ONEPIECE 1131「冥界のロキ」
エルバフの正統な王の子でありながら鎖で繋がれた「呪いの王子」ロキとの邂逅は、ルフィに『とうとうエルバフに着いた』という実感と感動を与えた。
│
ロキはルフィになにやら伝えたい… というかさせたい事があるようだが、ルフィはてんで聞いちゃいねェ。
│
というのも、ルフィは巨人族にまつわるあらゆる物事のスケールのでかさに素直に感嘆し、自分たちの世界とは理の異なる世界への興奮に浸っているのに対し、ロキは事情を知らずやってきた人間をただ利用しようとしか考えていないからだ。
自分が酷い目にあっていると「情」に訴えたり、鎖を解いてくれたらお前の敵を倒してやると「利」に訴えたり、冥界の猛獣たちをけしかけて「恐怖心」に訴えたり… と、あの手この手でルフィを籠絡しようとしてくる。しかもすべて上から目線で。
だが相手が悪い。
ルフィは巨人に憧れがあって尊敬もしているが畏怖しているわけではないし、目障りな敵がいても他人にどうにかして欲しいなどと思うことはない。
ましてや、ルフィは生き物の感情に敏感なので、ロキが決して友好的ではないことにはじめから気づいているはずだ。
│
“脅し”に利用した冥界の猛獣たちをルフィがあっさり手懐けてしまったことには、さすがのロキも面食らったが、人間族の成れ果てであるボロたちとロキの会話の言葉尻に出た「シャンクス」の名前にすごい食い付きを見せたルフィをロキは見逃さなかった。
しかし、シャンクスのことを「よく知る仲だ」とただ云えばよかったのに、現在の海賊の頂点にいる存在をも自らより下だという姿勢を崩せなかったのは失敗だった。
│
今のはさすがのロキも「こいつヤベェ」と思っただろう。
だんだん会話の主導権が移行してゆく。
それでも、シャンクスの話につのる興味を隠せないルフィの弱みにつけ込もうとするロキ。
このネタでルフィを動かせないと、「情」や「利」には心を動かされなかったし、猛獣たちはもう怯えてるし…で、八方塞がりなロキは必死だ。
う〜ん・・・
なんだかロキって・・・意外と小物?
│
巨兵海賊団のひとりが云うには
ドリーとブロギーが不在の100年の間に生まれたエルバフの王の子。
悪の限りを尽くすロキは、エルバフの王家に伝わる“伝説の悪魔の実”が欲しくて、父王ハラルドを殺害してその実を食った。
悪事を見かねて数年前から「磔の刑」にされているそうだが・・・
ロキは今も磔にされているのだから、はじめは縄か普通の鎖で縛り付けていたが、あわや逃げられそうになったので海楼石の鎖で繋ぎなおしたということだろうか。
それとも、磔から逃げ出して父王を殺し、改めて磔にされたんだろうか。
│
巨人族の戦士たちが総出で取り抑えたというから、「エルバフいちの力自慢」というのは事実なんだろう。
しかし王を殺し、それ以外にも悪事の限りを尽くしたロキが、今も生かされている理由はいったい何か。
いや、「磔刑」というのは罪に対する罰として十分なんだが、伝統と誇りを重んじる彼らエルバフが、正統な王の血筋だとて、王の殺害犯を死刑にしないのはいかにも不自然。
「エルバフの恥」として、もはや外に出せない存在なわけだし、血統が途絶える事態にも備えていたわけだし、ロキもう居なくてもいいじゃん。
その答えは自ずと絞られてくる。
1. できることなら正統な血統を途絶えさせたくない何らかの理由があり、それを強く後押しする勢力が存在するか、
2. でなければ、ロキが食ったという“伝説の悪魔の実”の消失を恐れているか… だろう。
ロキが自らを「太陽の神」と称するのも、そのどちらかに由来しているものと僕は考える。
さて、こいつは味方になるのか、それとも敵となるのか…。
背中にハンマーを背負ってるのがヒントになるかもしれないな。
│
その頃、一味の半分が乗った巨兵海賊団の船がようやくエルバフに到着する。
ロビンはサウロとの再会に備えてか、二年前以前の髪型に戻した… というが、なんか違わない?
クールビューティーだったロビンは、近頃よく笑うようになったし、チョッパーやルフィに“母性”を顕しているように感じるときもある。
護り護られる仲間ができたことで、以前よりも優しさと強さを得た彼女だが⋯、そう!「眼」だよ。昔のロビンは切れ長の鋭い目つきをしていたが、今のロビンはぱっちりオメメだから違和感があるのだな、きっと。
ちなみにアニメの方では、昔は色黒の肌のエキゾチック美人に描かれていたロビンが、いつの間にやらホワイトウォッシュされているとネットで話題だ。
(肌色はともかく)この変化は、おそらくサウロにとっては望んでいたもの。むしろ以前の髪型に戻す必要などないように思えるんだが… さてサウロの反応はどうだろうね。
│
ってときに、当のサウロに異変が!
倒れて動かないとは、いったい何があった!?
22年前クザンに凍らされた後遺症? でなければオハラの文献を狙った何者かの襲撃を受けた?
サウロはエルバフとは異なる部族の巨人なので、エルバフの郷にサウロを嫌悪する勢力もいるかもしれないな。
まぁ、この件についてはあまり険悪な雰囲気がしない(僕判定)ので、大した問題ではないと思いたいんだけどなぁ…
Comment
本編のサウロも心配ですが、尾田先生も2週休載(来週・再来週分)が入るようで心配です
今回はちゃんとギア4大きくなってましたねやっぱりミスだったんでしょうか?
そしてロキって懸賞金ついてたんですねてっきりついてないと思ってましたけどなんか弱そうですね
ロキ、誰かにハメられてる?可能性もあるでしょかね…。
動物(猛獣)にも慕われていて、ルフィと似てる要素もあるから悪のイメージが今のところないような気もします。
ロキの味方っぽくあり、本当はハイルディン推しの誰かかが水面下で暗躍してる?とか。汗
誇大妄想のロマンチストであることは間違いないと思います。
正統な後継者が生まれる前にハイルディンが跡目を継いでしまってますからね…
多少ひねくれても仕方ないでしょう。
ハイルディンが王位に執着あるのかないのかで、ロキの今後は決まるような気がします
アニメのロビンはただの日焼け説が昔から言われてるけど話題にはならないイメージ。大多数は肌の色なんて気にしていないのが答えなんでしょうか、いい意味で。今の世の中、過敏になるべき所を勘違いしてますね。
なるほどねェ(笑)
ロビンとは、彼女が砂漠の国アラバスタを基点としてるときに出会いましたから、当時は日焼けをしてて2年を経て元の肌色に戻ったと・・・
まぁ理解のし処としてはいいんじゃないでしょうか。アニメ公式が“それ”を云ってるなら苦笑ものではありますが。
オダッチ的にロビンのイメージ国はロシアだそうですから、日に焼けても褐色にはならなそうですけど・・・