Cogito, Ergo Sum

我思う故に・・・新館

ONEPIECE 1039「大トリ」

 




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今回は、ほぼキッド・ロー vs.ママの話。

油断を見せたママに、ふたりの必殺技がヒット。
前回の覚醒技より、さらに強力な技を出したローに比べると、キッドは通常技の単に規模を大きくした攻撃にしか見えず、それでいいところを持っていこうとしたキッドに、これまでも何度かルフィに便利使いされてきたローの不満が爆発。


自分たちの役割を考えれば、キッドが言うとおり「そんなことどうでもいいだろ」と、まぁ僕もそう思う。

キッドは「なぜだか分からないけど」と前置きしながらも、カイドウを一騎打ちで倒すという大役をルフィに譲り、この大戦の勝利のためにローと組んでママを倒すという、二番手ともいえる立ち位置を甘んじて受け入れる変化を見せた。

キッドにしてみれば、自分がトドメを刺したい欲目が勿論あっただろうが、埒外に頑丈なママを身体内部から破壊するローの攻撃で劇的に弱らせ、キッドの重攻撃で追い討ちの外的衝撃を加えるのが理に適っているからこその段取りだっただろう。
だが、覚醒した技の威力に絶対的な自信があるローにとっては、自分の技があればこそのこの結果である、とキッドに認識させないことには納得できない。

互いの能力の威力や指向性、適性もある程度理解した上で、それでもルフィに頭ひとつ抜けられた以上は、コイツに負けるわけにはいかない、これは、どうしても譲れないふたりの精神的なマウント合戦だ。


ママの肌感でも、とにかくローの攻撃はヤバいと感じ、そのダメージを追った状態で喰らえば、キッドの重圧一辺倒の攻撃もバカにできないようだ。

ママは折れた骨に魂を与えることで骨折をリカバリーするという、これまた化け物ぶりを見せ、さらなる高威力の技を繰り出してくる。

そもそも、折れた骨に魂を与えたとてくっ付く道理はなく、消耗した体力が戻ることもない。ポッキリ折れた二本の骨のホーミーズがそれぞれふんばって元の一本の骨の形状をキープしているに過ぎないのだから、見た目は復活したように見えても、ママのフルパワーに耐えられるはずもない。

周囲のギャラリーから抜き取れば魂は無尽蔵だが、ママの骨格を支えるほどの強い生命はそうそうないのか、巨大化したときと同様に自分の寿命を消費したように見える。
それだけ強靭なホーミーズがママの折れた骨をリカバリーしているということになるが、それは裏を返せば、ママがそれだけ追い詰められているとも云えるだろう。


ママも必死なのだ。
ここに来て「てめェらみてェのを何百人も海に沈めてきた」という口上は、長年の経験に基づくママの絶対的な自信と、ローたちにはもうさっき以上の攻撃は出せないとの算段、そしてそろそろ限界が近づいていることを想起させる。

だが、キッドもローも、もちろんルフィも、ダテに「最悪の世代」と称されているわけではない。ママがこれまで葬ってきた凡百の海賊たちと同列には扱えないからこそ「最悪の世代」なのだ。


さらにホーミーズ三位一体の合体攻撃に生命を与えた「三千里ミザリー」を放つママ・・・もう何でもありか。


だが、混戦の中転ばせたママに、ローが三たびKROOMの貫通攻撃。
ローの刀はママの身体を突き抜け、鬼ヶ島を貫いて地上に刺さる。そして、さらにさらに地中深くまで突き刺したうえでロー渾身の「穿刺パンクチャーの波動!


ママの体内で何かが大きく弾けただけでなく、鬼ヶ島にも地上にも巨大な穴が。

ママはもはや動くこともできないのか、ミザリーにローの始末を命じるも、キッドがそれを見逃さなかった。


電磁砲ダムド・パンク!!!

「ダムド」といえば、新作アニメが作られるらしい某超絶美形のアレを思い出すがそれはひとまず置いておいて、キッドの技は「電磁砲」すなわちレールガンだ。


このふたりの連続技は、仲が悪いように見えてこのローの限界宣言のときに決まっていたと思われる。


ママの武装色の拳を喰らいながらも、ローが刀を深く刺し進めたのは、ママの背後に地上まで続く巨大な穴を開け、もしママがそこを通って鬼ヶ島から落ちたら、さらに地底深くまで落下させるための深い深い穴を開けるためだったのだ。

ただし、自由落下ではだめだ。
手足で踏ん張る体力が残っているかもしれないし、ヘラやプロメテウスが助けに来るかもしれない。だからこその「電磁砲」だ。とんでもないパワーと初速でママを撃ち出す。

これはママを撃ち殺すことが目的ではなく、ママを叩き落とすための連携攻撃だったのだ。

ママは地上に(地底まで)落とされるだろう。文字通り「四皇を引きずり降ろし」たね。
それでもまだママを倒すには至らないかもしれないが、ここでリタイアとなるんじゃないかな。ふたりの勝利だ。

ところで、ひとり焔雲と奮闘し鬼ヶ島の進行を止めようとするモモの助が、


なんと、わずかずつ鬼ヶ島を後退させることができていた。

武器庫の火薬が爆発せずとも、鬼ヶ島が花の都に墜落すれば都は壊滅、甚大な被害と多数の死傷者が出る。なんとしても都に落とすまいと必死で頑張るモモの助の、体力と集中力は果たしていつまで続くのか。


そして集中するあまりしっかり聞こえていないが、こんな空中でひとり頑張るモモの助を呼ぶ声があるようだ。

って・・・象主だよな、それ。
象主は、いったいモモの助に何を語りかけるのか。そして、何をしに来たのか。

ローとキッドが大事な攻撃の最中だから、今鬼ヶ島動かしちゃらめェ〜!!
って言ってたりして・・・

モモの助が「ワノ国救世の神龍」として語り継がれるには、あとどこでなにをすればいいのだろうか。

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Comment

  1. 匿名 より:

    内容が先週とほぼ同じで進展を感じなかったですね
    本当に決着ついてればいいですけど…

  2. 匿名 より:

    それはそうと、最初のローのセリフww
    自分の大技の後にキッドが攻撃をしたことに対し怒りを見せたシーン。
    ルフィの時もそうでしたが、
    良くいえば、負けず嫌い
    悪くいえば、お子ちゃま気質

    なんだなと思いました💧。
    それも、彼の魅力の一つですがね😍。

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