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我思う故に・・・新館

ONEPIECE 1120「暴 “アトラス”」

 




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久々登場、クローバー博士。
今から26年前に、ベガパンクに研究協力を要請するためパンクハザードを訪れていた。
その頃のベガパンクはすでに政府のお抱え。イベル平和賞を受賞し「天才科学者」として世界的に評価され、まさに我が世の春。おそらく増長の頂点にいた。政府クライアントの意に反する研究などどう考えても無理筋だ。


当時のベガパンクは発明・研究・開発以外に興味がなかったと見え、けんもほろろに断った。
なんともドライ・・・。


だがその4年後、バスターコールで消滅したオハラを訪れたベガパンクは、考古学者たちの末期の行動を目にし、その明確な意志に感銘を受けた。
そのとき、戦争嫌いだったドラゴンが世界政府を倒す“軍隊”を作ると聞き、もはや世界のうねりは戻ることのできない状態へと歩を進めたことを知る。

そしてベガパンクは秘密裏にエルバフへと渡り、オハラが残したすべての文献を読破した。


「この脳に受け継ぎ研究を進めてきた」と云うからには、クローバー博士たちが辿り着いた結論をただ知っただけでなく、ベガパンク自らの科学的知見を加味して異なるアプローチから導き出される見解や周辺の新事実なども掘り下げたことだろう。

そこから派生した遺産の一端がエッグヘッドの未来都市なのであり、その他の最先端技術やセラフィムを含む兵器にも多大なる影響を与えているはずだ。


クローバー博士もまた「D」の名を持っていたという。

その「D」の事も含み、今回のベガパンクの語りを要約するとこうだ。

歴史は“勝者”たちが語り継ぐもの
敗れ去った者の意見は世に残らないが、そこに隠された「真実」を今話した。

大昔の争いの善悪を現代の価値観で問うことはナンセンスだし、一勢力側だけに立った検証では正確な歴史を知るうえでは不十分だが、事態はもう戻れず止まれないところまで動き出しており、大昔の対立が生み出した余波が、今、世界を危うくしていることには対策を講じなければならない。

25年前にはじめて世界の海を制覇した海賊:ゴール・D・ロジャーは、最も純粋な過去の声を聞いたはずだ。

つまり、結論は───

世間的には「ゴールド・ロジャー」とされている海賊王の真の名前が公に叫ばれた。

ベガパンクはその名をごく自然に発しているが、それは配信が不通だった間に再生されていた「世界中に点在している“D”の名を持つ者たちの中に…」の続きですでに「D」について言及済みだったからなのだろう。

ベガパンクは配信を聞いているであろう(ろくに科学的知識や歴史への興味もないかもしれない)一般人たちに「皆もう気づいているとは思うが…」と云えるほどには、かみ砕いた説明がなされていたと思われる。

皆もう気づいているとは思うが…
って云われたって・・・何のことですか? 僕だって気づいてませんけど?

さて、そんな配信が流れる中で、いまだ研究層から飛び出してこないサニー号のもとへ暴アトラスが向かった。


サニー号では、Vナス馬に助走の勢いを少しでも落とされたら、計算上「クー・ド・バースト」でも海に届かない事を理由に、悪リリスが発進をさせずにいた。
リリスって、こういうときに無謀な強攻策に出るキャラじゃなかったっけ?ちょっと違和感あるね…。


アトラスは、そんなリリスを力ずくで黙らせ、サニー号を発進させた。
Vナス馬に対する殿しんがりはまかせろというのだ。

アトラスは傷つきながらもVナス馬を食い止め、サニー号を行かせると


最後に残された力で自爆した。
クー・ド・バーストでも海に届けず落下するサニー号を爆風で後押しして海まで届かせるためと、アトラスを倒したVナス馬に返す刀でサニー号を狙わせないためである。


この特攻の前、アトラスは気絶したリリスの“パンクレコーズ”への接続を切った。


室内ルーターじゃあるまいし、クラウドへの接続ON/OFFがむき出しの物理スイッチだとは驚きだがそれはともかく、このアトラスの行為は、欲ヨーク(と五老星)に対して、他のベガパンクの生存を隠蔽する目的としか考えられず、そこから導き出される答えは、リリスが全ベガパンクの中でも本体ステラを差し置いてでも生かされるべき特別な個体であるか、でなければ、ひとりでも生存していればステラをリカバリーできるかのいずれかだろう。

すなわち、現状、ステラや他のサテライトたちの死亡は確定と考えていい。

特にステラと正シャカについては生存説が根強かったが、その場合アトラスはここまでの覚悟をする必要はなかっただろうからな。


リカバリーの可能性というのは、研究棟で培養されていた人工臓器を見たロビンがそれにベガパンクを感じたこと。
あと、どうしても気になるのは、シャカがオハラでの体験を我が事のように語り、ドラゴンに友人として話していたことだ。


前者は記憶を共有することで自分の体験としてあたかも見てきたように話すことができるかもしれないが、後者はほれ…サテライトたちは全員ベガパンクに違いないのだろうが、それでもドラゴンと友人なのはお前じゃねェだろ!…と思っちゃうよな、相手のあることだし…。

彼らは全員イザというときのバックアップだったのかもしれない。

で、姿はリリスのままで、中身をステラとしてリカバリーできたりするんじゃないのかな… その場合、もともとジジむさい話し方をするリリスなら違和感が少ない…とか。
まぁ、味方に天才科学者がいるなら若くてかわいい方がいい …とか …な。


五老星にとって、ヨーク以外のベガパンクが潰えたのは幸いだが、現在進行系で不都合な配信を垂れ流しているステラの狼藉は許し難い。
何が何でも配信を止める。そのためには、眼の前にいる900年前の遺物、そしてそれは200年前にも天竜人に明らかに反旗を翻した鉄巨人を排しなければならない。


その姿と戦いの心拍ドラムに反応して目覚めた鉄巨人は、ジョイボーイ=ルフィを守護することに歓びを感じる。


迫りくる十ピーターワームに構えた兵器は、残念ながら不発。
巨大ロボの必殺武器は、全盛期のフルバーストがいったいどんなものだったのか、想像すると脳汁出まくる! 回想シーンでの魂滾る活躍に超期待する。

ジョイボーイを逃がしたい。しかし迫りくる敵を排除できない。
そう、今こそかつてジョイボーイに教えられた「イザッテトキ」だ。

ってかこれ、眼の前のルフィに許可を取っているんじゃなくて、追憶の彼方のジョイボーイに「あぁ、そうだったね」的に解を求めているかのようだ。


いいぜ、やっちまえ!
震えるぞハート! 燃え尽きるほどヒート!
なにやら鉄巨人は「とっておき」を使うらしい。

・・・そしてベガパンクが語る「結論」とはいかに・・・。

いやぁ・・・今回19ページあってびっくりした。
ワンピが一話で19ページあったの、いつぶりだろう・・・編集部の台割切る人、毎度まいど大変だなぁ・・・

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