ONEPIECE 1110「降星」
今回は作画の密度がとても高い。
普段から徹底した「描き込み」に定評wwがあるオダッチだが、今回はクライマックスでもないのにやたら気合入ってる様に感じる。
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漆黒の稲妻とともに魔法陣ゲートから現れたのは、異形の姿の怪物たち。サターン聖の「牛鬼」を筆頭に、それぞれ妖怪や民間伝承のモンスターだ。
恥ずかしながら僕は「牛鬼」と「サンドワーム」以外の三体を知らなかったんだが、それぞれそのモチーフとなった妖怪の詳細は、ここでは語らないので各々ググるなりしてくれ。
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ただ、その紹介の仕方が少し気にかかった。
これまでの流れを踏まえれば、彼らは「悪魔の実“動物系 幻獣種”の能力者」と考えるのが妥当。それぞれ黒い「霞の羽衣」を纏っていることから覚醒済みであることも想定できる。
※ちなみに「霞の羽衣」とは僕が勝手にそう呼んでいるだけなので念の為。どこかでもっといい呼称を見つけたら変更します。
誰がどう見ても“そう”なのに、これまでの通例通り「動物系 -幻獣種- ◯◯の実の能力者」と銘打たれることなく、まるでそちらが「真の姿」であるかのように、モチーフの「妖怪」の名で紹介されるのは初めてのことではないだろうか…。
世界政府のトップたる五老星が揃って異形の化け物だったのだから、その異常事態は、単純に敵が「とんでもない能力者」だった…くらいのこととは比較できない特別な表現と捉えることもできるが、もしそうでないのなら、これまでの悪魔の実の能力者たちが持つある種の“法則性”の外にいる存在、すなわち五老星が「ただの(スゴイ)能力者ではない」ことを示唆しているのかもしれない。
それはたとえば、聖衣クロスに対する神衣カムイのように(逆に解りにくい…笑)「悪魔の実」の完全上位の能力者であるとか、あるいは彼らは悪魔の実とはまったく関わりなく、生来妖怪に変化できる、人間ではない生き物であるとか。
オダッチは意図的にこれまでと表現を変えているのだと思うので、今回が特別なのか、それとも別種の存在なのか。
当ブログでは、五老星を「動物系悪魔の実 -幻獣種- の覚醒能力者」とは、まだ断定しない。
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また、斬り付けても傷や血痕が消えることや、失った肉体が再生することについて、サターン聖本人は軍艦の中に居て魔法陣を介して傀儡を遠隔操作している説が一部であったようだが、
今回マリージョアの「権力の間」に魔法陣だけを残して4人が消えたことから、あの化け物は五老星の本体そのものであると考えるべき、と思い至った。
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さて、「10分」がタイムリミットというベガパンクの宣言を得て、いざ重い腰を上げた五老星の動きは早い。
黄猿とサターン聖ふたりを抑え込んでいたルフィを牽制するために三人が残り、ガンジーはげのVナス馬が島中のパシフィスタマークⅢを片っ端から無力化し、
トンガリ髭のマーズ鳥が研究層を狙う。
なんとなく逃げる道が見えたと思ってたのに一転、相当ヤバい展開だ。
こんなのルフィ以外に誰が倒せるのさ・・・ってか、ルフィだって抑え込むことはできてもどうすれば倒せるかは見当もつかない。
それでもサニー号は確保でき、覚醒ルッチに手を焼いていたゾロもなんとかルッチを撃破した。
余韻の描写が少し気になるので、ひょっとすると深手を負わされている可能性もあるかもしれないが…。
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そして、七三分け十ピーターワームに丸呑みにされたルフィは、そのさまを懐かしむドリーとブロギーに豪快に救出された。
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ドリーとブロギーは、麦わらの一味を迎えに来た。「たまらず会いに来た」と云う。楽しそうだ。
きっと彼らにはルフィに会わねばならない理由があるのだろう。そこにシャンクスの息がかかっているかどうかは分からないが、彼らはルフィの「友」であり、シャンクスともまた「友」であるというのは重要なポイントだ。
彼らからもたらされるであろう情報は、おそらくとんでもなくスケールが大きく、また信じられないくらい重要な話なのだと思う。
だるま落としの如く切断されたピーター聖はすぐに復元するのだろう。それでも島中を覆う禍々しい覇気にも、目の前の異形の化け物にもまるで怯むことなく、この状況を笑い飛ばせるドリーとブロギーがなんとも頼もしい。
彼らの助けを得て、ルフィたちはなんとかエッグヘッドを脱出するのではないかな。
ベガパンク本体ステラが死んでしまったが、その骸をサンジが後生大事に抱えて逃げているので、蘇生の可能性はあると思っている。
ただ、逃げたところで、五老星の能力ならエルバフまで追ってくることだってできるだろうから、彼らに追撃を諦めさせる大きな一手が必要な気はする。
やっぱ、五老星をひとりくらい倒しておかないとダメだろうか・・・。
あとは、ベガパンクの告発が無事流されるかどうか・・・ だが、マーズ鳥はそれを止めるために研究層を狙っているんだよな。
ベガパンクはそのくらい想定して、一次発信元は別のところにあると思うけど、どうかなぁ・・・。
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最後に余談だが:
職業柄どうしても気になってしまった点がひとつ。
この見開き・・・ページにまたがって写植が打たれてる! 「老」の字! こんなの見たことないけど・・・アリなのか・・・。
もはや紙の本のこと無視かよ・・・。
Comment
能力者→生物や物質を依り代にしたもの
五老星→能力自体を具現化してそこに人格をインプットしたもの
だからワープさせたり状態をリセットできるのかなぁと
やっぱり単純に「レア」能力者ってだけではないように感じますよね
骨ケンタウロス刀ハゲに心奪われました 好きなデザインです
普段とのギャップに萌えますね
ワノ国が似合いそうな面子ですね。
サンドワームだけ違和感強めですね
次回、(恐らく最初で最後の)4桁ゾロ目回ですね。
ゾロ覚醒回になったりしますかね。
あー、今回の何か含みのあるような余韻は・・・それか!
あるかもしれませんね。
今回の五老星の紹介の仕方、私も気になりました。もしかして彼らは太古より生きる妖怪そのものなんでしょうか。
ですよね。明らかに異なる表現です。
どういう意図でこうなったのか、とても気になります