身創痍で敵にひたすら許しを請おうとも、ナミはルフィが海賊王になることだけは撤回しない。
そこに加勢に飛び込んできたのは・・・
これはビックリ。
ジンベエとロビンの後ろにいた謎の影がそうだったと考えていいのかな。
しかしまぁ、お玉の能力は動物ゾォン系能力者には絶大な効果があるカウンタースキルなので、たとえばお玉とウソップが組めば、百獣海賊団の実力者を根こそぎ無力化することが可能とも言えるわな。
だが、普段へっぽこのナミとウソップ、彼らとていざとなったら肚を括るのが通常。
今回のナミは、もう完全に心が折れているようにしか見えないのは、それほどうるティが恐ろしいのか? 僕には少々違和感があった。
それでもお玉が来たら、自分より弱い守るべき存在ができたことで、ナミも折れた心を立て直すことができるんだろうか。
余談だが:
敵の攻撃で頭蓋骨にヒビが入るウソップのレントゲン画像は、アラバスタでMr.4にクリーンヒットされたときに比べて、ずいぶん描写が簡素化されている気がした。
書き込みが過剰気味で、一部では読みにくいとすら言われている最近のワンピだが、こういう部分は細くないのね・・・と思ったり思わなかったり。ま、コマの大きさも違うし、何度も描いてるからこそ何が起きているかの記号化という演出として受け取るのはアリだと思う。
それはそうと、例のカウントダウンは継続中なんだろうか。
例のカウントダウンとは、1000話を目指して作中で数字を表現して、990話の「10」からひとつずつカウントダウンしてるんじゃね?って、マジか偶然(こじつけ)かよく分からないネタのこと。
990話は、ラストでXドレークが十鬼を倒す
991話ラストは、赤鞘九人男が揃い踏み
992話では、赤鞘の4人がそれぞれ二刀流で合計8本の刀でカイドウを斬りつけ
993話は、カイドウが七陣の真空波を繰り出し
994話では、ヤマトがモモの助を庇って六発の砲弾を受けた。
だとすると今回のカウントは「5」なんだが、該当しそうなものといえば
クイーンがゾロとサンジを「二番手三番手」と表現しているシーンか、
ナミが降参しているシーンに描かれている敵兵が5人か、そのくらいしか思いつかなかった。
3つ目のシーンがこの絵面である必要性が感じられないので、あえて言うならコレかなぁ・・・
でも走ってる二人と倒れてる三人の他に脚だけ見えてるやつも居るしなぁ・・・
さて、本当にカウントダウンはされているのか、そうだとしたら1000話で「ゼロ」はどう表現されるのか、気になるねェ。
Comment
プロメテウスの「なぜおれが炎に」は「なぜ自身が炎である俺が炎にダメージをくらっているんだ?」
って意味だと思ったんですがどうでしょうか?
そうですね。その方が正しそうですね。
ウソップの時は夢を笑われた、でも今回はそういうわけじゃない。ウソップはナミの命優先だからああ言ったのでしょうね。ナミの反応はそこまで・・・まあクリマタクトでも勝てなさそうだしね、うるティ。クリマタクトはもっと活躍できそうだけどナミの性分だと難しそうですね。
今回は、ペロスペローとゾロ側とナミ側の方面が主に描かれました。次回は、この中の何処かの続きが描写された後ルフィかヤマト又はカイドウ戦が描かれるのかな?
ナミ側ですが、ピンチの時にラストにてお玉登場!やはり、うるてぃ達に対し武装色を持っていない2人では無理があったか…(-。-;。
互角に戦うにはやはり、最低でもそれが無いとダメだということが改めて学習させられる回の気がします。で、お玉(と狛ちよ)の登場はいいですが共に戦うには戦闘力不足です。なので、やはりお玉の能力がキーポイントとなるのか?もし、うるてぃとページワンに効くとすればマスクを外す必要があるが果たして!?まあ、仮に失敗したとしても手懐けたSmileの能力者の誰かに逃げる隙を作るということになる?でも、やはり出来れば2人をどうにかしてほしいです!!
ペロスの「もっと昔に殺したい場面があった」とは、目の上のタンコブである白ひげ海賊団の主力を排除したいとずっと思っていたが結局それは叶わず、
白ひげ海賊団が壊滅しマルコ個人も海賊として脅威ではなくなった今になって、殺したくもなくなったのに殺す機会が転がり込んできてしまったというニュアンスだと理解しました。
なるほど、分かりやすい。
自分もナミの反応に違和感でした。
こんなキャラだっけ?って感じで…
ですよねぇ。