ONEPIECE 1116「葛藤」

また13ページ・・・

ベガパンクの配信はさらに続く。
今回告発した内容を要約すると・・・

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「世界中の人々の生活を豊かにできる画期的な“エネルギー”を」という強い願いによって生み出された「消えない炎マザーフレイム」は、ベガパンクの研究の集大成といってよい代物。

しかしこれがひと欠片だけ盗まれ、「古代兵器」を動かしルルシア王国を消滅させた。
かつてと同じく世界中を海に沈めることが実現可能となってしまった。

最初の海賊：ジョイボーイが「古代兵器」を未来に遺そうとした理由は分からない。
そして今、どこの誰が何を企み、何を引き起こすつもりなのかも皆目わからないが、それがはっきりする日は遠からずやってくる。

「空白の100年」はまだ謎に満ちているが、そのすべてを知った者達がいる。
“海賊王”の一団だ。

この将来起こり得る未曾有の“人為的災害”に対して、彼らはなぜ何も働きかけなかったのか・・・

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まぁ、ロジャーたちが何もしなかったのは「まだその時じゃなかった」んだろうけど、詳しくはラフテルに辿り着かないと分からないんだろうな。

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ルルシアの話をしているときに、モーダと対にしてコーミル中将が出てるのがニクい。

ルルシア王国を消滅させた古代兵器の起動実験については、重要なことは秘匿され海軍全体にも詳細は周知されていないはず。
しかしコーミル中将はその驚くべき「結果」を知っているような口ぶりだ。

2年前と所属が変わっていないなら、コーミル中将がいる偉大なる航路G-2基地は、地図を見る限りルルシアのほど近く。
これだけ近ければ直接視認できたかもしれないし、そうでなくても高波や地震など地質・天候への影響ハンパなかったはずだ。

ベガパンクは「誰が運用したのか分からない」と云っているが、ルルシアが先の「8カ国革命」の一角という情勢と「そんな国は元から存在しなかった」という下知が出るあたりから、海軍内にも少なからず疑問や動揺を生んでいるはずだ。

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ベガパンクが話す内容よりも深いことまで知っていそうなサカズキはイライラを抑えられない。

これは“元帥”となって五老星たちと直接やり取りするようになって知ったことなのか、それともセンゴク体制の頃から大将にはすべて知らされていたのか・・・。
後者ならクザンもかなり深いことまで知っていたことになるので、前者かなぁ・・・。
元帥だけじゃなくて大将である黄猿も五老星と直接話してるけど、2年前にはなかったことだもんなぁ。
ちゅうて、今でもイム様の存在はサカズキも認識してない気がするけど・・・。

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そんな中、欲ヨークがベガパンクの話に不信を抱く。

「マザーフレイム」が盗まれた時期を特定し、ルルシア消滅の情報を得て世界的な地震の予兆を観測した・・・。

そんな馬鹿な
ヨークが裏切り者であることには明らかに気づいていなかったのに、マザーフレイムが盗み出されたことには気づいていて、その影響を観測し、この映像を記録したことになる。
確かに、盗み出されたことに後から気付いたとしても、その時期を特定できるのは不自然だし、知っていたのなら、いざというというときの（命と引換えの）告発文をつくるより、もっといろいろ警戒していて然るべきだ。

本当に時系列がおかしい。
「時系列」とか云いだしたらタイムリープやタイムトラベルの事象があったと考えると辻褄が合いそうな気もするが、それが単体でできそうな能力を持った人物はいないし、ヨークが気付かぬ内にベガパンクにそんな装置が作れたとも思えない。

しかし、もしタイムトラベル的なことがあって、今の現状を未来で見てきた“誰か”の提言によって、告発文を用意し島から逃げる準備を始めたのであれば、いろいろなことが繋がってくる。

そんな事が可能だとすると、古代の超科学文明がそもそも未来のものだったということになるのかもしれない。

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ヨークが結論を出した。

配信電伝虫は“工場層”にいる「鉄の巨人」が守ってる!!!
今まで「巨神兵」と呼んでいたが、僕も今回から「鉄の巨人」または「鉄巨人」でいくわ。

これは鉄巨人の中に配信電伝虫があるのであれば、時系列の矛盾が解決するという意味になる。ベガパンク全員で考えてもその動力は再現できなかったが、その機能や役割は解明できていたということかな。

だが「守ってる」とはどういう意味か。

「スマナイ…　ジョイボーイ」と呟いているぐらいだから、意思なり目的意識があるのかもしれないが、ヨークは鉄巨人が動き出したこと、または自律稼働する可能性を知ってるんだろうか。

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その頃、歴史のすべてを知りながら事態を放置したロジャー海賊団への糾弾とも取れるベガパンクの告発を聞き、酔いつぶれるレイリー。

現実から逃避しているようにも見えるが、「あーあ、云っちまった…」とベガパンクの告発を逆に非難しているようにも見える。

物語の核心に迫ることをこうして坦々と語られるのは、漫画作品としてつまらないと僕も思う。
ワンピの謎解明のキモは回想シーンにあると思うのだが、しかしいつもの長期回想シーンに突入する前に、世界中にネタバラシの触りを語るというのは斬新だ。
いよいよ佳境に入ってきたことを実感するよね。次週また休載なのが残念だ。

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さて・・・
前回、自らの「生存意義」を失ったと云っていたステューシー。

エジソンに逃げるように諭されて、カクの解放を願い出た。
厳然たる優先順位があったため敵対したとはいえ、共に任務についていたルッチやカクを「友人」と思っていたらしい。

複製人間として生み出され、人間らしい情操教育を受けることがないまま、諜報員として長年闇社会に潜入していた彼女の“人間らしさ”が胸を打つ。
それを聞いたカクは彼女にかけられた情に感じ入っているが、さてルッチはどうだろうな。

カクのことを「相棒」と云ったことから分かるように、ルッチもある程度人間らしい感情が芽生えているようだけどな・・・。