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ONEPIECE 1143 「神の騎士団」

 




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現在、エルバフに起きていることまとめ。
1. 謎の巨大な化け物が多数出現
2. セイウチの学校の子どもたちが相次いで睡眠状態に
3. 一部の子どもたちが眠ったままどこかへと行進しはじめた
4. ロキの鉄雷のひと振りによる落雷が島の南に引火

同時多発的に起きているこの混乱にはすべて因果関係がある。
まぁ「4」は半分くらいルフィのせいなんだが、それ以外は神の騎士団三名の仕業だ。


子どもたちが眠ってしまったことと、巨大な化け物はキリンガムの能力。
子どもたちに触れられなくしている「棘」はソマーズの能力。
そして子どもたちを行進させているのが軍子の能力。


サウロは子どもたちを止めようと試みるものの、ウォルフ先生と同様に見えない「棘」に刺され、触れることができない。


ソマーズは「イバイバの実」の荊いばら人間。目に見えない「荊」を纏わせることで、近づく者・触れる者の情愛を試すというクズ能力だが、能力の使い方がクズなだけで、ぶっちゃけると「荊を出す」ただそれだけの能力だ。どんな風に戦い、どれほど手強いのかは今後に期待する。


キリンガムは「リュウリュウの実(幻獣種)モデル麒麟」の夢具現人間。
中国に由来する麒麟にそんな能力があるとは僕は聞いたことがないが、子どもたちを眠らせてその夢から“恐怖の対象”たる化け物たちを出現させた。

そして睡眠状態の子どもたちを、矢印の方向に強制的に進ませているのが軍子の「アロアロの実」の能力だ。ちなみに軍子の矢印は、サウロには「白い布」のように見えたそうだ(先端は見えないもんな)。用途によって色が違ったりするんだろうか・・・。

子どもたちに触れようとすると荊の棘が刺さるが、その荊は目に見えないため何が起きたのか認識しづらい。これは脅威だ。道具を使うなど、直接触れずとも行進を止めさせたり目を覚まさせる方法もありそうだが、眠ってる理由も触れると激痛が走る原理も分からないままでは、冷静に対策を立てるのは難しかろう。まして、森に出現した化け物や落雷による火の手にも対処が必要な状況だからな。


キリンガムの能力は、夢を具現化するとのこと。例として、ソマーズに「塩」を想像させて眠らせると夢から塩を取り出すことができた。


どうやら彼らが食べた食事すべてが夢から具現化させたものらしいのだが、味はするし腹も満たされるのに「夢なのでゼロカロリー」という伊達みきおもビックリの謎仕様。体感できるのに物理的に消化吸収できないというのは、子どもたちの夢から出現した化け物への対処法に関わってくるのかもしれない。

ところで、子どもたち全員に恐怖の対象を夢見させるためには、それを頭にイメージさせる働きかけが必要だったと僕は思う。
この日子どもたちは授業で「恐いもの」をイメージしたばかりとはいえ、キリンガムが無作為に術を発動させれば、その瞬間には好きなクラスメートのことを考えている子や、お腹をすかせて好物を夢想している子もいたかもしれない。なにか、全員が同時にさっき描いた「恐いもの」の絵を想起してしまうようなアクションがあったはずなんだが、それに気づいた大人が誰ひとりいないというのは少し不自然な気もする。


子どもたちの行進はウソップ達がいる西の村の前を通る予定で、そこを通り過ぎるとすぐに港=すなわち負け確なので、そこが正念場となるだろう。
眼の前に見えているのに手も足も出せない状況をソマーズが楽しみにしているのが少々癪だが、その通りの展開になりそうな予感。

その頃、ルフィサイドでは…


ロキが、引き続き鉄雷ラグニルを手に「完全な解放」を要求する。
ハイルディンが折衝に出ようとするも、モタモタしている間に交渉は決裂。しかしロキの体力も限界だった。


「自分の責任で止める」と云ったルフィのパンチは、ゾロの口添えもあってまったく手を抜いたものだったが、それすらもう耐える力が残っておらず、力尽きてぶっ倒れるロキ。

目の前で死にそうなヤツを放っておけないことと、まだロキには聞きたいことがあるので、治療してやってくれというルフィの懇願を渋々受け入れ、ゲルズにロキの治療をさせたものの、ハイルディンの心中は穏やかではいられなかった。

ロキは国民皆に慕われていたハラルド王を弑したことをはじめ救いようのない「稀代のワル」というだけでなく、ハイルディンにとっては、自分と母を侮辱した、決して許すことのできない相手だった。


「力では敵わないが、弱りきった今なら殺せる」との考えが脳裏をかすめたか、戦斧を振り被るハイルディン。

だが、そこでロキの口から出た言葉は意外なものだった。


まさかお前まで、おれが本当に殺意をもって親父を殺したなんて思ってねェよな…

おやおや、これは…
「稀代のワル」ロキの言葉を素直に信じるのは難しいが、もしこれからロキが語ることが真実であるならば、先日来の僕の妄想がやや現実味を帯びてきた気がしないでもないね。

「略奪より交易を」というハラルド王の方針は、時代と世相を考慮した全方位に善良な一大改革のようでもあるが、その裏にはエルバフを弱体化させようという世界政府の狙いが隠れていたと僕は考えている。
それに対し、真実を知ってか知らずか、「エルバフ」が旧来の「エルバフ」のまま世界の海に存在し続ける意義を訴えたロキがハラルド王と対立したのではないか・・・。

さて、こうなってくるとロキが王家に伝わる伝説の悪魔の実を奪って食ったことも怪しくなってくるし、どこまでがロキやハラルド王の意思で、どこからが第三者の謀事だったのかが問題となってくる。

ロキの口振りからは、殺意こそなかったが父王を殺したのは間違いなく自分だ、と云っているようにも読み取れるし、本位ではない展開や、なんらかのトラブルの末に、誤ってロキの手で殺めてしまったとか、ハラルド王自身がそれを望みそうするしかなかったとか…、そんなことが考えられるな。


まぁ… ハイルディンはロキの言い分など簡単には信じないだろうし、当然村人たちも然り。
いったいどんな話が飛び出すのだろうか…。

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