Cogito, Ergo Sum

我思う故に・・・新館

ONEPIECE 1151「もういいわかった」

 




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悪魔に裏返ったドリーとブロギーは「ヤルルを殺し、自分たちがエルバフの王になる」と高らかに宣言。悪魔に挟まれた者も悪魔化されてしまうため迂闊に近づけず、彼らの進軍を止める術がない。


旧知の部下:カーシーの言葉は届いても、それを理解する敬意も寛容心も持ち合わせていない。


今また眠ったまま行進を続ける子どもたちは、悪魔の出現に混乱する大人たちの声を聞くことで「悪魔」の夢を見、その夢がキリンガムの能力を介して新たな化け物を次々と産み出す。そればかりか、先ほど撃破した怪物たちも角笛の号令でふたたび蘇り、陽界を襲う脅威は増すばかりだ。

さらにサウロが倒れ、ギャバンも敗北した情報が流れると、「劣勢」の悲壮感が全土に漂う。

悪夢産の化け物を操るのはキリンガム。
産み出した化け物たちを放ったらかしていたときとは異なる姿で、化け物たちを従えて突き進む。


これが、幻獣種“リュウリュウの実”-モデル麒麟-の「人獣型」だそうだ。
違和感すげェ!

初登場時からキリンガムの姿が何形態なのかずっと疑問だったんだが、平時に“麒麟”っぽい顔してたのに、人獣型でヒトの顔になるっていったいどういう事よ。


SBSによると、動物系能力者は能力を極めたり薬物などの外因で、チョッパーのように変型点を操作することができる、とある。
であれば、キリンガムも自分好みの容姿や戦いやすい形状に変型点を変えている可能性があるんだが、それでも「人型」のときに“麒麟”の顔してる必要があるだろうか。


「目付きが悪い」「歯並びが凶悪」などの理由で自身の素顔がよっぽど嫌いだったならば、普段から能力の変型点をずらして“麒麟”の顔をしていることを気に入っている、と考えることもできるか・・・。
普段のあの姿は「人型」と「人獣型」の間の状態なのかもしれないな。今は角笛を吹き鳴らす必要に迫られて仕方なく素顔をさらしている・・・と。(一応納得)


むしろ「そこがチャーミング」とも思えた普段のあのトボけた表情や仕草が影を潜めたことの方が問題か。こいつ上司が見張ってないと絶対サボるタイプだな。


余談だが:
駆けつけた親御さんの中に、ベントの母ちゃん発見(笑)
ベントの母ちゃんとは、ベントが夢想したおっかない化け物母ちゃんの実在のモデルで、その化け物母ちゃんがこちら。


側面から櫂をつかんで船を引きずり落としてる右側のコイツ。(…だと思う)


並み居る戦士がイム様の覇気に意識トバサれてる中、オリジナルも怒号を飛ばす元気がある。・・・母は強いぜ。


そんな中、ソマーズとキリンガムは「大勢が決したから、もうそろそろいいんじゃね」という気分だが、御大イム様は「エルバフの“心”が完全に折れるまで徹底的にやる」と仰せだ。


あの時… ハラルドがしくじらなければ、とうに支配できていた。
ソマーズも「ハラルドのやつ、しくじりやがって…」と云ってたね。

「あの時」がどの瞬間を指しているのかにもよるのだが、ハラルドが意図的にエルバフを腑抜けにする執政をしていたがそれを完遂することができなかった、と取るべきか、そもそもハラルドは世界政府に従うつもりがなかったと取るべきか、そしてそこにロキがどう介入したのか… この辺はロキの回想を待たねばなるまい。

さて、時間は少し遡って


軍子に敗れたギャバンを死なせてはならないと、後を追って飛び降りたチョッパーだったが、とくに考えは無かったようだ。
カリ城ルパンの平泳ぎよろしく、とにかく必死で空中を駆けてギャバンを追い越し、“毛皮強化ガードポイント”で、軟着陸を成功させた。ひょっとすると、この瞬間チョッパーは無意識に“月歩ゲッポウ”を使っていたのかもしれない。

ちなみに、落下中ギャバンには矢印が刺さったままだったので、ロビンがソマーズを冥界に落としたとて、子どもたちは解放されなかった可能性もあるかな。


そしてそのチョッパーの気配を、山一つ隔てたところから明確に察知したのはルフィ。
ルフィの「見聞色の覇気」が進化していることを如実に表している。これは次にカタクリと戦ってももはや苦戦しない成長を感じさせる。

無事ルフィたちに回収され、ロキ(療養中)のところへ辿り着いたチョッパーが、陽界で起きている騒動について伝えようとするその刹那、


遥か上層からとんでもない覇気が飛んできた。これが軍子の身体にイム様が降臨したまさにその瞬間。


細かい説明はどうせ聞いてもルフィには分からない。
ただ、陽界でとんでもなくヤバいことが起きていることは充分以上に理解した。
エルバフの危機に駆けつけたいハイルディン、そしてロキは・・・この状況にいたくご機嫌だが、「必要だよなァ!おれの力!」とは、いったい誰に対して云っているのか。

このデタラメな覇気の持ち主を倒すためには「おれの力」が必要だろ?とルフィたちに云っているのか、もしくは
この異常事態に「おれの力」をプラスすれば、エルバフを容易に牛耳ることができるぜ、とイム様へのアプローチを企んでいるのか。

ロキの「神の騎士団」への嫌いようは普通ではなかったので、後者はないと思いたい。
しかし、父王ハラルドとの確執の詳細が明かされないままでは、まだロキを信用することはできない。(ロキがハラルドの暴走を止めた可能性もあるからな)ハイルディンたちだって、異常事態ならばなおさらロキを解放するわけにはいかないだろう。

ルフィの決断、そして行動やいかに。

ところで、
ルフィたちがチョッパーを迎えに行っている間に、ロキの雪電伝虫に通信が入った。


1134話でも通話していた、会ったこともない長い友達“モサ公”だ。

当分ロキに電伝虫をかけることができなくなりそうだが、これまでにロキと交わした会話が何ものにも代えがたい安らぎだった、と深く感謝を伝えて通話は切れた。

ロキを懐柔するための誰かの企みかとも思ったが、会話の意図がどうにも掴めない。
今こんな話をしてきそうな人物が、既知の勢力に思い当たらないんだよなぁ。
あとになってロキの人格を養護するピースになりそうだけど、エルバフの民は誰ひとりこんな電伝虫寄越してる余裕ないだろうし、いったい誰なんだろう・・・。

 

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