Cogito, Ergo Sum

我思う故に・・・新館

ONEPIECE 963「侍になる」

2019/12/02
 




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光月家とミンク族の絆。
それは、互いに何か大事が起きたら必ず駆けつけ運命を共にするという、遥か昔から続いてきた血の盟約。


先日僕は完全に思い違いをしていたのだが、今回のイヌネコとおでんの縁を契機に結ばれた約定ではなく、何百年も前から光月家とミンク族は結ばれていたのだ。
そりゃそうだ。そうでなければ、ゾウに「ロード歴史の本文」があるわけがない。いや、失敬失敬。


しかしそう考えると、千年続くモコモ公国と、千年生きる巨大象。
そして、象主と唯一言葉を交わすことができる光月の血が、失われた100年に「歴史の本文」を刻み、ロジャーと共に歴史のすべてを知ったおでんは、ワノ国はやはり開国しなければならない、という結論に至った。
なるほど、ワノ国編がワンピ世界の根幹に通じるというのが頷けるな。長くて深〜い話になりそうだわ。


まだ幼いイヌネコは、古き盟約の一族とロマンを求めて海に出た。

冒険開始時のルフィよりもさらに拙い知識と航海術で、よくも新世界の海を渡れたものだが、食糧も底をつき何度も死ぬ思いをし、難破までしながら、命からがら目的のワノ国に辿り着いた。


ゾウの外の世界をまるで知らなかったイヌネコは、ミンク族の特殊性を認識しておらず、海岸で彼らを発見した現地の河童と三人まとめて化け物あつかいを受けて吊るし上げられてしまったが、偶然通りがかったおでんに助けられた。


命の恩人が、光月の跡取りとは、なんという奇跡的なめぐり合わせか。


とはいえ、おでんはミンク族であるイヌネコを特別扱いすることもなく、飯だけ食わせて追い払おうとしたが、三人はそのまま居付いてしまった。


ちなみに河松は、母親と二人ワノ国に流れ着いた魚人らしい。何という海棲生物の魚人かはわからないのだが、「魚人」は世界中で忌み嫌われているから「河童」と言い張って生きろという母の遺言に従って、「河童」として生きてきた。


まぁ・・・「河童」も妖怪として差別されることを今回身を持って知ったわけだが。

かくして、後の赤鞘の侍たちが揃ったわけだが、ここで943話(コミックス94巻収録)で思い出された康イエとの回想そのままの展開。


おでんが拓くワノ国の未来を信じ、錦えもんたちに莫大な投資をした康イエ。


いずれ将軍になるおでんを支える者たちは、ワノ国一の侍たちでなければならない。お前たちがワノ国の守り神となれ!


それから三年が経ち、おでんの一人前の「家臣」となった錦えもんたちは、立派に「侍」としての風格を身に着けていた。

ところで、
父将軍:スキヤキが病と聞いて駆けつけたこの時が、おでんとスキヤキが言葉をかわした最後の日となったらしいが、気になるのはオロチの存在である。


康イエの屋敷の単なる小間使いだったはずのオロチが、いつの間にやら将軍の城で光月家の家紋入りのカミシモを着る立場になっている。大名の小間使いからわずか三年で将軍の側仕えとは、戦国の世でもあるまいに、どうやって出世したのか、現段階ではまったくの謎だ。


オロチはおでんに大恩があるそうだが、郷の財政から金を貸し与えた程度のことでは無いと思うので、命を救われるレベルの恩を受けたはずだ。

それは例えば、この後程なくして病で逝去しそうな将軍スキヤキだが、それはオロチが毒を盛ったせいである可能性が高い。スキヤキの死後、その責を問われて詰め腹を切らされるところを、おでんにより放免されるとか、そんなところだろうか。 おでんに借りた金は出世のための賄賂に使われたのかね…

そして、同じその年…、九里の伊達港に漂着したのは…
巨大な白鯨を模した海賊船・・・


白ひげ海賊団である。


その話を聞きつけたおでんは、いの一番に単身港に駆けつけ


問答無用の一合!

