ONEPIECE 1095「死んだ方がいい世界」
エッグヘッドの地上に降臨(w)したサターン聖。その姿は蜘蛛のようでもあり、また悪魔のようでもあった。
怨み骨髄のボニーは矢も盾もたまらず落ちていた刀を拾って駆け出し、ジャンプ一閃サターン聖を刺した。
神々の頂点ともいうべきやんごとなきお方が刺されたとあって、その場に居合わせることを許された中将・少将たちはどよめきも甚だない。
しかしサターン聖の云うことには、避けようと思えば避けることは容易だったし、刺されたとて別になんともないらしい。
刀を抜き去ると吹き出したはずの“血”が跡形もなく消えた。
傷口が塞がっただけではなく“血”の跡も消えたということは、治癒能力ではなく「刺された」という事象そのものが無かったことにされている、もしくは局地的に時間が巻き戻されている可能性がある。
また、サターン聖が睨みつけるとその目が光り、なにやら物理的な圧力や衝撃を与えることができるらしい。
効果音から想像するとボニーは頭蓋骨を割られたかもしれない。同じ攻撃を喰らったサンジは身体のつくりが丈夫だからか「何か堅いものをぶつけられた」くらいで済んでいるが、そのあとはサンジもフランキーも何かに押さえつけられたかのように動けなくなった。
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そもそも戦略的に五老星がこの戦場に出向いてくる必然性は、パシフィスタの威権順位を制する以外にほぼ存在しない。
仮に五老星の戦闘能力が大将たちを超越しているのだとしても、武力で解決できる問題について五老星がわざわざ出張ってくることはありえないのだ。
ベガパンクに問いただしたいことがあったとしても電伝虫を介して済む話だし、このあと、くまの過去を紐解く回想シーンに突入するが、その導入役とてマリージョアに居たままで担うことができる。
ベガパンクを始末するというミッションにおいてルフィとボニーの参戦は想定外で、始末できなかった黄猿をなじり、自らルフィたちをくびり殺そうとするあたり、よほどふたりの存在がお気に召さないと見える。
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くまは、かつて世界に対して大罪を犯した絶滅種「バッカニア族」の末裔で、生まれながらにして奴隷階級なのだという。
サターン聖のその侮蔑の言葉を聞いた刹那、ボニーは父くまの話を思い出す。
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回想シーン突入
くまは47年前、西の海のソルベ王国にて、バッカニア族の血を引く父クラップと人間の母親の間に生を受けた。
父クラップは自らの出自を隠して生活していたが、どうやらその体組成は特殊なようで、くまの出産に際して血液成分または血液型からバッカニア族の血を引くことがバレてしまったらしい。
バッカニア族がかつてどのような大罪を犯したのかはまだ分からない。クラップは奴隷から脱走した身分ではなさそうだが、その血のせいで問答無用で家族全員が奴隷の身に落とされた。バッカニア族の血を引く者は例外なく奴隷。バッカニア族であるというだけで罪深いという悪識・悪習慣はかなり闇が深い。
かくして母は死に、父クラップもまたくまの眼前で射殺された。
くまの“クソのような人生”は父から伝え聞いたニカによる救済だけが支えとなっていた。
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そして38年前のゴッドバレー。
天竜人による3年に一度の「先住民一掃大会」が開かれた。世界政府に非加盟の国を舞台に、政府に恭順しないこの国の民に加えて、問題のある奴隷たちをターゲットとした人間狩りをする非人道的なゲームだ。
くまもこの島に来ていたが、10人組を組まれているところから狩りのターゲットとするために連れてこられたのではなく、単なる小間使いの奴隷として“ご主人様”に同行してきただけだと思う。とはいえ、脱走するってのは奴隷としては「素行が悪い」部類だよなぁ・・・。
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運命の出会いは突然に。
連れ戻されたくまの前に現れたのは、同じく奴隷の身でありながら目の輝きを失っていない不敵なふたり、イワンコフとジニー。
ここからくまの人生は大きく転換するのだろうか・・・。
イワンコフは生への執着を訴え、自身の現状からの脱却だけでなく、くまにアプローチしてきた。性差を超越した技と肉体をまだ手にしていないからか、パーソナリティはかなり男性的で兄貴肌だ。
で、このジニーってのが… まぁ普通に考えたらボニーの母親なんだろうな。食い意地張ってそうだし。
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さて、今回僕が気になるのは大きく2点。
ソルベ王国のことと、ゴッドバレーのことだ。
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まずは、バッカニア族の血を引くというだけで奴隷確定の身分であるくまが、どうやって政府加盟のソルベ王国の国王となり得るのか。そしてくまが王位を退いた現在のソルベ王国はどうなっているのか。
もしジニーがボニーの母親だとしたら、名前からしてコニーはジニーの母親の可能性が高い。
そのコニーは現在のソルベ王国の「王太后」と政府にも認識されているが、「王太后」とは隠居した王の妻のこと。つまりくまかその先代王の妻ということになる。
ジニーの母親が先代王妃ってことなのか?・・・いやいや変だぞ。
まぁまだジニーとコニーとボニーの関係性はまったく不透明なんだが。とにかく???がいっぱいだ。
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次にゴッドバレー
38年前といえば、ゴッドバレーにてロックス海賊団が壊滅したといわれるまさにその年だ。今回の「先住民一掃大会」に大きなトラブルが発生し、その顛末が「ゴッドバレー事件」として伝えられるようになった。すなわち2つの事件は繋がっていると考えるのが妥当だろう。
ということは、この回想シーンの続きにはロックスやロジャーが、そして赤ん坊の頃のシャンクスやバギーも登場することが期待できる。めちゃめちゃ楽しみだわ
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ガーリング聖については・・・まだなんとも発言したくないなぁ・・・。
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あとね、
くま誕生のシーンの母親・・・
赤ん坊を取り上げてくれた医者に釘を差しているということは、生まれてまもなくということだろう。それにしては、母親が元気すぎないか?
出産すぐの母親が赤ん坊の顔を真上から見下ろす姿勢をとれるだろうか。ということは、くまは母親の母体から生まれていない可能性があるな。
それが代理母なのか、それとも人口子宮なのかは分からないが、くまの誕生にもバッカニア族であることとはまた別の秘密があるのかもしれないなぁ・・・
Comment
刀持ったツルッパゲがラスボスですかね。。??
初代鬼徹を持ってるといわれるガンジーですか?
イム様以上の存在ってことはないと思いますが・・・
サターン聖は何かをするとき技名を言わないので悪魔の実の能力者ではないんでしょうか。
あまりにも話しがごちゃついてるので先を見ないと感想が出てきません(笑)
あえて言えばイワンコフはフランキーと同じファッションセンス♪
クマさんは何に反応して動いたのか・・ニカも絡んでいるのか・・
五老星は人間ではない可能性があるので悪魔の実の能力ではないかもしれませんね。
イワさんの一人称はいつ「ヴォレ」から「ヴァターシ」に変化するんでしょうね