白ひげはおでんの気迫を感じ取っているし、斬りつけたおでんも白ひげも「覇王色の覇気」を発している。

いくつもの海を渡り冒険を続ける「海賊」という男たちを待っていたおでん。
この本気の一撃は、今や家臣も従えて無為無策に野垂れ死ぬことが許されぬ立場となったおでんが、その身を委ねるに相応しい器を持った相手かどうかを試したのだろう。


合格だ。
誰だか知らんが、お前の船に乗せてくれ!!
まさに、運命の出会いと言えよう。

さて、


30年前の白ひげ海賊団だが、見知った顔ばかりだな。
ざっと見て確認できたのは、まだ若いマルコとジョズ、ビスタ、ラクヨウ、アンドレ、エポイダ、キングデュー、フォッサ、アトモスと・・・ホワイティ・ベイ

ん!? ホワイティ・ベイだと?
これ30年前なんだが・・・


このとき15歳のマルコが現在45歳。これはわかる。
そのマルコに対する態度と、見た感じからどう見積もっても、この女性は当時17〜25歳ってところじゃね?そうなると現在は47〜55歳ということになる。


2年前のコレが、45〜53歳には・・・とても見えないんだが・・・。別人ってことはないだろうか。

そうすると・・・だ。
集合絵のこんな目立つところに、見たことも聞いたこともないキャラを描くとも考えにくいので、我々が知っている人物だとすると・・・まさか、バッキンだったりして・・・いや、まさかなぁ・・・

でももし、これがバッキンだったら・・・子ども作っちゃうかもなぁ・・・
2019.12.02 ※バッキンなわけないとご指摘いただきました。

ところで余談だが:


「煮えてなんぼのおでんに候!!」
猫舌なので熱々おでんを味わえないネコマムシに対して、おでんが言った言葉だ。

しかしこのセリフは


錦えもんたちがはじめておでんの死に様を語ったときのモノローグと同じだ。
このときは、単におでんの人柄を回想したのではなく、処刑されるまさにその時のおでんを思い出したからこそ、みな言葉に詰まって涙したはずだ。

そこから僕は、おでんは公開処刑で釜茹でにされたと考えた。
釜茹でにされてなお、「おでんは煮えてなんぼ。おれを誰だと思っているのか。」と最期までオロチに屈しない姿を見せたのだと。

その重要なセリフが、このように軽々に使われるとは・・・少々意外だった。

ここから僕が予想したことはふたつ。
まずひとつ目は、このセリフをおでんの決めゼリフ的に定着させたかった可能性。処刑のシーンで唐突に言わせるだけでなく普段から使っていたことにしたかったのかも…。

ふたつ目は、釜茹でにするつもりだったがもっといい死に様を思いついたので変更した。もしくは釜茹でにNGが出た。その影響で、このセリフをどこかでおでんに言わせる必要ができたために、無理やりねじ込んできた可能性。

正直、このどちらも僕的にはあまり歓迎できない。とくにふたつ目など論外。がっかりだ。


実は以前にも似た経験があった。


モモの助にトラウマを植え付けたドフラミンゴの「しっかりしろ…!!!」が、


そりゃ確かに8歳児にはショックだったろうが、ルフィの何気ない「しっかりしろ」で唐突に思い起こされるほど、印象に残るセリフにはどうしても思えなかった。無理やりねじ込まれた表現に違いないと、僕には感じられたのだ。

「しっかりしろ」のときも「考えすぎ」だの散々意見をもらった。今回も、あくまでただ僕がそう感じたというだけだし、おでんの処刑シーンは必ず描かれるのでそのときになれば分かることもあるだろう。

まぁ・・・、きっと釜茹でだよね・・・。

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Comment

  1. 匿名 より:

    あの女性がバッキンておいおい、30年前の時点でマルコが居合わせてるんだから「40年近く前にオヤジと同じ船に乗ってはいた筈だ」なんてわざわざ伝聞系で言うわけないでしょ
    ネタにしても流石にガバガバ推理過ぎる

    あれは傘下のエルミーだって説唱えてる奴見たときは笑ったけど

  2. 匿名 より:

    おでんと侍たちの過去が明かされるにつれ
    ゾウでイヌネコがモモと錦えもんを目にしたシーンの
    重みが増していきますね
    当時は侍たちとミンク族の関係が一切不明でしたから

  3. 匿名 より:

    中々面白くなって来ました!!河松は魚人だがカッパと名乗って生きていくように言われてたとは!?となると完全な河童とも言えない? ま、それにしても、河松は子供の頃から可愛い♡そして、前回からまた3年が経過しました。それから、その2年後にモモの助が誕生します。 ということは、次回は白ひげとの出会いに加えてその後にトキとの出会いも?

    • BIE(管理人) より:

      白ひげとの航海、トキとの出会い、モモの助誕生、日和誕生、ロジャーからスカウト…と、見どころ満載ですよね。楽しみです

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